200系ハイエースのオートマが、全く反応しなくなったというユーザーから相談がありました。ユーザーは、ハイエースがお気に入りで、どうしてもそのハイエースになり続けたいという事です。本記事では、ハイエースのリビルドミッション載せ替えを解説していきます。
200系ハイエースのリビルドミッション【DIYで降ろす】
200系ハイエースのリビルドミッション載せ替えは、故障したミッションを降ろす作業から始まります。
200系ハイエースのミッションの油脂類を抜く必要がある
200系ハイエースのミッションを降ろす為には、ATFやトランスファー(4WD)のオイルなどを抜く必要(軽くするため)があります。まずはこのオイルを抜き取りましょう。因みに約10㎏分のオイルが抜けます。
200系ハイエースのミッションには、色々なコネクターが付いている
200系ハイエースのミッションには、センサー類のハーネスなどがおおよそ6箇所ほど付いています。またコネクターは、一回も外されてないことが多いので、固着して外しづらいです。割らないように注意しましょう。
200系ハイエースのミッションには、ホース類も付いている
200系ハイエースのミッションには、ATFクーラーが付いています。そのためその配管も外す必要があります。
これらを外す理由は、ミッション降ろしのためだけでなく、ホースやその他の洗浄を同時にする目的があります。洗浄では不安のある方は、後々のことを考えラジエター一体式ATFクーラーを交換することが望ましいでしょう。
200系ハイエースのミッションには、プロペラシャフトが付いている
200系ハイエースのエンジンは、縦置きマウントです。その形状からミッションも縦に置かれ、プロペラシャフトでリア駆動され、4WDは、トランスファーを介してフロントデフに挿入されています。こういったシャフト類も外す必要があります。
200系ハイエースのミッションとエンジンを分離する
色々な配線類などを外したら、ミッションとエンジンを結合しているボルトを外していきます。この段階では、ミッションが落ちることはありません。
200系ハイエースのミッションを降ろす
ミッションマウントを外していきます。外す前にミッションジャッキやガレージジャッキなどでミッションを支えておきます。
ミッションジャッキは、大変高価です。またDIYにおいて、何度も何度も利用するツールではありません。
ミッションジャッキの代用ツールとして、ガレージジャッキがあります。ガレージジャッキに50CM×50CM前後の板があればミッション脱着は可能です。ただし支える人が2人は必要です。
200系ハイエースのリビルドミッション【DIYで載せる】
200系ハイエースのリビルドミッションを載せていきます。
重いので注意しましょう。
200系ハイエースのミッションを見比べる
まずは、新旧のミッションを見比べて、違いがないかなどを確認します。そして新ミッションに移植しなければならないパーツを確認します。
200系ハイエースの故障ミッションから移植する
まずは、4WDに搭載されているトランスファーを移植していきます。約8箇所ほどのボルトで止まっていますので、こちらを外して移植します。
ミッションとトランスファーの間には、パッキンが入っています。新品を購入しておくと良いでしょう。
近年のリビルトミッションは、多くのものがすでに取り付けられた状態で納品してもらえます。しかしその中でも、センサー類はついてこないので、移植しなければならないようです。
200系ハイエースのリビルドミッションを載せる
リビルドミッションの準備が終わったら、ミッションを降ろした時と逆の手順で載せていきます。
こちらもミッションとエンジンを止めているボルトを止めたら、ミッションマウント側のネジを止めることで、ミッションは落ちなくなります。あとはジャッキで支えながらネジを素早く締め付けていきます。
200系ハイエースのリビルドミッションを載せた後、配線などを元に戻す
しっかりとミッションが固定されたら、外した配線類やホース類を元に戻していきます。
[PR]車検の予約は楽天Car車検!楽天ポイントゲット!
200系ハイエースのリビルドミッション交換では?【注意点】
200系ハイエースのリビルドミッション載せ替えで注意したい点を解説します。
200系ハイエースミッションを外すには
ミッションの釜と言われている部分とエンジン側には、中から外さなければならないボルトが数本あります。
これは、フロント側クランクケースを回しながら作業する必要があります。クランクシャフトは、22㎜のメガネで回せます。
200系ハイエースミッションの油脂注入はかなりある
ハイエースのリビルドミッションは、納品時からATFが少しだけ入っていることが多いようです。リビルトメーカーで試験稼働するためです。
ATFは、8L位入ります。少しずつ足しながらATFを注入していきます。また4WDのトランスファーオイルも注入しましょう。
200系ハイエースを載せ替えた後、試験稼働
まずは、ウマに掛かっている状態で試験稼働していきます。これは、下廻りの異常がないかなどの点検をするためです。
その後、ユーザーに試験運行してもらい「快適になった」ということで作業は終了です。
リビルドミッションDIY交換に掛かった費用や時間などは?
- リビルドミッション:150,000円
- ミッションマウント:13,000円
- ATF:8,000円
- トランスファーオイル:1,500円
- シールパッキン:1,500円
- その他ショートパーツ:2,000円
- 消費税
所要時間は6.5時間で、4人で作業しました。DIYであれば、高額な工賃は大分抑えられると考えます。