皆さんは、車で発生する異音が気になることありませんか?そしてその異音は、故障の予兆であったりする場合もあります。ここでは、パワーウィンドウの開閉時に発生している異音の原因究明と修理をしてみました。異音解消することで、気分もスッキリするというお話です!
【ランクル100系修理事例】パワーウィンドウの異音って、何が原因?
運転席のパワーウィンドウを開閉すると、下げるときと上げるときの最初の方で、「カコン」・「カチャ」という異音がするとのことでした。
車の異音って、発生源を突き止めたりするのに非常に難しい場合があります。ここでは、異音発生原因を推察する方法などを作業しながら解説していきます。
車は、平成16年 トヨタランドクルーザー100 走行距離約10万キロです。
異音の種類や発生のタイミングからパワーウィンドウ異音の理由を推察
上記動画での音に注目してみてください。下げるときの最初と上げるときの最初にて、「ガコン」・「ガチャ」という異音が発生しています。
何かのボルトが当たったような、ズレたような音です。
インターネット情報やSNS情報も有力な情報源
この異音の相談を頂いた時に最初に思いついたのは、整備書類や説明書などではなく、インターネット情報でした。
昔とは違い、色々な情報がインターネットやSNSでは情報公開しています。こういった情報を活用することも重要と考えます。
そして異音の雰囲気や発生の感じからすると、上手くいけばインターネット情報と同じような異音ではないかと判断しました。
【ランクル100系修理事例】パワーウィンドウ異音の原因確定のため、インパネを外す
とにかく、パワーウィンドウ機構にアクセスできないと原因確定と修理ができません。まずは、インパネを外していきます。
インパネを外す手順
キャップを外すと、ネジが見えてきます。ネジも外します。キャップはプラスチック製です。破損しないように外しましょう。
後ろ側2箇所と前側一か所にプッシュクリップが止まっています。外してしまいます。
ドアモール内側に、4箇所ネジが止まっています。外してしまいます。ランクルは、クリップでなくネジ止めになっています。
ドアオープナーの化粧カバーを外すと、ネジで止まっています。ネジを外します。そしてベゼル部分も、後ろ側に引っ張りぬくと外します。
一番大事なスイッチカバーを外します。前側から外すのが基本です。後ろ側から外すと破損します。
前側にいたスプリングが付いていて、後ろ側は、プラスチックの爪になっています。破損させないように気をつけましょう。
スイッチパネルを外した裏側にもネジが付いています。忘れずに外しましょう。
インパネを剥がすのに外したパーツ類
一枚のインパネを取り付けていたパーツ類です。結構多くのパーツが使用されているのが解ります。
ただこれらを外すのに必要になった工具は、プラスとマイナスのドライバーだけでした。
もし可能であれば、傷つかないようにマスキングテープと内張剥がしがあると良いでしょう。
内張り剥がしは持っていると様々な場面で重宝します。
[PR]車検の予約は楽天Car車検!楽天ポイントゲット!
【ランクル100系修理事例】パワーウィンドウ異音の発生場所と修理
ここでは、異音の原因になった箇所の確定と実際に修理作業をしました。異音の発生箇所は、先ほど記載したSNS情報と合致していたため、比較的簡単な作業となりました。
パワーウィンドウの異音発生場所確定
ガラスを上下させるために外したスイッチを一旦コネクトしました。そして数回上下に動かしながら、異音の発生源を調査しました。
すると、下側でガラスとスライドレールがボルト二か所で止まっているのですが、それが完全に緩んでガタが出ていました。
5㎜も緩んでグラグラです。
この二か所を10㎜のメガネレンチで締め付けます。修理はそれだけで済みました。
ただこのネジが完全に外れると、ガラスが外れたり、不用意に下に落ちて割れたりするので、早い段階で修理できて安心しました。
パワーウィンドウの異音修理は、ネジ二か所のみ!
上記の動画の開閉音を聞いてみてください。下げるときに大きく発生していた異音が無くなっています。
修理完了です!
あとは、外したパーツを元通りに付けて完成となりました。ユーザー様も「ネジのゆるみ!?」とビックリしていました。