タイロッドエンドとは、運転の際にどのような働きをしているのでしょうか?また故障するとどういった弊害があるかご存じでしょうか?本記事では、DIYでタイロッドエンド交換しながら、タイロッドの重要性や注意点などを解説していきます。
タイロッドエンドをDIY交換【交換しないと!?】
ここでは、タイロッドエンドの働きや、故障していくとどのような状況になるかなどを解説します。
タイロッドエンドの構造から故障を確認
車の働きとしては、ステアリング操作を行うパーツがタイロッドエンドです。タイロッドエンドは、ハンドルから受けた指示をロッドなどを介して、最終的にタイロッドエンドというパーツでホイールに取り付けられ、ホイールが左右に動く仕組みです。
タイロッドエンドは、左右の動きを円滑にするために、一般的にはボールジョイントが組み込まれている構造が多いといえます。
このタイロッドエンドが故障するという事は、一般的にタイロッドエンドブーツが破断して、中のグリスが無くなり異音が発生するケースが多いといえます。
タイロッドエンド故障を放置すると
タイロッドエンドの故障で一番多いのは、ブーツが破断してグリスが漏れ出し、ボールジョイントが破損して異音が出てくるケースです。
ハンドルを切ると「カキン」と音がしたり、段差で「カタン」と異音が発生します。では、この故障(異音)を放置した場合には、どのような事が起きる可能性があるのでしょうか。
タイロッドエンドボールジョイントが破損してタイロッドエンドが脱落し、舵取りが不能になります。また脱落までの過程で、ハンドルに振動が起きたり、タイヤが片べりしたりします。
タイロッドエンドをDIY交換【実作業】
タイロッドエンドをDIY交換していきます。交換ポイントも随時記載してみます。
タイロッドエンドを外す前にマーキング
タイロッドエンドは、トーイン・トーアウトを決めているパーツです。しかも調整はロッドを回すという原始的な方法が多いと考えます。
新品を取り付けるときには、現在の取り付け状態になるべく近い状態に戻す必要があります。
筆者が実践している方法は、切ってある溝の数をしっかり数えてマーキングすることです。例えば何山とかを左右に記載しておくことです。
タイロッドエンドを外す
タイロッドエンドを外すときは、スパナを2種類使います。こちらで緩めておきます。適切な大きさのスパナがない場合は、モンキーを使うと良いでしょう。
つぎにナックル部に取り付けてあるジョイント部のナットを緩めます。出来ればインパクトがあると作業が早いです。理由は、中がボールジョイントになっているからです。手で回すタイプだと供回りしてしまうでしょう。
タイロッドエンドプーラーを使用します。
タイロッドエンドプーラーでタイロッドエンドを外してしまいます。
タイロッドをくるくる回すと、簡単に外れてきます。
タイロッドエンドを取り付ける
タイロッドエンドを取り付けていきます。その前に新旧タイロッドエンドを見比べることが大切です。たまに全長の違う新品パーツがあります。注意しましょう。
外した時と逆の手順でタイロッドエンドを取り付けて、作業自体は終了です。割りピンを忘れずに入れましょう。
クリッパーの場合は、大体片側30分くらいあれば作業できます。
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タイロッドエンドをDIY交換【効果と注意点】
タイロッドエンド交換すると、どのような効果があるのでしょうか?また注意点などはないのでしょうか。
タイロッドエンドは定期交換すると良い
タイロッドエンド異音がしている物を交換するだけで、まず異音が解消されます。またジョイント部分(ブーツ)がしっかり接合されることで、ステアリングもしっかり切りやすくなります。
タイロッドエンド部分は、ブーツというゴムパーツが使用され、ステアリングを切るたびに擦れます。ブーツ破断する前に定期交換(4年くらい)すると良いでしょう。
タイロッドエンドを交換したときは、サイドスリップも
ホイールのトーイン・トーアウトが狂うと、タイヤの片べりが発生します。タイロッドエンドを交換すると、どうしても狂ってしまうものです。
今回は、簡易テスターがあったのでこれに載せてサイドスリップを測定・調整しました。DIYでは、こういったツールはないと思います。
管轄の陸運支局近くには、予備検査場があります。そこでサイドスリップ測定・調整をしてもらうと良いでしょう。2,000円前後でできると思います。