車のブレーキパッド交換方法を注意点とあわせて解説

RX-7 ブレーキ

車が停止するのに重要なパーツの中に、ブレーキパッドがあります。ブレーキパッドは、ブレーキローターに押し付けられることで制動力を発揮します。ここでは、減っていくブレーキパッドの交換方法を実際に解説しながら、DIYでも作業できるのかなども説明します。

目次

ブレーキパッド交換する車両の紹介

RX-7

今回ブレーキパッド交換する車両は、マツダ RX-7 FD3Sです。知っている方も居るかもしれませんが、スポーツモデルであり、日本でも数少ないロータリーエンジンモデルでもあります。このRX-7は、ストリート仕様(ナンバー付き)です。走行距離は、11万キロですが、今年エンジンオーバーホールしています。

ブレーキパッドもスポーツ用が入っていて、今回サーキット走行するという事で、ブレーキパッド交換をしました。

ブレーキパッドの選び方

ブレーキパッドには、色々な種類があります。特に社外品では、一般走行向け→ストリート走行向け→サーキット走行向けなどでパッド性質も変わります。

よく「高いパッドが良いんだ!」と言って取り付ける方もいますが、使用方法や相手側のブレーキローターとのマッチングが合わず、後で「失敗した」・「高いのにキーキー音がする」などのお声が聞こえてきます。

普通に走行するだけであれば、社外純正で充分です。ストリートやサーキット走行する際は、総合的チューニングアップすることを前提と考えましょう。今回は、エンドレスのCCRGというサーキット用ブレーキパッドをチョイスしています。サーキット終了後、パッドは別のものに変えることが前提です。

ブレーキパッド交換てDIYでもできるの?

DIY

ブレーキパッド交換は、DIYで簡単に交換できるのでしょうか?答えは、「イエス」でもあり「ノー」でもあります。重要保安部品の一つだからです。パッド交換は、特定整備にあたり国の認証を受けた工場での作業になります。

しっかりとした作業手順、作業を行えるのであれば「イエス」、なんとなく作業してみようであれば「ノー」となります。パッド交換作業は、安全な走行に関わるパーツです。事故などが起きないように作業しましょう。不安な場合はディーラーや整備工場へ依頼しましょう。

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ブレーキパッドの交換手順をDIYしながら紹介

RX-7 ブレーキロータ

ここでは、ブレーキパッド交換作業を実際に行いながら、手順を解説していきます。

車をジャッキアップまたはリフトアップ

RX-7 リフトアップ

今回は、リフトがあったのでリフトに載せて作業しました。DIYでは、リフトではなくジャッキアップとなるでしょう。

平らな所で、しっかりと支えられるジャッキを使用しましょう。出来れば、2輪が一緒に上がるジャッキなどが良いでしょう。

(注)車載工具のジャッキで作業する方もいますが、安定感がないでしょう。下に外したタイヤなどを入れて、万が一の時にケガしないようにしましょう

タイヤを外す

RX-7 ブレーキ

タイヤを外します。外した時に最初に考えてほしいことは、「どのように作業するのが良いか」です。特にはじめて作業する方は、手を付ける前に考えると良いでしょう。

キャリパーからパッドを外す

このモデルは、純正で4ポッドキャリパーが搭載されています。さすがスポーツモデルです。パッドを外すのにも少し違いがあります

一般的な軽自動車などのブレーキキャリパーと形状が違います。後述で、4ポッドキャリパーと一般的なキャリパーの違いなども解説します。

ここでは、分かりやすくするためにキャリパーを外して解説

RX-7 キャリパ

今回は、分かりやすくするためにブレーキキャリパーを外しています。上から覗くと、ブレーキパッドの残量は、一般的にはまだ使えるレベルです。通常、パッド交換のみではキャリパーは外しません

今回は、サーキット仕様に変更するために取り換えます。ブレーキパッドは、一般使用の場合で4万キロから5万キロ前後に交換するケースが多いでしょう。10㎜のパッドが、2㎜位になったら要交換です。

RX-7のパッドは、2本の棒がキャリパーとパッドを支えています。外れないようにワイヤーで圧力がかかっています。これを外せば、パッドは取れます。

一般的なキャリパーは、1ポッド式が多い

一般的な軽自動車や普通乗用の場合は、1ポッド式のキャリパーが多いでしょう。上記の投稿のように、片側のキャリパーを止めているボルトを外し、上に持ち上げるタイプが最近は多いと思います。

キャリパーのピストンを戻さないと新しいパッドが入らない

RX-7 ピストン

一番大事なのは、キャリパーのピストンを戻す必要が出てくる点です。例えば、2㎜になったパッドを、新品10㎜に交換するとします。2枚分で約16㎜分キャリパーピストンが飛び出ています。そのままだと、パッド交換ができません

そのため上記のようなピストン戻しツールを使ってピストンを正常な位置に戻します。RX-7は、4ポッド式なので、4箇所を平均的に押し込める大きなサイズを使用しましたが、一般的な1ポッド式であれば、上記の汎用的な商品などで充分でしょう。

パッドを抑えているパーツなどを元に戻す

RX-7 足回り

じつは筆者もこのタイプのパッド交換は、多くありません。作業は元に戻すときが一番重要です。外す前の写真を撮ったり、片側ずつ作業したりすることで、間違いの少ない作業をしましょう。

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ブレーキパッドの摺動部にグリスを塗布(不要な場合もあります)して、各部のチェックしたら、タイヤを取り付けて終了です。もう片方も同じ作業をしパッド交換は完了です。

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ブレーキパッド交換での注意点

注意点

ここでは、ケガやミスの少なくするための注意点を解説します。

ジャッキアップでは、ウマをかけて安全な作業を

車の下で作業する足回りパーツ、マフラーパーツなどを整備・交換する際は、ケガしないことが一番大事です。かなり力が必要なボルト緩めなどもあります。不安定だと車が揺れて危険です。

ピストン戻しツールを用意しておく

ピストン戻しツールは、パッド交換作業の必需品です。無いと作業が進みません。必ず用意しましょう。

ブレーキパーツは、重要保安部品

止まらない

最後に、ブレーキパーツは重要保安部品です。もし作業などに不安のある方は、DIY作業せずに、特定整備のできるディラーや整備工場などにお願いしましょう。

ケガをしたり、事故にあったりするのは、周りの人にも迷惑がかかることになります。またDIY作業をする方は、あくまで自己責任であるということを念頭に置いて、しっかり作業してくださいね。

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この記事を書いた人

北の大地から、車に関する記事執筆をしている40代の1児のパパ。趣味と特技は、車整備とバスケットボール(プレイヤー)を時間の許す限りする事です。
なるべくわかりやすい執筆をするのを心がけております。

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