車では「インバーター」と呼ばれる装置を利用することで、家庭用コンセントで利用されているAC100V電源を利用することができます。本記事では、車で「コンセント」電源(AC100V)を使う方法としてインバーターなどについて解説します。
車で「コンセント」電源(AC100V)を使う方法!
車で使用するインバーターとは、どのような物なのでしょうか。ここでは、インバーターとは何ができるものなのかを説明していきます。
「インバーター」とは
インバーターは、簡単に言うと直流電流を任意の周波数の交流電流に変える装置のことをいいます。車の電流は、直流12Vです。家庭用の電子機器は、交流100Vとなっています。そのため家庭内の電化製品を使用する場合は、このインバーターを介して使用する必要があります。
なお、車の場合電源をシガーソケットから取得できますが、インバーターを介して変換することで、通常のコンセントからの電源取得が可能となります。因みにコンバーターとは、交流電流を直流電流に変換する装置のことを差します。似たような用語なので整理しておくと良いでしょう。
車用インバーターの種類
電流には、周波数があります。主にインバーターは「正弦波(せいげんは)」「擬似正弦波(ぎじせいげんは)」「矩形波(くけいは)」の3種類の周波数で出力を行います。家庭で使用される電化製品は、「正弦波」です。
そのためインバーターの出力が、正弦波以外のものだと使用できない家庭電化製品がありますので、インバーターを購入するときは正弦波であることをチェックして購入しましょう。
車で「コンセント」電源(AC100V)を使う方法! ~インバーターの選び方~
車用のインバーターには、使用できる容量が設定されています。使用目的に合わせた容量のインバーター購入が必要といえます。
パソコン・ゲーム機・スマホ充電向き
スマホやパソコンの充電や使用、子供のゲームなどに使用する程度であれば、100W前後のインバーターで充分でしょう。
より多くの機器を同時に使用したい場合には、300Wあれば安心です。
車中泊向き
車中泊の場合は、朝コーヒーメーカーでコーヒーを作ったり、一個口の電子コンロなどを使用したりすることが多いでしょう。こういったものを使用する場合は、1000W~のものを用途に合わせて購入するのが良いでしょう
寒い季節に車中泊するとなると、何らかの方法で「暖」を取る可能性もあります。例えば、800Wクラスの電気毛布を少し使用したりすることもあります。電気毛布などは、消費電力の多いものが一般的です。
キャンプ向き
キャンプなどでインバーターを使用する場合は、キャンプ用の照明やその他色々な電化製品を使用することになります。このような時は、3000Wクラスのものを使用するのが良いでしょう。
車のバッテリーへの負担も増加します。バッテリー上がりにならないように注意が必要なのと、場合によっては予備バッテリーを車載しておきましょう。
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車で「コンセント」電源(AC100V)を使う方法! ~標準装備車について~
最近の車の新型モデルには、100Vコンセントが標準装備されている車種もあります。
トヨタ 新型アクアやカローラクロス
つい先日販売開始になったカローラクロスには、100Vで1500Wクラスのインバーターが標準装備しています。「災害などの際にも使用できるように」と言うのも一つの目的です。また普段は、いろいろな電化製品も使用できることになります。
100V電源が来ていることで、普段のレジャーに家庭用電化製品を持ち込むことも可能になります。普段使用している電化製品のなかで、車内を清掃する掃除機なども給電できるので便利といえます。
三菱アウトランダーPHEV
三菱アウトランダーは、そもそも災害時に給電出来るように設計されています。もちろん災害時だけではなく、キャンプなどでコーヒーメーカーや炊飯器などの電化製品が使えるのが特長です。
なお、インバーターを利用するときには、最大消費電力を計算しながら電化製品を使うようにしましょう。間違って容量オーバーしてしまうと、安全装置が働いたり、ヒューズ切れが起きます。