知人から相談が入りました。それは、運転席側のパワーウィンドウが上下しづらくなって、たまに上がらなくなって困っているとの相談でした。本記事では、パワーウィンドウのレギュレーターモーター交換やスイッチ交換をDIYで行い、注意点などを解説します。
ハイエースのレギュレーターモーターを簡単交換!
ここでは、ハイエースのレギュレターモーターを交換しながら、ポイントなどの解説をします。
ハイエースのインナートリムを外す
まずは、ドア開閉ノブのところに止まっているプラスネジを外してしまいます。
ドアトリムの前側にカバーがついています。これを外します。引き抜くだけで取れます。
パワーウィンドウスイッチパネルは、二か所のプラスネジで止まっています。ネジを外し、パネルを引っ張ると、外れてくれます。ネジ二か所以外は、クリップで止まっているだけです。
故障したレギュレーターモーターを外す
インナートリムは、上記のネジなどを外してあげると、あとはクリップで止まっています。慎重かつ大胆に引きはがしていきます。ハイエースの場合は、下側から外してあげると簡単だと感じました。
ドアの中にレギュレーターモーターが装備されています。まずは、作業しやすい様にサービスホール確認作業をしていきます。赤丸の部分のネジやカバーをすべて撤去します。
次にガラスを外してしまいます。さきにそれをしておかないと、レギュレーターとモーターが外せません。ガラスは、10㎜のボルト2か所で止まっています。サービスホールまでガラスを下げて外します。
ガラスのサービスホールを外すと、上記画像のように作業しやすい状況になります。次に黄色い丸部分のネジを外していきます。外すときは、どこにネジがついているかをマーキングしておくと良いでしょう。
新品レギュレーターモーターを取り付ける
外したレギュレーターモーターが上記画像です。レギュレーターは、そんなに劣化していないように見えます。やはりモーター故障のように感じます。
本来であれば、モーターのみを購入したかったのですが、モーター単体で購入してしまうよりもレギュレーターとセットで購入した方が割安のようです。
交換する際、そもそもすべて外さないとならないことを考えるとセット購入した方がお得と言えるでしょう。新品で9000円位とのことです。
レギュレーターモーター、ガラスを外すと、ドアの中は、ほぼ空洞です!この狭い所に昔ながらのパーツが組み込まれているわけです。
誰が、この機構を考えたのでしょうか、凄く便利な機構ですよね。ちょっと調べてみました。
1930年代にアメリカで考案されたシステムのようです。しかしながらこの時代では、一部の高級車のみの装備でした。1980年代に入り、爆発的にパワーウィンドウ搭載車が急増していきました。快適装備が一般に普及し始めたという事でしょう。
勿論日本の車にもパワーウィンドウが採用された時期にもなっています。これによって、ほとんどの車にパワーウィンドウが装備され始めたという事です。しかしながらパワーウィンドウによる挟み込みの事故なども多く発生することになりました。
近年のモデルでは、挟み込み防止機能などがついたパワーウィンドウが標準となりつつあり、快適性と事故防止が両立されています。
ハイエースのパワーウィンドウスイッチを簡単交換
ここでは、パワーウィンドウスイッチの交換作業を紹介します。
スイッチ内部パーツを新品に入れ替え
新品を触ってみてわかったのですが、もともと付いていたスイッチは、大分グラグラになっていました。折角外したので新品スイッチに交換してしまいます。
スイッチは、裏側から2か所のプラスネジで止まっているだけです。古いスイッチは、フニャという感じで動くのですが、新品はカチカチとしっかりした動作です。
関連パーツすべて交換で来たところで試験稼働
レギュレーターモーターを交換し、しっかりネジなどを止めたあと一度稼働試験をします。エンジン掛けて行えばよかったのですが、エンジン掛けないで試験したのでウィンドウの上下が少し遅いと感じるかもしれません。
エンジンを掛けると、もっと早く動いています。稼働確認できたので、インナートリムなどを元に戻して作業完了とします。筆者は、初めてパワーウィンドウのレギュレーターモーター交換してみましたが、約60分くらいでできました。
DIY作業でも比較的簡単にできると考えます。もしウィンドウの上下機構などに不具合がある場合は、このパーツの不具合かもしれません。
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ハイエースのパワーウィンドウが動かない時は?
ハイエースは、世界で人気のモデルです。また仕事に使う車なのでタフなモデルだと感じます。それでも車は機械です。故障することもあります。
今回故障したハイエースの年式や走行距離から判断
このハイエースは、すでに20万キロ以上走行しています。年式は、平成18年式です。さすがトヨタの商用モデルです。エンジンなどは、非常に元気のようです。
しかしながら使用頻度の多い運転席側パワーウィンドウは、故障してしまったようです。スイッチを入れてもモーターの稼働音があまりしないという事は、レギュレーターモーターあたりが一番怪しいという判断でした。
折角交換するなら関連パーツはすべて交換するのが吉
今回は、レギュレーターモーターの不良という結果でしたが、実はパワーウィンドウスイッチもいつ壊れるかわからない状況でした。二度手間にならないためにも、関連パーツを総交換するのが良いといえます。