トヨタ車で採用が進んでいる「ディスプレイオーディオ(DA)」とはどのような装備なのかご存知でしょうか?本記事では、「ディスプレイオーディオ(DA)」とはどのような装備で、通常の「カーナビ」とはどのような違いがあるのか解説します。
画像引用:トヨタ自動車 ディスプレイオーディオ
【トヨタ】ディスプレイオーディオ(DA)とは?
トヨタ車で搭載されている純正オーディオ「ディスプレイオーディオ(DA)」をご存知でしょうか?
本記事では、「ディスプレイオーディオ(DA)」と通常の「カーナビ」を比較します。まずは、「ディスプレイオーディオ(DA)」とはどのような装備なのかおさらいしましょう。
トヨタ車のトレンド
「ディスプレイオーディオ(DA)」とは、2021年5月現在トヨタの新車で標準装備として従来の「カーナビ」に代わって搭載されている装備です。そのため、従来の「カーナビ」と同じ装備と思う方も多いのですが、実際には従来・通常のカーナビとは異なる特徴を持っています。
このような純正オーディオは2020年代自動車のトレンドとも言えます。現在は、「ディスプレイオーディオ(DA)」が標準装備されている車種は限られていますが、今後ますます「ディスプレイオーディオ(DA)」標準装備車種が増えていくことが考えられます。
そのため、これからトヨタの新車検討していく方にとっては、「ディスプレイオーディオ(DA)」は身近な存在となってきます。次項では「ディスプレイオーディオ(DA)」の「特徴」を見ていきましょう。
特徴
「ディスプレイオーディオ(DA)」には、従来・通常の「カーナビ」にはないいくつかの特徴があります。その中でも特に重要な「ディスプレイオーディオ(DA)」の特徴を3つピックアップしたので解説します。
スマホ接続が前提
トヨタ車で採用されている「ディスプレイオーディオ(DA)」は、iPhone・Androidといったスマホの接続が前提とされている装備です。「ディスプレイオーディオ(DA)」では、課金しなければ基本とも言えるナビ機能もスマホなしでは利用できません。
また、「ディスプレイオーディオ(DA)」はiPhone・Androidに搭載されている自動車運転者向け機能「Apple CarPlay」、「Android Auto」に対応しており、これらの機能を使ってスマホと連携した電話やメッセージ、音楽再生などの様々な機能を利用できます。
しかし、「ディスプレイオーディオ(DA)」はスマホを接続しなければ、標準状態の「ディスプレイオーディオ(DA)」では、ラジオなどの一部の機能しか利用することができません。
T-Connect連携
「ディスプレイオーディオ(DA)」が能力を発揮するための特徴として、スマホ連携に加えてトヨタのオンラインサービス「T-Connect」連携があります。
「T-Connect」を契約することで、「ディスプレイオーディオ(DA)」を使ってトヨタのヘルプネットサービスなど最新のオンラインサービスを利用することができます。また、「T-Connect」契約を行うことで利用できる有料機能を開放することができます。
テレビ等は有料
「ディスプレイオーディオ(DA)」の特徴として、標準状態ではスマホを接続しない状態でのカーナビの利用やテレビの視聴は行えないという特徴があります。
カーナビについては、前述したスマホとの連携でスマホのマップアプリを利用できますが、通常のカーナビであれば必須とも言える、テレビは「T-Connect」契約及びテレビキット購入を行わなければ視聴できません。
また、スマホを接続しない状態で通常のカーナビの様にナビ機能を利用するには、専用のキットを購入する必要があります。
【トヨタ】ディスプレイオーディオ(DA)とは?~通常のカーナビと比較~
これまで「ディスプレイオーディオ(DA)」について特徴など概要を紹介してきました。本項目では、「ディスプレイオーディオ(DA)」と通常の「カーナビ」との違いをより詳しく比較してみましょう。
ナビ機能比較
ナビ機能について比較してみます。「ディスプレイオーディオ(DA)」のナビ機能については、接続したスマホの対応マップアプリに依存します。有名なアプリとして「Apple Map」、「Google Map」、「Yahoo!カーナビ」などを挙げることができます。
原則として、これらのマップはオンラインで利用する必要があります。更新については、ほとんどのマップアプリにおいて無料で行うことができ、常に最新情報が利用可能です。
