カーナビや音楽再生のために、バイクへiPhoneを固定している方も多いのではないでしょうか?実はスマホ(特にiPhone)をバイクに固定して利用していると、iPhone自慢のカメラが破損する原因となるのです。その理由と対策解説していきます。
【iPhone】スマホのバイクマウントでカメラ破損とは?
そもそもバイクマウントによる、iPhoneを始めとしたスマホカメラの故障とはどのような現象なのかご存知でしょうか?まずは、バイクマウントによって送る可能性のあるカメラの故障について紹介します。
画面がブレる・波打つ
この現象でiPhoneのカメラが破損した場合、撮影する画面がユラユラとぶれたり波打つような表示になります。もちろん、撮影した画像や動画にもこれが反映されているため、カメラがまともには利用できない状態となり修理が必要です。
iPhoneのバイクマウントで発生しやすい
この現象はiPhone7が発売されたあたりからしばしば報告され始めて、デュアルカメラ機種が多くなったiPhoneXが発売されたあたりから増加しています。
もちろんiPhoneだけでなくその他のスマホでも発生している現象ですが、報告される故障例のほとんどが「iPhone」だという点も気になります。
光学式手ブレ補正機能が破損
この現象の故障部位は、iPhoneを始めとした高性能スマホで利用されているカメラの手ブレ補正です。手ブレ補正機能にも電子式と光学式の2種類がありますが、今回は後者の光学式手ブレ補正機種でのみ発生しております。
光学式手ブレ補正は、機械的にレンズを手ブレに対して精密に調整(移動)してブレをフィードバックすることで補正を得ています。この機構上、機械的な動作が生じますのでこれが破損することでこれらの現象が発生しております。
【iPhone】スマホのバイクマウントでカメラが破損する原因
なぜ、バイクへのマウントによってカメラの手ブレ補正機構が破損してしまうのか原因について解説していきます。
エンジン振動による光学式手ブレ補正機構の損傷
直接の原因は、バイクのエンジン振動がそのままiPhoneに伝わってしまい、手ブレ補正機構が破損してしまうことにあります。
通常、カメラを動作しない時にはこの機構はロックされていますが、振動を受けることでこれが破損してしまい正しく制御できなくなってしまうのです。
スマホホルダーの防振不対策
また、間接的な原因としてiPhoneをバイクと固定しているスマホホルダーが振動を緩衝してくれなかったことも挙げることができます。
車よりもスマホに加わる振動や遠心力が大きいバイクでは、より強固にスマホをホールドする必要があります。そのため、多くの製品で金属部品が利用されゴムなどによる緩衝作用が弱くなってしまっているのです。
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バイクの振動からiPhone・スマホカメラを守る対策方法
バイクの振動が原因でiPhoneのスマホカメラが故障してしまうことがわかりました。これを防ぐための対策方法を見ていきましょう。
DIY防振対策
最も重要でシンプルな対策はiPhone・スマホに振動が伝わらないように、スマホホルダーに緩衝機構を取り付けて防振対策を行うことです。
また、構造的に考えるとスマホホルダーの防振ではなくハンドルごと防振対策を行うと行った方法もあります。
専用防振ダンパを利用
2020年下旬になり、ようやくこの現象からiPhone・スマホを保護するための治具がユーロギア社が販売するバイク用スマホマウント「クアッドロック」専用品として発売されることとなりました。
この専用治具である「防振ダンパ」はユーロギア社のクアッドロックシリーズで利用可能です。クアッドロックシリーズのスマホマウントと防振ダンパを利用することで、大切なスマホのカメラを振動から守ることができます。
なお、クアッドロックシリーズで利用可能な「防振ダンパ」は2020年11月下旬発売予定です。また、前述の通りクアッドロック専用品のためクアッドロックマウントも用意する必要があります。
バイクの振動によるiPhone・スマホカメラ破損の回避方法
抜本的な解決とはいかないものの、メインで利用しているスマホのカメラ破損を防止する手段としては次のものがあります。
古いスマホ、激安スマホを利用
メインのスマホでカメラが破損して困るのであれば、古いスマホや激安で販売されているスマホをナビに利用するという荒業です。
バイク用ポータブルナビを利用
バイク用にも車と同様、ポータブルナビが専用で発売されています。これらであれば気兼ねなくナビを利用することができます。