ハイエースのエンジンオイルとエレメント交換の依頼を受けました。200系ハイエースは、2004年発売です。既に20年近く経過しています。本記事では、200系ハイエース(ディーゼル)のエンジンオイルやエレメントの交換方法やポイントなどについて解説します。
【ハイエース】「オイル・エレメント」交換方法、ポイント ~オイル交換~
まずは、ハイエース(ディーゼル)でのエンジンオイル交換について解説していきます。
200系ハイエースのオイルパンは車の中央近くにある
ハイエースは、仕事に使用する為に作られた車です。いわゆるキャブオーバータイプのモデルですので、エンジンはフロントシートの下にあります。
そのため、一般的な乗用車などとは違いエンジンは比較的中央のフロント側に設置されていることになります。という事は、オイルパンもその下にあると言って良いでしょう。ジャッキアップやウマをかけて安全に作業する必要がありますね。
オイル交換自体は他モデルと大きく変わらない
助手席側のシートを持ち上げると、エンジンルームが見えてきます。中央付近には、オイルフィラーキャップがあります。
助手席側にオイルレベルゲージがあります。
エンジンオイルの交換方法は、一般的な乗用車などとそんなに変わらない作業手順になります。フィラーが室内にあるので、室内にオイルをこぼさないように注意しましょう。
- オイルドレンを外しオイルを抜く
- フィラーキャップからオイルを注入する
- レベルゲージでオイル量をチェックする
【ハイエース】「オイル・エレメント」交換方法、ポイント ~エレメント交換~
ハイエース、特に1GD-FTV型エンジンのエレメント交換について解説します。
エレメント交換する場合はアンダーカバーを外す必要のある世代もある
ハイエース(ディーゼル)は、世代によって搭載されているエンジンが違います。そのためエレメント位置も違っています。
1GD-FTVの場合は、運転席下側にエレメントが設置されています。そして、この場合はアンダーカバーを外す必要があります。
高年式200系のエレメントはインナー交換タイプ
1GD-FTVのエレメントは、インナー交換タイプになっています。
ディーゼルタイプ | エンジン型式 | エレメント (タクティー品番) |
ハイエース1型 | 2KD-FTV | V9111-0103 |
ハイエース2型~4型 | 1KD-FTV | V9111-0103 |
ハイエース5型~現在 | 1GD-FTV | V9111-3011 |
それ以外のディーゼル搭載モデルは、カートリッジ式になっています。上記の表を参考にしてみてください。
カートリッジ式のエレメントは、中身と外側を分離して廃棄する必要があります。一方インナー交換タイプは、分別が少なくなるケースが多いのと、中身だけ廃棄すればよいのでエコだとも言えます。
エレメントのインナー交換手順は?
エレメントケースを外したら、中のエレメントを外します。外した後は、しっかり洗浄していきます。
新しいエレメントを装着し、付属のパッキンと古いパッキンを交換します。パッキンにはエンジンオイルを塗布します。
上記画像のようにセットが完了したら、エンジンに取り付けてエレメント交換は終了です。
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【ハイエース】「オイル・エレメント」交換方法、ポイント ~ポイント~
ここでは、ハイエース(ディーゼル)のオイル・エレメント交換でのポイントなどについて解説します。
エレメントのインナー交換ではへそボルトを外して清掃が〇
トヨタモデルのカートリッジ式エレメントには、エレメントケースの頭にへそが付いているモデルが多いです。これを外してあげると、リリーフバルブの洗浄ができるようになっています。
リリーフバルブを洗浄すると、オイルというよりは水分を含んだような少しネトッとした物が出てきました。しっかり洗浄する必要がありそうです。
オイルは低粘度タイプが採用されているハイエースがある
ディーゼルエンジン型式 | 推奨オイル粘度 |
2KD-FTV | 10W-30 |
1KD-FTV 前期 | 5W-30 |
1KD-FTV 後期 | 0W-30 |
1GD-FTV | 0W-30 |
ハイエースは、世代によってエンジン型式が変更されています。この変更に伴い新しい世代になると、よりエンジンオイルも低粘度化していきます。
今回交換したハイエース(ディーゼル)は、令和5年8月のモデルでした。0W-30が推奨エンジンオイル粘度です。今回の交換では、上記の商品を使用しました。