タイヤの組み換えには、タイヤチェンジャーを用いることが一般的です。タイヤチェンジャーは、見たことあっても作業風景を見たことのある人は少ないかもしれません。当記事では、タイヤ組み換えをしながら、タイヤチェンジャーを正しく使う方法や注意点、言葉の意味などを解説します。
【タイヤチェンジャー】正しい使い方と組み換え方法 ~用語解説~
ここでは、タイヤ交換・組み換えにまつわる用語について解説します。間違われがちな用語を整理して、正しい用語の使い方を覚えておくと良いでしょう。皆さんが良くタイヤ交換と言っている用語には、「タイヤ組み換え」と「タイヤ脱着」の大きく分けて2種類あります。
タイヤ組み換え
「タイヤの組み換え」とは、ホイールに付いたタイヤを脱がし、新しくタイヤを取り付ける作業のことを差します。なお、タイヤとホイールがバラバラになっているのを一つにする場合は、「タイヤ組み込み」といいます。
タイヤ脱着
「タイヤの脱着」とは、車に装着されたタイヤを外して付けることを言います。皆さんがよく使う「タイヤ交換」と同じ意味になります。そもそもタイヤにはホイールがはじめから付いていると思っていたり、タイヤ脱着のことをホイールからタイヤを外すと思ったりしてしまっている方も多いので、気を付けましょう。
【タイヤチェンジャー】正しい使い方と組み換え方法 ~作業手順~
ここでは、「タイヤ組み換え」方法をタイヤチェンジャーを使用しながら解説します。正しい方法や手順を知ることでタイヤ組み換えへの知識が高まればと考えます。
タイヤの空気を抜き、タイヤチェンジャーでホイールとタイヤを剥がす
タイヤ組み換えするという事は、ホイールから古いタイヤやパンクしたタイヤなどを外す必要があります。タイヤは、ホイールに密着されています。またタイヤは、ゴムでできているためホイールとの密着性も高くなっています。
まずはタイヤの空気を抜き、タイヤチェンジャーでホイールとタイヤを分離します。結構な力が加わります。タイヤチェンジャーによって動画のようなタイプと、チェンジャー横にある器具でタイヤを挟んでホイールとタイヤを分離するタイプがあります。
タイヤチェンジャーでホイールからタイヤを外す
次にタイヤ組み換え用タイヤレバーを使用しながら、ホイールとタイヤを外していきます。タイヤ内径の方が。ホイール外径よりも小さくなっていますので、タイヤを引っ張り上げるように外していきます。タイヤ両側を同じ作業で外します。
筆者は、タイヤ交換作業の方に聞きました。タイヤ組み換え時に使用するレバーは、人によって使いやすい物があるとのことです。
新しい組み換え用タイヤにビードクリームを塗る
タイヤの内径部分にビードクリーム(ビードワックス)を両サイド塗布します。ビードクリームを塗ることでタイヤを組み込みやすくするのと、タイヤ内径側のビードを切らないように保護する役目があります。
タイヤチェンジャーで新しいタイヤを組み換える
タイヤチェンジャーを使用して、外すときと逆の手順でタイヤを組み込んでいきます。鉄ホイールの場合は、手作業で行うこともできるとのことですが、アルミホイールの場合は、キズなどを付けないようにタイヤチェンジャーで行う方が安心とのことです。
組み替えたタイヤに空気を入れていく
タイヤに空気を入れていきます。きちんとホイールに密着するまで空気入れます。「パンパンやパコンパコン」という音がしたら、密着完了です。
最初の組み込み時は、300kPa前後の空気圧で密着させるとのことです。その後一度空気を抜き、再度指定空気圧に調整して組み換えは終了です。
タイヤチェンジャーは、個人にとっては非常に高価な機械になります。ほとんどの方がカー用品店や整備工場などでタイヤ組み換えを依頼していると思います。正しい手順を知ることで、依頼した先がどのように組み換え作業しているのか観察したり、チェックしたりできるのではないでしょうか。
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【タイヤチェンジャー】正しい使い方と組み換え方法 ~注意点~
ここでは、タイヤ組み換えの際の注意点を解説します。
ビードクリームは、組み替えるタイヤに両面塗布する
ビードクリームは、きちんと両面外側に塗布しましょう。タイヤはゴム製品です。粘りがあり、ホイールと接触すると大きな摩擦が起きます。ビードクリームを塗布しないで作業してしまうと、摩擦力でビード部分が切れたりねじれたりしてしまい、空気漏れを起こす可能性があります。
空気を入れるときは、タイヤの歪みを修正しながら行う
最後の動画で作業風景が映っていましたが、タイヤを成形しながら空気を入れることが大切です。ホイールとタイヤをきちんと密着させることが重要です。
タイヤに付いているマークをバルブ位置と合わせる
タイヤを組み換えるときは、黄色いマーク(タイヤの一番軽い部分)とホイールバルブ部分を合わせるように取り付けしましょう。
タイヤは、製造メーカーの技術革新でほぼ真円に近い状態で納品されます。ただ若干の重量バランスの差は生じます。ホイールの一番重い部分(バルブ部取り付け部分)とタイヤの軽い部分を一致させることで、均一な重量バランスに近づきます。