N-VANのバッテリー交換を依頼されました。このモデルには、アイドリングストップが装備されています。近年のモデルは、バッテリー交換も案外大変な作業です。本記事では、バッテリー交換方法やリセット方法、注意点などを解説します。
アイドリングストップ付N-VANのバッテリー交換では？
アイドリングストップ付N-VANでのバッテリー交換では、どのようなバッテリーを使用するのが良いのでしょうか？
アイドリングストップ付N-VANのバッテリーの種類
| 車名 | 型式 | 仕様 | 発売日 | バッテリー適合 |
| N-VAN | 5BD-JJ1 | 2021/02 | M-42R | |
| N-VAN | 5BD-JJ1 | ターボ | 2021/02 | M-42R |
| N-VAN | 5BD-JJ2 | 4WD | 2021/02 | M-42R |
| N-VAN | HBD-JJ1 | 2018/10 | M-42R | |
| N-VAN | HBD-JJ2 | 4WD | 2018/10 | M-42R |
バッテリー適合は、上記のようになっています。アイドリングストップが全てついているという事です。グレード・駆動などの違いに関係なく、M-42Rが適合しています。
特に筆者が心配したのは、標準も寒冷地も同じバッテリーサイズであったことです。今回交換依頼されたバッテリーも1年半位しか持たなかったようです。
寒い地域では、バッテリー寿命が早まるような気がします。
アイドリングストップ付N-VANのバッテリー価格
アイドリングストップ制御付きのバッテリーは、上記のように軽自動車用でも10000円近くするといえます。
一般的な軽自動車のバッテリー価格は、上記のような値段と考えます。アイドルストップ制御付との値段の差を考えると、割安といえます。
アイドリングストップ付N-VANのバッテリーをDIY交換！
ここでは、アイドリングストップ付N-VANのバッテリーをDIY交換していきます。
バッテリーを外す前にバックアップをすると良い
最近では、軽自動車でもイモビライザーやナビ、エンジンスターター、パワーウィンドウなどが装備されています。
こういった機器類はエンジンを停止していても、バッテリーから供給される電力でデータを保持している場合が多く、むやみにバッテリーを取り外してしまうとデータが失われてしまう可能性があります。
さらにホンダセンシングなどの安全装備も満載です。こういったときに役立つのが、メモリーバックアップです。
アイドリングストップ付N-VANのバッテリーを外す
後で詳しく記述しますが、そもそものトラブルは、バッテリー外しから始まったとも言えます。
一般的なアイドリングストップなしの車同様に、バックアップをとり、バッテリーを外します。8㎜のバッテリー固定を外し、10㎜でマイナス端子、プラス端子を外すだけです。
アイドリングストップ付N-VANのバッテリーを付ける
外した時と逆の手順で、バッテリーを取り付けて終了です。アレレ・・・アイドリングストップシステム点検が点灯します（リセット方法などを後述記載）。
アイドリングストップ付N-VANでの注意点は？
何も考えずにアイドリングストップ付N-VANのバッテリー交換をしてしまうと！？！？
アイドリングストップシステム点検が出たら
- イグニッションOFF
- イグニッションACC
- イグニッションON
- エンジン始動１分間アイドリング
- この工程を4回以上行う
必ず1〜4の行程を1つずつ丁寧に行う事と記載されています。OFFから即エンジンを始動させるとリセットされない場合があるようです。
筆者は、この作業を3回ほど繰り返しました。しかしながら、リセットできませんでした。こうなるとバックアップを取らずに、バッテリーを外して設定し直すしかないと思い、全てを一からやり直しました。
- イモビライザーの作動確認
- エンジンスターターの再登録
- オーディオ関連の再設定
など。
ディーラーに聞いてみた！
リセットできなかった事が、どうしても納得いかなくディーラーに直接聞いてみました。すると、数点の方法を回答いただきました。
- ディーラーでは、二人がかりでエンジンをかけたままバッテリー交換している
- 点灯した場合は、専用スキャンツールでメンテナンス
- 60分以上連続走行すると消灯する
先にディーラーに聞いてから作業すればよかったと反省しました。
