ショックアブソーバーは、どの位で交換するのが良いと思いますか?ショックは、5年又は、50,000キロで交換するのが良いと言われてます。ということは定期交換パーツとも言えるのです。本記事では、DIYでショック交換する際の手順や注意点などを解説します。
ショック交換していく【手順】
まずは、ショック交換をDIYで行いながら、手順などを解説していきます。
リアのショック交換から行う
今回交換する車は、フロントはストラット、リアが5リンクサスペンションでした。まずは、簡単なリアから交換してしまいます。ショックは、サスペンションと別体になっています。ショックの上部と下部のナットを外してしまいます。
ナットが外れたら、ショックを抜くのですが、ほとんどのケースでショックが抜き取れません。そのためジャッキを用意して少しショック付け根を上げましょう。これで抜けるはずです。
新しいショックに取り換えて、外したネジを締め付けていきます。ショックを入れるときもジャッキアップした方が入れやすいです。
フロントのショックを交換する
次にフロントショックを交換していきます。フロントショックは、ストラットです。
手順としては…
- タイヤを外す
- ショックに付いているABS・ブレーキホースなどのブラケットを外す
- ナックル部の2箇所のネジを外す
- ショック上部のアッパーマウント部のネジを外す
- ショックを引き抜く
- スプリングコンプレッサーで縮めて、アッパーマウントを緩める
- サスを抜き、新しいショックに組み付ける
- アッパーマウントを取り付けて、サスをフリーにする
- 逆の手順で組み付ける
大体このような方法で交換していきます。今回の作業では、3のナックル部のボルトが固着して外れなく、結果的にバーナーで焙って抜くという作業になりました。この作業だけで1時間以上を費やしました。
無事に4本のショック交換が終わりました。今回のショック交換では、大体朝9時から作業を始めて、昼の1時位までかかりました。トラブルがなければ午前中で終わる予定でしたが、トラブルがあると時間がかかります。
ショックは、ネットで50,000円弱(4本)でした。
ショック交換の際は?【注意点】
筆者は、DIYでショック交換を10回ほどしています。ここでは、ショック交換の際の注意点を解説します。
ショック交換の際は、周辺パーツも購入しておく
ショック交換の際は、ショックだけを購入して交換しようとすると、交換できなくなる場合が増えます。
例えばスタビライザーリンクが外れず、壊すことになったり、アッパーマウントに不具合が出たりします。最悪の場合、ショック交換作業が進みません。
そのためショック交換の際は、ショックだけでなく、周辺パーツも一緒に購入しておくのと良いでしょう。今回の周辺パーツは、25,000円位でした。
長い間交換していない場合は、固着の可能性が高い
筆者は、今回このトラブルに遭遇してしまいました。この車は、一度も足回りを分解整備した雰囲気がありませんでした。中でボルトとナックルがサビ固着してしまいました。
少しでも分解整備されていたら、固着度合いが少なくバーナーで焙らないと抜けないと言うケースが少なくなると感じます。
ショックは、5年又は50,000キロで交換するのが良いとされています。なので10年無交換と言う状況になると、ショックだけでなく他のパーツに不具合が出るケースもあり得ると考えます。
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ショック交換では?【おさらい】
さいごに、ショック交換で重要な「おさらい」の話をしていきます。
ショックを締め付けるときは、1G状態で行う
ショックの取付ボルトを締め付けるときは、1Gで増し締めすることが推奨されています。それは、アーム類のゴムブッシュから発生する異音を防ぐためです。
1Gとは、車を地面につけた状態です。ただショック交換時は、その方法で増し締めできません。そのためジャッキアップして1G状態を作り増し締めします。
ショック交換前とショック交換後の高さを知る
ショック交換する場合は、交換前と交換後でどの位の差が出ているかを確認すると良いでしょう。場合によっては、高さが大分変わります。今回の交換では、フロントが20㎜位、リアが10㎜くらい上がりました。
後日、ショックが馴染んだ後にトーイン調整をしたいと思います。