【修理事例】DIYでロアアーム交換!手順を解説

ロアアーム 注意点

車に乗っているときに、足回り付近から「ガタガタ」・「ガタン」などと異音がするのを聞いたことはありますでしょうか?ここでは、足回りでも比較的不具合の起きやすいロアアーム交換は、DIYで作業できるという話をしてみます。また作業時の注意点なども解説出来ればと考えます。

目次

ロアアームの不具合って!?

タフト前足

ロアアームは、不具合が出た場合に最悪走行不能となる確率が高まります。ここでは、ロアアーム不具合の具体的な事例を紹介します。

ロアアームボールジョイントのガタ、脱落

ロアアーム ガタ発生箇所

一番多いのは、ロアアームとナックルアーム(ハブやブレーキローターなどのある部分)の接合部分にガタが出る現象です。接合部分のガタとロアアームボールジョイント自体のガタ・脱落発生が多いでしょう。

ロアアームボールジョイントは、中に丸い球が入っています。近年では樹脂製です。経年劣化だけでなく乗り方などでも、ガタの出やすいパーツです。

脱落すると、ドライブシャフトが抜けて走行できなくなってしまいます。

ロアアームブッシュ(ボディ側)の破損

ロアアームは、ボディ側とタイヤ側をつないで支えています。ボディ側では、ゴムブッシュが使用されているのですが、ゴムブッシュが劣化して破損することがあります。

異音発生だけでなく、まっすぐに走らないなど走行不安定が起こります。

ロアアーム腐食による折れ

ロアアームの折れは、塩害などの多い地域で発生する確率の高い破損です。ロアアームの多くは、鉄製です。しかも軽自動車などは、非常に薄い鉄です。

サビなどによって、ロアアームが折れる現象が起きます。

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DIYでロアアーム交換をする手順

新品ロアアーム

軽自動車のロアアーム交換は、「DIYでも可能」という話を作業しながら解説していきます。

ロアアーム不具合の出た車両紹介

今回作業した車は、15年ほど前のワゴンRです。ドライバーの知り合いなどから話を聞くと、所有車は、停車するかしないかでパーキングに入れるクセがあるようです。

ワゴンRのミッションは、左側についています。こういった操作は、ミッションにも勿論良くないのですが、ロアアームにも悪影響です。また居住地域は、豪雪地帯です。車線の左側に融雪剤や雪山が多く残存します。左側の負担は大きくなります。

破損しているロアアームの状態を確認

走行していると、かなり「ガタン」・「ガタ」と異音がしていたのですが、ジャッキアップして確認(上の参考動画参照)すると、かなりガタが出ているのが解りますね。

破損しているロアアームを外す

メンバー

ロアアーム脱着では、邪魔になるメンバー補強バーを外します。

ブッシュ接続ボルト

ロアアームの付け根のブッシュ接続のボルト2本を取り外します。

スタビリンクボルト

このモデルは、スタビライザーリンクとロアアームがボルト止めになっています。スタビライザーリンクを外します。

ロアアームボルト

ロアアーム側のボルトを外します。

ナックル

ロアアームボールジョイントとナックルを外します。

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今回は、大きめのバリがあったのでそれで作業しましたが、DIYでバリがないという方もいると思います。傷ついてはならないところには、布などを使用し、木を上手く当てて、テコの原理で長い鉄の棒などでも外すことができます。

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ここまでに使用した工具は、
12㎜・14㎜・17㎜・19㎜のボックス又はメガネレンチ、14㎜のスパナ、そして長めのバリだけです。

新しいロアアームを取り付ける

新品ロアアーム 装着

新品のロアアームを元の位置にはめ込みます。この作業が、「知恵の輪」的で一番難しいかもしれません。

2箇所のボルトを締めます。センター出しがしづらいときは、ボルトの頭をハンマーで少し叩くと作業しやすいです。この段階では、仮締めだけにしておきます。詳細は後述します。

1G状態

ここで大事な作業に入ります。足回りを組むときは、1G状態(車が路面に設置している状態)で行う必要があります。今回は、ジャッキをあてて、1G状態を作ります。上のブッシュ側を仮締めしているのもこのためです。3箇所のネジをシッカリ締め付けましょう。

スタビリンク

スタビライザーリンクも締め付けます。各ネジの締め付けと最初に外したメンバー補強バーも取り付けます。

ガタつきもなくなり、作業は終了しました。

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DIYでロアアーム交換する際の注意点

ロアアーム 注意点

ここでは、ロアアームを交換する際の注意点を解説します。

周辺パーツ交換の確認

ロアアームを交換する場合は、タイロッドエンドやスタビライザーリンクなどの周辺パーツ交換の必要性もチェックしましょう。

この車では、スタビライザーリンクは脱着できましたが、固着して外れない、ボルトが折れるというケースが多いです。どこまでパーツを購入するかも重要になります。固着している場合、ハイルーセンなどの浸透潤滑剤を使うと外れやすくなります。

事前に購入していないと、当日直らないなんて可能性もあります。

場合によっては、アライメント調整をしましょう

足回りを整備・修理したときは、アライメント調整やトーイン調整をしましょう。今回の軽自動車は、フロントトーインのみの調整でしたので、簡易テスターで測定確認しました。

足回りは、走行に係わる重要保安部品です。DIYで不安だなと思う方は、ディーラーや整備業者などに依頼をするようにしましょう。

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この記事を書いた人

北の大地から、車に関する記事執筆をしている40代の1児のパパ。趣味と特技は、車整備とバスケットボール(プレイヤー)を時間の許す限りする事です。
なるべくわかりやすい執筆をするのを心がけております。

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