ハイエースをしばらく動かしていなかったら、完全にバッテリー上がりしてしまいました。おまけにエンジンキーを捻っても全く反応がない状態でした。今回は、ハイエースの並列ダブルバッテリをDIYで交換してみます。ここでは、交換手順や注意点などを解説します。
【ハイエース】並列ダブルバッテリーの交換方法・手順と注意点 ~車両仕様~
ハイエースバンのバッテリーは、ガソリンモデル・ディーゼルモデルによって違いがあります。ここでは、メーカー採用バッテリーの違いなどを解説します。
ハイエースには、標準仕様と寒冷地仕様がある
ハイエースには、標準仕様と寒冷地仕様でバッテリーのサイズだけではなく、個数が変わります。ハイエースのガソリンモデルには、寒冷地仕様のバッテリーサイズが一回り大きい物を搭載しています。例えば、50D23R→55D23Rなどになります。
一方ディーゼルモデルの寒冷地仕様は、並列で2個バッテリーが搭載されます。例えば、105D31R→95D26R×2個などです。
並列とは?
筆者のつたないイラストですが、上に掲載しています。並列とは、プラス同士とマイナス同士をつなぐ方法です。並列の場合電圧は12Vの電圧のまま電流量大きくなる仕組みです。トラックなどに多く用いられている直列の場合は電圧が24Vになり、電流量は増加しません。
DIYでバッテリー交換するハイエースは、どっち?
今回筆者が交換するハイエースは、並列ダブルバッテリーでした。という事は、寒冷地仕様という事になります。
【ハイエース】並列ダブルバッテリーの交換方法・手順と注意点 ~作業~
ここでは、DIYでハイエースの並列ダブルバッテリー交換する手順を解説します。
メインバッテリーのマイナス端子を外す
メインバッテリーは、助手席シートを上げて、エンジンスペース内にあります。最初に同バッテリーのマイナス端子を外します。
サブ側バッテリーのマイナス端子を外す
つぎにサブバッテリーのマイナス端子を外します。片方ずつバッテリーを交換するのは、並列では行いません。何故ならば、直列とは違い、並列の場合は、片方プラスマイナス接続されていると通電している状態になってしまうからです。
メイン・サブのプラス端子を外す
両方のバッテリーのマイナス端子を外したら、つぎにメインとサブのプラス端子を外します。
バッテリー固定金具を外して、古バッテリーを取り除く
外し終わったら、バッテリー固定金具を外してバッテリーを取り除いちゃいます。バッテリーは非常に重たい物です。ケガしないように注意しましょう。
メイン・サブバッテリーを外すときと逆の手順で取り付け
新しいバッテリーを設置し、外した時と逆の手順で取り付けします。
- バッテリー固定金具を取り付けし、仮止めしておく
- サブバッテリーのプラス端子を取り付け
- メインバッテリーのプラス端子を取り付け
- サブバッテリーのマイナス端子を取り付け
- メインバッテリーのマイナス端子を取り付け
- 各ナット類を増し締めし、取り付けチェック
今回は、ターミナルの腐食も凄い状態でしたので、新品の純正ターミナルに交換しました。
取り付けが完了したら、エンジンをかけてみます。上記動画できちんとエンジンが掛かったので作業は終了です。
今回は、完全にバッテリーが上がった状態でしたので、バックアップ用電源は取りませんでした。バッテリーが弱っている状態で交換する場合やナビ・時計等のデータを保持したいときにはバックアップ電源を取得した方が良いでしょう。
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【ハイエース】並列ダブルバッテリーの交換方法・手順と注意点 ~ポイント~
ハイエースの並列ダブルバッテリーを交換する際の注意点は、どのようなことがあるかを解説します。
プラス・マイナスの端子が接触しないように布などで保護する
バッテリーターミナルを外す際には、メガネレンチなどを使用すると思います。金属に触れるとショートします。またバッテリーは、非常に重たい物です。バッテリー端子がターミナルなどに触れないよう、ターミナル側を布などで覆っておくのが良いでしょう。
ターミナルの腐食がある場合は、ターミナルを新品に交換
ターミナルが腐食している場合は、新品ターミナルに交換しましょう。通電不良が起きてしまうと、バッテリーを新品にした意味がありません。またハイエースのバッテリーターミナルは、特殊な形状です。社外のものを使用するよりも純正品を使用した方が良いでしょう。
バッテリーは、プラスとマイナスがあります
バッテリーには、プラスとマイナスがあります。マイナスを外してからプラスを外すのが基本です。取り付けの際は、プラスを取り付けてからマイナスを取り付けましょう。