ロアアーム 注意点

【修理事例】DIYでロアアーム交換!手順を解説

車に乗っているときに、足回り付近から「ガタガタ」・「ガタン」などと異音がするのを聞いたことはありますでしょうか?ここでは、足回りでも比較的不具合の起きやすいロアアーム交換は、DIYで作業できるという話をしてみます。また作業時の注意点なども解説出来ればと考えます。

ロアアームの不具合って!?

タフト前足

ロアアームは、不具合が出た場合に最悪走行不能となる確率が高まります。ここでは、ロアアーム不具合の具体的な事例を紹介します。

ロアアームボールジョイントのガタ、脱落

ロアアーム ガタ発生箇所

一番多いのは、ロアアームとナックルアーム(ハブやブレーキローターなどのある部分)の接合部分にガタが出る現象です。接合部分のガタとロアアームボールジョイント自体のガタ・脱落発生が多いでしょう。

ロアアームボールジョイントは、中に丸い球が入っています。近年では樹脂製です。経年劣化だけでなく乗り方などでも、ガタの出やすいパーツです。

脱落すると、ドライブシャフトが抜けて走行できなくなってしまいます。

ロアアームブッシュ(ボディ側)の破損

ロアアームは、ボディ側とタイヤ側をつないで支えています。ボディ側では、ゴムブッシュが使用されているのですが、ゴムブッシュが劣化して破損することがあります。

異音発生だけでなく、まっすぐに走らないなど走行不安定が起こります。

ロアアーム腐食による折れ

ロアアームの折れは、塩害などの多い地域で発生する確率の高い破損です。ロアアームの多くは、鉄製です。しかも軽自動車などは、非常に薄い鉄です。

サビなどによって、ロアアームが折れる現象が起きます。

関連記事

整備士にとって爪・手の黒い油汚れはつきものです。そこで本記事では、整備士の爪や手についた黒い油汚れを落とすための落とし方・グッズを紹介します。爪や手の黒い油汚れにお悩みの方はぜひ、本記事で紹介する汚れの落とし方や汚れを落とすためのグッズを[…]

関連記事

皆さんは、車で発生する異音が気になることありませんか?そしてその異音は、故障の予兆であったりする場合もあります。ここでは、パワーウィンドウの開閉時に発生している異音の原因究明と修理をしてみました。異音解消することで、気分もスッキリするとい[…]

DIYでロアアーム交換をする手順

新品ロアアーム

軽自動車のロアアーム交換は、「DIYでも可能」という話を作業しながら解説していきます。

ロアアーム不具合の出た車両紹介

今回作業した車は、15年ほど前のワゴンRです。ドライバーの知り合いなどから話を聞くと、所有車は、停車するかしないかでパーキングに入れるクセがあるようです。

ワゴンRのミッションは、左側についています。こういった操作は、ミッションにも勿論良くないのですが、ロアアームにも悪影響です。また居住地域は、豪雪地帯です。車線の左側に融雪剤や雪山が多く残存します。左側の負担は大きくなります。

破損しているロアアームの状態を確認

走行していると、かなり「ガタン」・「ガタ」と異音がしていたのですが、ジャッキアップして確認(上の参考動画参照)すると、かなりガタが出ているのが解りますね。

破損しているロアアームを外す

メンバー

ロアアーム脱着では、邪魔になるメンバー補強バーを外します。

ブッシュ接続ボルト

ロアアームの付け根のブッシュ接続のボルト2本を取り外します。

スタビリンクボルト

このモデルは、スタビライザーリンクとロアアームがボルト止めになっています。スタビライザーリンクを外します。

ロアアームボルト

ロアアーム側のボルトを外します。

ナックル

ロアアームボールジョイントとナックルを外します。

今回は、大きめのバリがあったのでそれで作業しましたが、DIYでバリがないという方もいると思います。傷ついてはならないところには、布などを使用し、木を上手く当てて、テコの原理で長い鉄の棒などでも外すことができます。

ここまでに使用した工具は、
12㎜・14㎜・17㎜・19㎜のボックス又はメガネレンチ、14㎜のスパナ、そして長めのバリだけです。

新しいロアアームを取り付ける

新品ロアアーム 装着

新品のロアアームを元の位置にはめ込みます。この作業が、「知恵の輪」的で一番難しいかもしれません。

2箇所のボルトを締めます。センター出しがしづらいときは、ボルトの頭をハンマーで少し叩くと作業しやすいです。この段階では、仮締めだけにしておきます。詳細は後述します。

1G状態

ここで大事な作業に入ります。足回りを組むときは、1G状態(車が路面に設置している状態)で行う必要があります。今回は、ジャッキをあてて、1G状態を作ります。上のブッシュ側を仮締めしているのもこのためです。3箇所のネジをシッカリ締め付けましょう。

スタビリンク

スタビライザーリンクも締め付けます。各ネジの締め付けと最初に外したメンバー補強バーも取り付けます。

ガタつきもなくなり、作業は終了しました。

関連記事

自動車整備士に欠かすことができない道具の一つが「ペンライト」。下回りの点検やエンジンルーム内の点検から重作業まで様々な場面で活躍します。本記事では、整備士が使うペンライトの選び方と、おすすめのペンライトについて解説します。 【整備士[…]

DIYでロアアーム交換する際の注意点

ロアアーム 注意点

ここでは、ロアアームを交換する際の注意点を解説します。

周辺パーツ交換の確認

ロアアームを交換する場合は、タイロッドエンドやスタビライザーリンクなどの周辺パーツ交換の必要性もチェックしましょう。

この車では、スタビライザーリンクは脱着できましたが、固着して外れない、ボルトが折れるというケースが多いです。どこまでパーツを購入するかも重要になります。固着している場合、ハイルーセンなどの浸透潤滑剤を使うと外れやすくなります。

事前に購入していないと、当日直らないなんて可能性もあります。

場合によっては、アライメント調整をしましょう

足回りを整備・修理したときは、アライメント調整やトーイン調整をしましょう。今回の軽自動車は、フロントトーインのみの調整でしたので、簡易テスターで測定確認しました。

足回りは、走行に係わる重要保安部品です。DIYで不安だなと思う方は、ディーラーや整備業者などに依頼をするようにしましょう。