日本ライティングが発売している「シラザン50」を施工レビューします。日本ライティングから、本格的なガラスコーティングにも関わらずスプレーで施工できると話題の「シラザン50」を提供いただきました。実際に施工してみて「シラザン50」の効果や施工難易度についてレビューします。
【日本ライティング】「シラザン50」スプレー式ガラスコーティング ~概要~
日本ライティングが販売している「シラザン50」とはどのようなコーティングなのか、「シラザン50」の商品概要を紹介します。
特長
「シラザン50」の特長を簡単にまとめてみました。
ガラスコーティング剤
「シラザン50」は「ガラスコーティング」と呼ばれる種類のコーティング剤です。車のコーティングには、下記の5種類のコーティングがあります。
- 油脂コーティング
- 樹脂コーティング
- ガラス系コーティング
- ガラスコーティング
- セラミックコーティング
油脂・樹脂・ガラス系コーティングについては一般的に洗車の後、塗るだけといった感じで簡単に施工できる商品が従来から多く発売されていました。
しかし、ガラス系コーティングやセラミックコーティングと言われるコーティングは、その効果や持続力がウリではあるものの、施工環境を準備する難しさや施工の難しさから一般ユーザーが手軽に施工できる商品が少ないのが現状でした。
今回紹介する「シラザン50」はこれまで一般ユーザーには施工が難しいとされていた「ガラスコーティング」に分類されるコーティングになります。
2液混合型
「シラザン50」は2液混合型のコーティング剤です。2液混合型とは、A液とB液を使用直前に混ぜ合わせて使用するタイプのコーティングのことです。一度混ぜてしまうと、6時間以内にすべて使い切る必要があるので注意しましょう。
また、混ぜた状態や一度液剤の封を開けた状態では保存は行うことができない点にも注意が必要です。
スプレー式塗布
「シラザン50」はガラスコーティングでありながら、スプレーで塗布して施工していきます。通常のガラスコーティングは、スポンジに塗布してから慎重に塗り込み作業を行う必要がありますが、「シラザン50」は直接ボディなど施工箇所に溶剤をスプレーできます。
施工可能部位
一般的なガラスコーティング剤は施工可能部位が細かく指定されており、施工可能箇所以外に溶剤がつかないように作業前に養生を行う必要がありました。上記画像のように施工箇所以外はすべてマスキングしています。
しかし、「シラザン50」はガラスコーティングでありながら車のほぼ全体に施工が可能です。そのため、従来のガラスコーティングで面倒な下処理作業であった養生の手間を大幅に省くことができます。
「シラザン50」内容物
「シラザン50」の内容物は下記の通りとなっています。手袋やマスクまで付属しています。
- コーティング剤A液、B液
- 硬化促進剤
- 施工用洗車シャンプー
- 施工用スプレーボトル
- マイクロファイバークロス2枚
- 取扱説明書、施工シール
- 手袋、マスク
準備品
「シラザン50」の施工時には、前述した「シラザン50」の内容物以外に下記のものを用意すると便利です。
- 洗車用バケツ
- 洗車用スポンジ
- 洗車拭き上げ用クロス
その他メンテナンス用品
「シラザン50」施工時には使用しませんが、施工後のメンテナンス用品として下記の商品が別売りされています。
シラザン50 専用メンテナンス剤
専用メンテナンス剤は「シラザン50」による皮膜の上に、犠牲皮膜と呼ばれる「シラザン50」の本被膜を守るための被膜を形成できるものです。「シラザン50」のコーティングを守ることができる反面、若干(1割程度)撥水・滑水効果は低下します。
「シラザン50」を施工して2時間後から施工が可能です。そのため、施工直後の状態をメンテナンス剤で守ることができます。もしくは、「シラザン50」施工から半年程度経ってから施工することで、犠牲皮膜を作ることもできます。
なお、「シラザン50」自体はガラス面にも施工可能ですが、メンテナンス剤はガラス面には施工不可です。
シラザン50 撥水/滑水復活キット
「シラザン50」で施工後しばらくして、撥水・滑水効果が低下してきたときに使用すると、撥水・滑水効果が復活します。
また、こちらはメンテナンス剤とは異なりガラス面にも使用できます。
【日本ライティング】「シラザン50」スプレー式ガラスコーティング ~施工方法~
スプレー式ガラスコーティング「シラザン50」はどのようにしてコーティングしていくのか、施工方法を解説します。
施工の流れ
施工は次の流れで行います。
- 専用施工用シャンプー洗車
- 拭き上げ
- スプレー施工
- 2時間経過後より水濡れOK
より美しい仕上がりにしたい場合や、汚れがひどい場合には専用施工用シャンプー前に磨きを行ったり、汚れ落としの洗車を行うのがおすすめです。レビュー時は、黄砂が付着していたため専用施工用シャンプー前に水洗い洗車を一度行いました。
なお、通常のガラスコーティングの場合拭き上げ後に養生作業、施工時にも重ね塗り工程、施工後に数時間~24時間程度の水濡れ厳禁硬化工程などがあります。
施工環境
施工環境として、可能であれば屋内やカーポートが望ましいですが「シラザン50」の場合は風が少なく、雨の心配がない場合であれば屋外施工も可能です。レビューも屋外施工で実施しています。
