ハイエースは、トヨタで人気の商用バンモデルです。世界各国で愛され続けています。ハイエースの4WDモデルには、フロントデフが装備されています。本記事では、フロントデフの役割や交換の重要性、オイルの交換方法などについて解説します。
【ハイエース】「フロントデフオイル」交換方法・注意ポイント ~フロントデフって~
ここでは、ハイエースのフロントデフのアレコレについて解説していきます。
フロントデフの役割について
フロントデフ=フロントデファレンシャルギアとは、エンジン動力を左右タイヤに回転動力として伝えることと、左右の回転差を吸収しながら円滑に回転させる装備です。
例えば、カーブでは左右のタイヤに回転差が生まれないと、うまく旋回できないことになります。この回転差を生み出しているのが、デファレンシャルギアです。
ハイエースのフロントデフは常時4WDなので酷使されている
ハイエースにフロントデフが装備されているという事は、4WDモデルであることの証です。
ハイエースの場合は、常時4WDというシステムを採用しています。その為、動力と旋回を担っているフロントデフは、常時酷使されています。
【ハイエース】「フロントデフオイル」交換方法・注意ポイント ~交換方法~
ここでは、フロントデフオイルの交換手順を紹介します。
フロントデフを交換するにはアンダーカバーを外す必要がある
ハイエースのフロントデフオイルを交換する際は、アンダーカバーを外す必要があります。
フロントデフオイルを抜く
フロントデフオイルを抜くときには、一点だけ注意点があります。まずは、ドレンボルトに触る前にフィラー側(オイルを入れる方)が緩むか確認しましょう。もし、ドレンを抜いてオイルが抜けても、フィラーが緩まないと、オイル注入ができません。
デフ関連のオイル交換では、フィラーを緩めてから、ドレンを外す癖を付けておきましょう。磁石付きドレンボルトには、かなりの鉄粉が付着しています。綺麗に清掃して起きましょう。
フロントデフオイルを注入する
フロントデフオイルが抜けきったら、ドレンボルトを締めてオイルを注入していきます。ハイエースのフロントデフオイルは、1.3Lでした。
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【ハイエース】「フロントデフオイル」交換方法・注意ポイント ~注意ポイント~
ここでは、フロントデフオイルを交換する際の注意点などについて解説します。
デフオイルを交換する場合はオイル選びも重要
少し慣れている方のエンジンオイル交換であれば、好きなオイルをチョイスすることも多いでしょう。
交換頻度が、エンジンオイル程ではないデフ関連オイルの場合は、取扱説明書のメンテナンスデータ適合オイルにて交換すれば問題ないでしょう。85W-90 GL-5 1.3Lとなっています。
今回のハイエースは、寒い地域であることと、重量物を積載しないことから、少し柔らかめの80W-90を使用しています。
デフオイルには、SAE粘度だけでなくAPI GL-3やGL-5などの指定があります。しっかりと取扱説明書を読んでから交換すれば、失敗が少ないと考えます。
デフオイルは定期交換しないとデフ自体の故障にもつながる
上記画像は、別の車のトランスファオイルを交換したときの画像です。おおよそ、10万キロ程は無交換だったようです。
本来であれば、半透明な茶色や緑色の新油が、グレーの鉄粉交じりのオイルに変化しています。このような状態になってしまうと、何回か小まめにオイル交換しないと、内部が綺麗になりません。
筆者は、今まで多くのデフ系のオイルを交換してきました。汚れていた順番としては、
- フロントデフオイル
- トランスファーオイル
- リアデフオイル
という順番で汚くなっている経験を多くしています。デフ関連のオイル交換は、50000㎞位で定期交換すると良いでしょう。
ハイエースのフロントデフオイル交換で必要な工具は?
ハイエースのデフオイル交換では
- ジャッキアップツール
- 24㎜のメガネレンチ(ドレン・フィラーのボルト)
- オイル注入ツール
- ブレーキクリーナー
- ゴム手袋
- ウエス
上記のツールがあれば、交換可能です。