走行中の段差で「ガコンガコン」と異音がしている車の相談がありました。足回りの異音は、走行不能や事故などに発展するトラブルです。本記事では、スタビライザーリンクのガタガタを修理しながら、その重要性と車検などについて解説していきます。
スタビライザーリンクをDIYで交換!
まずは、ガタガタになったスタビライザーリンクをDIYで交換していきます。交換しながら注意点などに触れてみます。
スタビライザーリンクの状態を確認
上記動画では、スタビライザーリンクのゴムブッシュに亀裂が入り、ボールジョイント部にガタが出ているのがわかります。このまま放置すると、ボールジョイントが破損しスタビライザーリンクが取れそうな状況でした。
スタビライザーリンクを外す
まずは、スタビライザーリンクを外していきます。スタビライザーリンクは六角レンチを入れて抑え、メガネレンチでボルトを緩める構造が多いです。上下の取り付け部を外します。
新品のスタビライザーリンクを取り付ける
新品のスタビライザーリンクを取り付けます。外した時と逆の手順で取り付ければ問題ないでしょう。今回の車は、上側左右から外して下側を外し、付けるときは下側から付けると楽でした。
上下しっかり固定したら作業終了です。所要時間は30分ほどでしょうか。作業に慣れてくると、それほど時間がかからなく交換できると思います。
スタビライザーリンクは、ショックとスタビライザーを接続するケースと、ロアアームとスタビライザーを接続するケースなど種類があります。
スタビライザーリンクの役割と車検基準?
スタビライザーリンクの役割と車検に関して解説します。
スタビライザーリンクの役割
スタビライザーリンクの前に、スタビライザーというパーツがあります。このパーツは、左右のサスペンションなどをつなぐことで、カーブや旋回時のロールを抑制する機能があります。
このスタビライザーは、直接サスペンションに取り付けられていません。そこで出番になるのがスタビライザーリンクです。ボールジョイントにすることで可動域が発生し、しなやかなロール抑制機能が生まれることになります。
スタビライザーリンクと車検基準
スタビライザーリンクにガタがあったり、ブッシュの破れ等が発生したりすると、車検に合格しません。異音やグリス漏れ、さらにガタがある時はしっかり交換しましょう。
車検では、色々な項目がチェックされます。その中でも足回りは重要保安部品が多く集まる場所です。スタビライザーリンクもそのパーツの一つです。
スタビライザーリンクが故障すると、走行が不安定になったり、最悪の場合事故などにもつながります。異常がないかチェックし、もし異常がある場合は早期交換しましょう。
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スタビライザーリンク交換の注意点とは?
スタビライザーリンク交換の際には、どの様な点に注意すれば良いのでしょうか?
スタビライザーリンクに差し込む六角は正確な物を用意
使用されているスタビライザーリンクは、雨や砂埃などによってかなり錆びています。六角部分もかなりの錆びです。そのため、ピッタリはまる六角にしないと、直ぐに舐めてしまいます。
舐めてしまうと、緩まなくなってしまいます。こうなると切断するなど、物理的に取り除く必要が出てきます。
スタビライザーリンクの締め付け過ぎはボルト破損につながる
筆者は、スタビライザーリンク交換で失敗した経験があります。それは、何気に締めたナットが締め付けすぎになっていたことです。
締め付けすぎるとボルトが傷んでしまい、結果ナットが緩み異音が発生してしまいます。締め付けすぎには注意しましょう。