車検の際は、12か月・24か月法定点検が行われます。そして車検時の費用で差が出る部分は、予期していなかった追加整備ではないでしょうか。本記事では、追加整備の発生しやすい部品を紐解きながら、車検時の費用を抑えるためにはどのようにするのがベターなのかという話もしてみます。
【車検】追加整備が発生しやすい部品~エンジン関連~
エンジン周りでは、車検の時にどのような追加整備が発生しやすいのでしょうか。
エンジンオイル&フィルター・ATFフルード
普段から、エンジンオイルやオイルフィルター交換をしている方は、自分でサイクルなどが解っていると思います。
一方オイル交換などに無頓着な方などでは、車検時に「オイルかなり汚いので」と言われ、交換することを勧められるケースが多いといえます。同時にATFフルードも同じことです。
クリーンエアフィルター、エアクリーナエレメント
クリーンエアフィルターは、エアコンから出てくる空気をフィルターするための部品です。DIYでも交換できるよう比較的簡単な構造になっています。また案外交換サイクルも早いパーツです。12ヶ月点検や2年毎の車検で、交換することが多いパーツです。
また、クリーンエアフィルターとは別にエンジンに空気を吸い込む時の不純物を取り除くためのエアクリーナエレメントという部品もあり、2~3万Kmなどの頻度で交換を行う部品もあります。こちらも比較的簡単に交換可能です。
プラグ&ダイレクトイグニッション
現代の車では、長寿命イリジウムプラグが使用されているケースが多いです。ということは、10万キロ前後持つことが多いといえます。ダイレクトイグニッションコイルも同様です。10万キロ前後が車検時に当たると、交換対象となるケースになり得ます。
ファンベルト&プーリー
エンジンには、オルタネーターやコンプレッサーなどを駆動するファンベルトが使用されています。このベルトは、3~5万キロ前後で交換する指定になっています。
オートテンショナーなどのプーリーは、「ベルト二回交換に一回交換」などと指定されているモデルが多いでしょう。年間1万キロ走行する場合は、継続車検二回に一回は、交換することになります。
【車検】追加整備が発生しやすい部品~足回り・下回り~
足回りや下回りでは、車検時にどのような追加整備が発生しやすいのでしょうか。
タイロッドエンド・ロアアームなどの小ゴムパーツ類
足回りには、多くのゴムパーツが使用されています。代表的なのは、タイロッドエンドブーツやロアアームボールジョイントブーツです。
こういったパーツは、予防整備などでブーツ類だけの交換で済めば比較的安価ですが、ブーツ破れ後異音が出るほど乗ってしまうと、アッシー交換になり高額になるケースです。車検時に発見されるとアッシー交換必須パーツになるでしょう。
ブレーキパッド・ローター
ブレーキパッドやローターは、重要保安部品です。もちろん車検時の点検項目にも入っています。
もうすぐ車検だからといって、「キー」というシグナル音を放置しておくと、車検の時にブレーキローターにも傷が入って、パッド・ローター交換になってしまいます。
ドライブシャフトブーツ
ドライブシャフトブーツは、10万キロ前後になると亀裂が入りやすくなります。また何かに引っかけてしまい、亀裂が入る事もあり得ます。
ドライブシャフトブーツが破損していると車検には通らないため交換必須パーツです。
マフラー排気漏れ
特に海沿いや降雪地帯では、マフラーからの排気漏れが発生します。下手すると新車で3年後でも穴が開いてしまうケースもあります。マフラーからの排気漏れは、車検に通過しません。
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【車検】追加整備が発生しやすい部品~電装品・その他~
電装品などでは、どのような車検追加整備が発生するのでしょうか?
バッテリー
バッテリーは、車にとって一番重要な電装パーツです。バッテリーは3〜4年の交換サイクルが一般的です。
バッテリー上がりは、いつ起きるかわからないというのが一番正しいかもしれません。バッテリーは、案外高いパーツです。車検時に要交換となる可能性が高いパーツの一つといえます。
各種バルブの玉切れ
ヘッドライトが球切れしたときは、比較的気づきやすいと考えられます。しかしながらリアなどの場合は、気づきづらいといえます。バルブ代は、そんなに高額ではないのですが、交換しないと車検に通らないので注意が必要です。
ただし、LEDライトやHIDバルブの場合は高額になる場合が多いので事前に確認しておくことをおすすめします。
ワイパーゴム切れ
案外見逃しやすいのが、ワイパーゴムです。こちらも亀裂などがあると、車検通過できないので交換が必要なアイテムです。
【車検】追加整備が発生しやすい部品を知り費用を抑えるには?
ここまでは、車検の時に追加整備が発生しやすい部品などを解説しました。こういった追加パーツの中には、車検時でなくても故障に気づけて交換できるパーツもあります。
また車検時に急遽交換するということは、パーツ代もあまり吟味できないと考えます。ということは、ゆっくり作業するよりも費用が膨らむことになります。
車検時に追加整備が発覚するのではなく、なるべく予防整備することが車検時の費用を膨大にさせない方法の一つと言えるでしょう。