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【日本ライティング】「シラザン50」スプレー式ガラスコーティング ~レビュー~
実際に「シラザン50」によるスプレー式ガラスコーティングを施工してレビューします。
「シラザン50」施工車両
今回レビューによって施工を行う車両は、トヨタのカローラフィールダーです。
なお、「シラザン50」を施工前は上記のような状態です。
「シラザン50」施工風景
「シラザン50」を実際に施工している風景を紹介します。なお、施工風景については、イメージしやすいようにビデオも撮影していますので、合わせてご覧ください。
下処理工程
専用施工用シャンプーによる洗車前に、黄砂がひどいため車を水洗い洗車します。
一度水洗い洗車を行って、ある程度汚れを落としてから専用施工用シャンプー洗車を行います。
このシャンプーは20倍に薄めて使用します。
このボトルは120g程度だったので約2リットル程度の水で薄めて使用しましょう。
バケツにシャンプーと水を入れます。かなりの泡立ちです。
一度汚れを落としているので、軽く撫でるようにしてシャンプー洗車を行います。
シャンプー洗車後は泡が残らないように綺麗に水で流しましょう。
洗車が終わったら非常に重要な拭き上げ工程です。施工途中に水がたれてくるとシミができる原因となるので、隅々まで拭き上げます。特に、ドアノブやミラー下、給油口、グリルなどに注意を払って水が垂れてくることが無いように拭き上げを行いましょう。
なお、コンプレッサーがある場合にはエアーで水を飛ばすと拭き上げが非常に楽になります。
専用シャンプーによる洗車が完了しました。
「シラザン50」施工工程
下処理が完了したら、「シラザン50」の液剤を作ります。A液とB液をスプレーボトルに入れて混ぜ合わせます。
また、A液とB液を混ぜ合わせたら忘れずに、硬化促進剤も混ぜ合わせましょう。
これで「シラザン50」本剤が完成しました。いよいよ施工です。
施工時には、付属しているマイクロファイバークロス2枚を使用します。まず、1枚を液剤を塗り拡げる用、もう1枚を拭き上げ用に使用します。
施工箇所に「シラザン50」をスプレーします。
マイクロファイバークロスで塗り拡げます。
もう一枚のマイクロファイバークロスで拭き上げを行います。この拭き上げ工程が非常に重要です。拭き上げが不十分な場合、ムラの原因となります。
これをボンネット、ドアパネル、バンパーと言ったパネル単位で繰り返していき車全体に「シラザン50」を施工します。
「シラザン50」の施工が完了しました。「シラザン50」は施工完了2時間は水濡れ厳禁ですので、しばらく硬化時間として待機しましょう。洗車等の下処理30分、施工20分程度で完成しました。
「シラザン50」施工結果
施工してから2時間経過しました。水をかけて施工結果を確認します。
まずはボンネットです。非常に気持ちよく撥水・滑水してくれています。
ドアパネルも試してみます。バッチリです。
これだけ撥水・滑水してくれれば水洗い後の拭き上げも非常に楽です。
今回は「シラザン50」をガラスにも施工しています。ガラス面もしっかりと撥水・滑水しています!
1万円台でこれだけ簡単に施工できるコーティングとしてはかなり優秀なのではないでしょうか。大満足です。
今後はこのコーティングの耐久性に期待して、雨の日を待ち遠しくしています。なお、メーカーによれば3年耐久となっております。
注意点
「シラザン50」を実際にレビューしてみて感じた、注意点について解説します。
施工上の注意点
「シラザン50」は様々な部分に施工できますが、ガラス面に施工する際にはボディと比べてムラができやすいので注意が必要です。施工時には塗布時よりも拭き取り作業を丁寧に行うようにしましょう。
「シラザン50」サイズについて
「シラザン50」には「M・L・LL」の3サイズがあります。軽~セダンクラスであれば「M」、ミニバンサイズは「L」、ハイエース等は「LL」とされています。
今回、提供いただいた「シラザン50」は「LL」でしたのでフィールダーであれば、かなり余ると想像していたのですが、いざ施工完了してみると1/4も余らない状態でした。
スプレー式のため、ワンプッシュで予想以上に液剤が噴射されていたようです。そのため、「シラザン50」購入時には、ワンサイズ上のサイズを選んでおくと施工時に足りないといったことがなく安心だと感じました。
トップコートについて
ガラスコーティングを行う方の中には、コーティングのトップコートとして簡易コーティング剤を使用する方もいらっしゃるかもしれませんが、「シラザン50」に簡易コーティング剤や他社コーティングを行ってしまうと、撥水・滑水力がかなり低下するようです。
そのため、どうしてもトップコートを行いたい方は「シラザン50」の専用メンテナンス剤を使用することにして、他のコーティング剤の使用は避けるのが無難です。
購入について
「シラザン50」は上記通販サイトと合わせて、公式サイトでも販売されています。
上記公式サイトでは期間限定キャンペーンで割引を行っている場合もあるので、ぜひチェックしてみてください。