これに対して、通常の「カーナビ」はそのメーカー、機種独自のマップを利用します。これらのマップについては、購入後数年間は無料更新期間はあるものの、その後は有料更新となります。
また、通常のカーナビはオフラインで利用できる反面、最新情報は取得できないため、マップ情報の鮮度については劣ります。
オーディオ機能比較
車内エンターテイメントとして、「ディスプレイオーディオ(DA)」と通常の「カーナビ」を比較してみます。
「ディスプレイオーディオ(DA)」では、スマホ上の対応アプリを車内の「ディスプレイオーディオ(DA)」へ表示して操作・再生可能であり、スマホ上の「ミュージック」アプリなどから好きなメディアを再生できます。
しかし、「ディスプレイオーディオ(DA)」はスマホの「Youtube」アプリなど各種動画再生アプリには基本的に非対応です。また、DVD/CDはオプションです。
対して通常の「カーナビ」の場合、スマホで再生している音楽はBluetoothを使って再生可能です。ただし、一時停止や「次へ」「戻る」など一部の機能を除けば操作はスマホ上から行う必要があります。
動画についても、スマホを外部入力・ミラーリングする以外は「ディスプレイオーディオ(DA)」と同様に、スマホの動画を楽しむことができません。
ただし、多くのモデルにはDVD/CDドライブが搭載されているため、これらを楽しむことができます。もちろん、テレビもほとんどの機種に標準搭載されています。
「Miracast」を使えば最強?
「ディスプレイオーディオ(DA)」では、原則的にスマホ上の動画再生系アプリは利用できないと紹介しましたが、「ディスプレイオーディオ(DA)」で利用可能な「Miracast」を利用することで、スマホの画面を車内で表示することができます。
そのため、対応しているスマホであれば、スマホ上で再生している動画を「ディスプレイオーディオ(DA)」へ表示することができるのです。なお、一部車種の「ディスプレイオーディオ(DA)」やiPhoneでは利用できないので注意する必要があります。
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【トヨタ】「ディスプレイオーディオ(DA)」と「通常のカーナビ」選び方
これまで「ディスプレイオーディオ(DA)」と通常の「カーナビ」について解説してきました。最後に、これらどちらを選ぶか解説します。
スマホメインなら「ディスプレイオーディオ(DA)」
普段、スマホを利用しておりナビやBluetoothでの音楽再生に不満がない方には、「ディスプレイオーディオ(DA)」がおすすめです。「ディスプレイオーディオ(DA)」は操作性において、通常のカーナビと比較してスマホ寄りにシフトしています。
そのため、スマホを使いこなしている方や普段使用しているカーナビの操作よりも、スマホが優れていると感じている方にとっては「ディスプレイオーディオ(DA)」が適しているといえます。
エンターテイメントメインなら「通常のカーナビ」
車内でのエンターテイメントに主軸を置く場合、「ディスプレイオーディオ(DA)」よりも通常の「カーナビ」がおすすめです。一見すると、「ディスプレイオーディオ(DA)」ではスマホのと連携して様々なエンターテイメントを楽しめるように見えます。
しかし、実際には「ディスプレイオーディオ(DA)」でテレビやDVD/CDを楽しむためには、各種契約、オプション購入が必要です。また、ブルーレイドライブは2021年5月現在未発売です。
また、各種メディアの再生機能や画面の鮮明さについてもエンターテイメントに主軸をおいた通常のカーナビと比較して劣ります。
実際には選べない場合も…
本項目では、「ディスプレイオーディオ(DA)」と通常の「カーナビ」の選び方を解説しましたが、実際にはトヨタの新車では通常のカーナビを選ぶことができない場面、「ディスプレイオーディオ(DA)」を選択せざるを得ない場面が増えてきています。
近年、トヨタ車のトレンドは「ディスプレイオーディオ(DA)」をはじめとした専用ナビゲーションの標準搭載です。そのため、購入する車種によっては「ディスプレイオーディオ(DA)」が標準装備であることが多々あります。
この傾向はマツダの「マツダコネクト」などでも見られるトレンドですので、通常のカーナビか専用ナビゲーション(ディスプレイオーディオ(DA))搭載車種かは、今後の車選びの際の検討材料の一つとなってくることでしょう。