ハイエースを旋回させた時に、「何かにフロントバンパーをぶつけてしまった」という連絡が来ました。200系ハイエースは、乗用車のようにバンパー素材も柔らかく簡単に破損します。本記事では、ハイエースのバンパー・グリルの外し方や交換方法を解説していきます。
【ハイエース】「バンパー・グリル」外し方、交換方法 ~外し方~
ここでは、ハイエースのバンパーやグリルの外し方などについて解説していきます。
ハイエースのバンパーの外し方は?
ボンネットを明けて、グリル上部に止まっているクリップ4箇所を外します。
このハイエースには、純正フロントリップが装着されているので、まずは純正フロントリップを外してしまいます。フェンダー側のネジを外し、左右のステップカバーも外します。ステップカバーを外さないと、最終的にバンパーが構造上外せません。
フロントリップを外し終わりました。純正フロントリップは、バンパーと9箇所ほどボルトで固定されています。これが結構狭い場所なのと、錆が多くなっているので折れないよう慎重に行いましょう。
本来の順番としては、グリルカバーとグリルの下地プラスチックを外してからバンパーを外すのですが、この方法だと良い結果になったことがありません。
爪がなかなか外れずに、グリルやバンパーを傷つけたり爪を破損する可能性が高いです。そのためバンパーとグリルが一体になった状態でバンパー外しをしています。
バンパーとグリルは脱着しづらいので裏技を使おう!
ハイエースの4型以降からは、グリルデザインも大幅に変更されました。そして、このグリルがプラスチックで、下地のブラック部分も柔らかいプラスチックで出来ています。沢山の爪で止まっています。
このプラスチックが、爪で裏から止まっている状況です。無理に外そうとするとかなりの高確率でグリル自体が破損してしまいます。
通常はグリルを外してから、バンパーを外すのが正しい手順だといえます。ただ、上記のように破損率が高くなってしまうので、バンパー側の真ん中に止まっているクリップを外してあげて、グリルとバンパーを一体型で外すのが良いでしょう。
こうすれば、広い場所でバンパーを裏返しにして楽にグリルを外せます。
【ハイエース】「バンパー・グリル」外し方、交換方法 ~交換手順~
ここでは、新しいバンパー・グリルなどの交換手順を紹介していきます。
バンパー交換するにはパーツ移植が必要なケースがある
このハイエースには、バンパー左右に純正フォグランプが装着されています。そのためフォグランプ本体や配線を移植する必要があります。
広いところでグリルカバーとブラックの下地プラスチックを外したら、配線クリップを綺麗に外せます。こういったクリップも無理やり外すと破損します。
クリップが破損しても良い場合は、代わりの新品が用意できているときだけにした方が良いでしょう。
配線がフリーになりました。
フォグランプは、爪とクリップで止まっています。これを外せば新しいバンパーへ移植できます。
バンパーを取付てグリルを取り付ける
今回の接触による破損は、バンパー・グリル下地・純正フロントリップでした。こちらのパーツは、新品で用意しました。バンパーを取り付けてから、グリルの下地→メッキグリルカバーの手順で取付していきます。
メッキのグリルカバーは、2分割になっています。一番上のグリルカバーが付きました。あとは、逆の手順でクリップなどを止めて作業終了です。
点灯試験をしていきます。問題なく全てのライト(ウィンカー含む)が点灯しました。これで、バンパー取付は終了です。
一番厄介な純正フロントリップを取り付ける
さて、一番厄介な新品の純正フロントリップを取付します。新品フロントリップを仮付けして密着度合いなどを確認します。さすが純正です。ほぼピッタリな印象です。
数度外したり付けたりしながら、位置合わせや馴染みを行い、最終的に穴を開ける場所に印を付けます。
中心を作るために、一旦新品リップスポイラーを付けたまま、3㎜未満のドリルなどで下穴を開けます。そのあと、9㎜(少し遊びがある)で穴を開けていきます。全部で9箇所ほど穴あけ加工がありました。
付属していたボルトで固定し、両面テープ部分を密着させたら、作業は終了です。
おおよそ3時間ほどの作業でした。
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【ハイエース】「バンパー・グリル」外し方、交換方法 ~ポイント~
ここでは、ハイエースのバンパーやグリルを外す時や、交換などでのポイントを紹介します。
グリルを無理やり引っ張ると高確率で破損する
先述しましたが、このタイプのハイエースは、殆どがクリップや爪などといった方法で取り付けられています。そのため、無理やり引っ張ったりすると高確率で破損してしまい、更にパーツ購入が必要になるケースが増えます。注意しましょう。
フロントリップはバンパー穴あけ位置が未刻印なので苦労する
以前トヨタモデルに純正フロントリップを付けた時は、バンパー側に穴あけ位置が刻印されていました。これは、非常に安心できました。
しかしハイエースの場合には、全く刻印がされていません。穴あけ加工は慎重に行いましょう。ここの出来が悪いとやり直しが利かないケースも出てきます。