洗車をしていたある時、最後にホイールを拭いていたらホイール内側にグリス油が付いていました。嫌な予感がして点検してみると、ドライブシャフトが破れてグリス飛散が確認されました。本記事では、DIYでドライブシャフト交換する方法や注意点などを解説しました。
ドライブシャフトの役目と破損状況
ドライブシャフトには、どのような働きがあるのでしょうか?また破れると、どのようなトラブルになるのでしょうか?
ドライブシャフトの役目
ドライブシャフトの役目は、エンジン回転をタイヤに直接伝えるシャフトと言う役目だけでなく、フロントでは円滑な旋回を行うためにドライブシャフトの両端にグリスの入った装置があり、ブーツで保護されています。
ドライブシャフトが破損すると
ドライブシャフトが破損すると、ドライブシャフトブーツ内のグリスが飛び散り始めます。そのグリスが無くなり、雨水・砂利などが、ドライブシャフト内に取り込まれ、「ゴリゴリ」と異音がしてきます。
異音が発生してしまうと、ドライブシャフトブーツだけを交換する事は出来ず、ASSY交換と言う選択肢しかなくなります。
破れたドライブシャフトをDIY交換
ドライブシャフト交換をDIY作業していきます。
破れたドライブシャフトを外す
まずは、邪魔になりそうなアンダーカバーを取り外します。またドライブシャフト以外の損害がないかも点検できるようにしておきます。
ドライブシャフト交換をする場合は、足回りを分解する作業があります。そのためジャッキや安全のためのウマを購入しておく必要があります。
最低2箇所のウマを購入し、安全作業することを心がけましょう。
ショック取付ボルトの2本を取り外します。その際、どの位の締め付けであったかを記しておくことが大切です。
この車の場合は、センターナットにスナップリングが使用されています。こういったケースでは、下記のようなツールが必要になります。
次にタイロッドエンドをフリーにします。
タイロッドエンドを外す際も専用ツールがあると楽に作業できます。
この車は、ドライブシャフトが直接エンジンに挿入されておらず、ホーシング部分で6箇所ネジ止めされています。こちらを緩めてしまいます。
さてドライブシャフトを引き抜きます。
ナックル部分を回しながら引き抜きしやすい方向で作業すると良いでしょう。
ホーシングの接合部分を綺麗に掃除しておきます。
新しいドライブシャフトを取り付ける
上記が外したドライブシャフトと今回購入したリビルドドライブシャフトです。左右とも届いた商品と付いていた商品に違いがないか確認していきます。
取り外した時と逆の手順で、リビルドドライブシャフトを取り付けしていきます。また脱着作業は、左右別々に行うのが良いでしょう。
左右のドライブシャフト脱着で、約2時間ほどでした。
[PR]車検の予約は楽天Car車検!楽天ポイントゲット!
ドライブシャフトブーツ交換方法の種類は?
ドライブシャフトブーツが破れた時には、どのような修理方法が選択できるのでしょうか?また幾ら位かかるものなのでしょうか?
ブーツのみを交換する方法
近年では、ブーツのみの交換でも「割れているタイプ」と言うブーツが存在します。文字通りシャフト脱着の必要がありません。パーツ代は、約3500円〜7000円位です。
このブーツの場合は、外側の設定が多く内側の設定が少ないというのがデメリットです。今回交換した車には、内外の割れているタイプのブーツがありました。値段的には、左右内外4個で7,000円×4個=28,000円くらいでした。
また割れているタイプは、商品によっては比較的早期に接合部が開く可能性があるので、商品購入には注意が必要でしょう。
上記のように純正採用されている「割れていないタイプ」というブーツもあります。こちらの場合は、ブーツの値段は安いのですが、一旦ドライブシャフトを外した後に、ブーツ交換する必要が出てきます。時間がかかる事になります。
リビルドドライブシャフトを交換する方法
筆者が今回使用したのは、リビルドドライブシャフトです。もちろん新品ではなく、新品に近い状態まで修復され保証がついたドライブシャフトになります。
ドライブシャフトの交換では、シャフト内部が心配な場合や、割れている内側ブーツの設定がない時などには有効と考えます。
筆者的には、「抜いて入れるだけ!」という利便性と作業性が良いと思います。
純正新品(同等品)で交換する方法
純正または純正タイプの新品は、軽自動車でも3万円(片方)ほどかかります。車が大きくなるともっと値段が高くなり、輸入車だと片方10万円の可能性もあります。
できるだけ安く済ませたい場合は、純正新品等は向かないと感じます。