オイルエレメントと言えば、できるだけ綺麗なオイル循環を担うパーツです。オイルエレメントには、数百円の格安のものから数千円するものまで存在します。本記事では、格安オイルエレメントがどのくらい安心なのかや注意点などについて解説します。
そもそもオイルエレメントって重要なの?
ここでは、オイルエレメントの役目や重要性などについておさらいします。
オイルエレメントの役目
オイルは、エンジンの中を循環しながら、「潤滑・密封・冷却・洗浄・防錆」などの役目を果たしています。オイルが循環することで、摩擦による鉄粉や洗浄による汚れが混入していきます。
こういった異物を取り除き、なるべくきれいなオイルを循環させる役目が、オイルエレメントです。もしオイルエレメントが詰まり、濾過機能を失った場合でもリリーフバルブが開きオイルが循環する仕組みにもなっています。
オイルエレメントを適切に交換しないと!?
先述しましたが、オイルエレメントを適切に交換しないと、オイルエレメントの安全機構であるリリーフバルブが開き、汚いオイルがそのままエンジンを循環することになります。
そのまま使用し続けると、エンジンに大きなダメージを加える可能性が高いと考えます。適切な交換が重要であるといえます。
オイルエレメントはオイル交換2回に1回は交換10000㎞限度推奨
10人いれば、10人の意見があると思います。ただエンジンオイル交換は、5000㎞毎に行い、2回に1回はオイルエレメント交換するのが良いと筆者は考えます。軽自動車の場合は、もう少し短いスパンの方が良いのかなというのが、筆者の個人見解です。
某格安エンジンオイルエレメントを検証!
ここでは、筆者が間違えて購入してしまった格安オイルエレメントを使用した後の検証などを含めて、格安オイルエレメントについて解説してみます。
使用済み格安オイルエレメントの状態は?
今まで使用していたオイルエレメントは、純正価格7~8割程度のサードパーティ製国産ブランドでした。
間違って購入した格安エレメントは、一見するとオイルエレメントとして問題なさそうです。走行距離は、約6000㎞での交換でした。
所有車のオイルエレメントは、インナー交換となっています。格安品は、取り付けるときも結構固く入りづらかったのですが、抜くときはもっと大変でした。今までの中でも、かなり大変な場面でした。
新品時の濾紙は、比較的色が薄い感じでしたので、もしかすると濾紙の表面積が少し少ない気がします。
新たに使用するPMCオイルエレメントの状態は?
新たに使用したのは、PMC社製のオイルエレメントです。ケースへの取り付けなどは、非常に簡単でした。こういった所の製品精度に違いが少しある気がしました。
濾紙は、少し濃い黄土色のような感じでした。濾紙の雰囲気も少し硬めにできていて、少し安心感が違うイメージです。
筆者以外でも皆さん色々検証している!
オイルエレメントの中身って、案外皆さん気になっているようです。上記動画が、比較的わかりやすいので参考的に紹介します。
サーキットなどに使用するオイルエレメントは、かなりしっかりした作りになっていると考えます。ステンメッシュで濾紙がゆがまないようにされていたり、磁石が入っていたり手が込んでいます。もちろん価格も数千円です。
動画で気になったのは、純正相当品のインプレッションです。濾紙などはさすが純正品や純正サードパーティ製となるのですが、どうやらリリーフバルブがかなり開きやすい作りになっているようです。油圧が高くなくても、リリーフバルブが開く可能性がありそうです。
今回筆者が購入した、某格安オイルエレメントも紹介されていました。動画では、マレーシア製となっています。しかしながら筆者の知る限りでは、中国製も多くなっているのが気になる所です。
一番気になったのは、ヤ〇オ〇の格安オイルフィルターには、リリーフバルブが付いていないという事態になっていました。
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格安オイルエレメントってどうなの?安心なのか検証結果!
ここでは、筆者の検証やその他の情報などから、筆者的な見解を結果として解説していきます。
格安オイルエレメントでも問題ないが・・・
格安オイルエレメントの使用は、絶対ダメとは思わないのですが、同じような格安価格であれば、格安でもブランド名が付いている物を使用すると良いでしょう。
また濾紙が薄いなど、格安商品にはそれなりの部分があることを考慮して、オイル交換ごとにオイルエレメント交換するとか、走行距離を短めに設定して2回に1回交換
するのが良いのではないでしょうか。
例えば格安オイルエレメントは、中国製で700円くらいでした。サードパーティ製の純正社外品は、国産で1500円くらいです。
純正品の問題点はリリーフバルブ!?
近年のモデルは、0W-20や0W-16などの低粘度オイルが周流となっています。純正は、こういった油圧の少ないオイルをベースにしてオイルエレメントを製造している可能性もあります。
15W-40などの粘度の高いオイルを使用する際は、リリーフバルブの柔らかさに注意した方が良いでしょう。
有名どころのサードパーティ製などは問題なさそう
筆者は、今回PMCというメーカーのオイルエレメントを使用しました。いままで定期交換していて問題はなかったので、安いにしてもこういった商品を使用するのもベターと考えます。