ドライブレコーダーの、通常SDカードとドラレコ専用SDカードの違いとおすすめの運用方法を紹介します。
ドライブレコーダーにはSDカードが必須です。しかし、SDカードには安価な通常モデルとドラレコ専用モデルがあります。これらの違いや運用方法を解説します。
【ドライブレコーダー】通常のSDカードとドラレコ専用SDカードの違い
ほとんどのドライブレコーダーでは撮影した映像の記録に「microSDカード」を利用しています。ここまではほとんどの方がご存知ですが、実はこのSDには通常モデルと高耐久モデルの2種類があるのです。
もちろん、後者のSDカードの方が高価です。そのため、SDカードを選ぶ際はどちらを選ぶか迷ってしまいます。まずは、この二つのSDカードは何が違うのか見ていきましょう。
書き換え可能回数(寿命)
通常のSDカードとドラレコ専用SDカードの最も大きな違いは「寿命」です。ここではこの寿命のことを書き換え可能回数といいます。
SDカードの中にはある一定の単位でデータを書き込んでいくためのチップが入っていますが、イメージ的に説明するとこれを格子状に分けて、格子単位でデータを書き込んでいきます。
この格子一つ一つにはデータを書き換えることができる回数が定まっています。ドラレコ専用SDカードと通常のSDカードの違いは、この回数にあります。
メモリの種類
より詳しくこれらの違いを見ていくとSDカードで利用されているチップ = メモリの種類の違いがあります。
安価で入手しやすい通常のSDカードにはTLCと呼ばれるメモリが利用され、ドラレコ専用SDカードにはMLCと呼ばれるメモリが利用されています。前者は書き換え可能回数が約1000回程度に対して、後者はその10倍程度の回数データを書き換えることが可能です。
【ドライブレコーダー】通常のSDカードの運用方法
ドライブレコーダーには、ドラレコ専用SDカードを使うことが推奨されています。しかし、実際には安価な通常のSDカードを利用している方も多くいます。
「通常のSDカード」だけを利用する場合のおすすめの運用方法を紹介します。ドライブレコーダーをなるべく安価かつ安心して運用したい方におすすめです。
複数のSDカードを常備
通常のSDカードを利用する場合、ドライブレコーダーで映像の記録に利用するSDカードとは別にもう一枚以上車内にSDカードを準備しておきましょう。
SDカードの寿命は利用者から見ると突然訪れます。そのため、運転中など出先でのトラブルに備えて、予備のSDカードを用意しておくと安心です。
定期的に確認 & 交換 ・フォーマット
通常のSDカードを利用していて一番怖いトラブルが、気が付かないうちにSDカードが故障して、撮影動作が停止してしてしまっていることです。
通常は、SDカードに異常があれば、画面やランプでその旨を警告されます。これを早期発見できるように定期的にドライブレコーダーを確認しましょう。
ちなみに、一昔前まではメーカーがカードの永久保証を行っており、故障したSDカードは無料で新品に交換してくれることが多くありました。
しかし、ドラレコの利用増加に伴う、保証交換の増加により永久保証自体がなくなったりドラレコでの利用は対象外になりました。
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【ドライブレコーダー】ドラレコ専用SDカードの運用方法
ドラレコ専用SDカードを使う場合のおすすめの運用方法を紹介します。なお、ユピテルやコムテックと言った大手メーカーのドライブレコーダーには、はじめからそこそこの容量なドラレコ専用SDカードが付属する場合があります。
基本的に入れっぱなし
ドラレコ専用SDカードの場合、普段利用する分には入れっぱなしで問題はないと言えます。しかし、万が一の故障も考えられますので時々ドライブレコーダーをチェックするようにしましょう。
フォーマットは適宜
ドライブレコーダーは常時映像を記録していますが、使っているうちに衝撃センサーや手動録画で消去しないようにロックされるファイルが作成されます。そのままの状態で、使い続けていくと、その部分が飛び飛びになってしまい非効率になってしまいます。
これを防止するためにはSDカードを初期化して中身をまっさらにする「初期化」が必要となります。これについては下記の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
なお、最近はフォーマットが不要、少なくなった製品も発売されています。ドライブレコーダーのチェックが面倒な方はチェックしてみてください。
【ドライブレコーダー】おすすめのドラレコSDカード運用方法
最後に筆者がおすすめする、ドライブレコーダーでのSDカードの運用方法を紹介します。ぜひ参考にしてください。
ドラレコ専用SDカードを通常使用&通常SDカードを常備
筆者のおすすめはドラレコ専用SDカードを常時、ドライブレコーダーで使用して車内に安価な通常のSDカードを常備しておくことです。
購入したドライブレコーダーに、ドラレコ専用SDカードが付属する場合も多いので、その場合は追加で通常モデルのSDカードを購入するだけで済みます。
なお、ネット上で非常に安価な割には魅力的な機能が満載の聞いたことが無いようなメーカーが発売している、中華ドライブレコーダーに付属するSDカードは非常に信頼性が低いので、SDカードだけは安心できるものに交換すると良いでしょう。
通常SDカードを予備として運用
この運用方法では通常SDカードは予備として保管し、通常はドラレコ専用SDカードのみを利用します。
通常SDカードは、万が一のトラブルなどでドライブレコーダーの映像が必要となった場合に、ドラレコ専用SDカードと入れ替える場合やドラレコ専用SDカードの故障に備えておきます。
これによって、ドラレコ専用SDカードに保存された大切な映像を保護でき、なおかつその後の帰路や整備工場までの経路も安心して記録できます。
その場で映像を確認、コピーする方法も準備すると安心
SDカードに保存されている映像をより安心して扱うには、絶対に消したくない映像を撮影したら、その場でスマホなどその他の機器に映像を退避させることが大切です。
より安心してドライブレコーダーを運用したい方は、スマホ用のSDカードリーダーを車に常備しておき、必要な時に大切な映像をスマホへ取り込めるようにしておくとよいでしょう。