【ハイエース QDF-GDH206V】「テールレンズ」交換方法・浸水原因の究明

ハイエースのテールレンズが浸水してる!?」と相談がありました。そのハイエースは、平成29年登録で46000㎞程しか走行していない車でした。本記事では、ハイエース QDF-GDH206Vのテールレンズを交換しながら、浸水した原因や予防策などについて解説します。

目次

【ハイエース QDF-GDH206V】「テールレンズ」交換方法・浸水原因の究明 ~浸水状況~

作業するハイエース

まずは、浸水といっても色々な状態があると思います。ここでは、浸水状況について解説します。

テールレンズ下部に完全浸水し水たまりになっている

浸水したテールレンズ

テールレンズを見てみると、ものの見事に浸水している状態でした。極端なことをいうと、メダカが飼えるのではないかという水たまり状況でした。筆者もここまでの浸水は、見たことがないと思います。

バックランプがショートしそうなくらいの浸水状況

じっくりと観察してみると、バックランプバルブに付いちゃいそうな状況でした。こうなると、水分でバックランプがショートするかもしれない状態となっていました。

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【ハイエース QDF-GDH206V】「テールレンズ」交換方法・浸水原因の究明 ~交換手順~

テールレンズの交換方法

ここでは、ハイエース QDF-GDH206Vのテールレンズを交換する手順などについて話していきます。

テールレンズを外すには!?

取り外すボルトと取り外し方向

200系ハイエースのテールレンズは、ほぼ同じ構造になっていると思います。10㎜のボルトを2本外してあげ、あとは真っ直ぐ引っこ抜くだけです。

ここでの注意点は、真っ直ぐ引き抜くという点です。横に力が加わると、高確率で止まっている部分などが破損します。注意しましょう。

純正新品のテールレンズを取り付ける

古い防水パッキン取り外し

浸水したテールレンズを取り除くと、古いパッキンがボディーの方にこびりついていました。綺麗に取り除いてあげましょう

配線も交換する

今回の浸水は、かなりの状態でした。そのためユーザーさんが、「ショートなどが起きていたら!?」という心配していたため、バルブのハーネス類も純正新品に変えました。

新しい防水パッキンを取り付けて上げます。後で知ったのですが、このパッキンはすごく重要な役割をしています。

新品の取り付けが完了

逆の手順で新品テールレンズを取り付けて作業終了です。大体30分以内の作業時間です。

ハイエースといえば、サードパーティとして色々なテールレンズが販売されています。ただ、ユーザーが純正を希望していたので、純正品を購入しました。

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【ハイエース QDF-GDH206V】「テールレンズ」交換方法・浸水原因の究明 ~原因や対策~

浸水の原因

今回の浸水は、完全に水没しているという状況でした。こういったときは、どうしてそうなったのかを確かめる必要があります。

浸水試験をしてもレンズと本体の接合部からは浸水しない

本体とレンズの隙間は大丈夫

外したテールレンズには、水がかなり入っていました。逆さにしたりしながら浸水した場所を特定しようとしましたが、レンズと本体の間からは水が流れてきませんでした

そこで、水槽に少しテールレンズを浸けたりしてみました。レンズと本体の接合部からの浸水はなさそうです。

どうやらバルブソケット付近から浸水している状況

バルブソケット部から浸水している様子

そこで、バルブソケット側から浸水した水が出てくるか試してみました。ものの見事に水が流れ出てきます。

コネクタ内に隙間がある

よくよくソケットを覗いてみるとソケット自体に防水はされておらず、ソケットを覗くと、向こう側が見える形状となっていました。

レンズ全体にパッキンが付いているが劣化していたのかも

パッキンが劣化した可能性あり

ソケット部に防水処理がされていないという事は、そこから水分が侵入した可能性が非常に高くなってきます。そこで、防水用のパッキンを調べてみます。パッキンの劣化が発生している状況でした。

今回は、ユーザーの要望で新品テールレンズとハーネス、パッキンを交換しましたが、特にテールレンズ本体に異常がないのに浸水するケースの場合は、このパッキンが劣化している可能性が高いと思います

トヨタでは、このパッキン(正式名称はリアコンビネーションガスケット)だけでも販売されています。この防水用パッキンを交換することで、浸水を解消できるといえるでしょう。

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この記事を書いた人

北の大地から、車に関する記事執筆をしている40代の1児のパパ。趣味と特技は、車整備とバスケットボール(プレイヤー)を時間の許す限りする事です。
なるべくわかりやすい執筆をするのを心がけております。

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