欧州車であるVOLVOのブレーキが、たまに「キーと鳴くことがあるので、診てもらいたい」と相談がありました。欧州車では、国産車とは違いブレーキの鳴きが比較的多く発生します。本記事では、VOLVO V70Rのブレーキ鳴き解消の裏技を解説していきます。
【VOLVO V70R】欧州車のブレーキ鳴きとは?
欧州車のブレーキパッドは、国産車よりも柔らかい素材を使用しているものが多いです。こうすることでブレーキの効きを良くしています。これには、弊害もあります。
ブレーキを踏むと最後の方で「キー」となる
ブレーキパッドが柔らかいということは、ブレーキダストが非常に多く発生することにもなります。
欧州車では、ホイールが真っ黒になる現象が起きます。VOLVO V70Rの所有者は、この現象が嫌で、敢えて固めのブレーキパッドを使用しています。そのため固めのローターとパッドで、ブレーキ鳴きという現象が起きていそうです。
ブレーキ鳴きは欧州車に多い現象
今回の現象は、VOLVOに限らず欧州車で多い現象です。鳴きを仕方ないと考える人もいるでしょうし、今回のユーザーのように気になるという方もいます。
【VOLVO V70R】欧州車のブレーキ鳴き解消の裏技手順
ここでは、VOLVOのブレーキ鳴き解消の裏技などについて解説します。
ブレーキキャリパーの固着などがないかをチェック
鳴きの原因が、スライド機構の固着やピストン固着で発生していないかをチェックします。VOLVOのフロントキャリパーは対抗4ポット式でしたので、ピストン固着がないかだけ検証しました。固着はありませんでした。
ブレーキパッドあたりの悪い場所は大抵外周
ブレーキパッドを外して、鳴きの原因を探っていきます。ブレーキパッドの外周に削れていない(あたりの悪い場所)所があります。
どうやらここでブレーキ鳴きが発生しているようです。
ブレーキパッドの外側を斜めにカットしていく
こういったときは、ブレーキパッドに裏技加工を施していきます。ブレーキパッドの外周をヤスリなどを使用して斜めに削り落としてしまいます。
筆者は、ベルトサンダーで削ってあげました。所要時間は、片側1分です。
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【VOLVO V70R】欧州車のブレーキ鳴き解消の裏技など ~注意点~
欧州車のブレーキパッドが鳴いたときの注意点などを解説します。
定期的なブレーキ清掃とパッドグリス
欧州車であるVOLVOには、もともとスポーツ走行にも適したキャリパーが付いています。特にこのVOLVOは、V70Rというスポーツモデルです。最高出力が300psもあります。
こういったモデルの場合は、ブレーキ鳴きという現象が起きやすいのも事実です。定期的にブレーキ清掃したりパッドグリスを塗布する必要があります。
今回のVOLVOブレーキパッドには、そもそもパッドグリスも塗布されていませんでした。これなら鳴きやすくなるのも当然と考えます。
鳴きは止まるが一時的なことも多い
今回は、裏技としてVOLVOブレーキパッドの外周を削りましたが、当然ブレーキパッドが減ると元の状態に戻っていきます。一時的な処置という考えにもなります。
欧州車のタイヤを装着するときは?
VOLVOだけではないのですが、欧州車のホイールはナット式ではありません。ボルト式です。
日本車の場合は、ハブボルトが出ていてナットで止めますが、欧州車の場合は、穴にボルトを止める構造です。上記のようなホイールセッティングボルトでセンターを出してあげないと、ホイール装着が難しいです。
欧州車をお持ちの方は、こういったアイテムを用意しておく必要があるでしょう。