ドライブレコーダーは、現在大きく進化しています。前後のカメラを設置するものも増えてきています。しかしながら、従来の前のみを映す物もまだ多くあります。本記事では、ドライブレコーダーが前だけでいいのか?前後の方が良いのか?について解説します。
【ドライブレコーダー】前だけでいい? ~メリット~
ここでは、ドライブレコーダーを前だけ取り付ける場合のメリットについて解説します。
前だけでいい場合は設置費用が安く済む
ドライブレコーダーを前だけ設置する場合は、本体価格、設置費用などを含めて、前後にする時よりもかなりコストが安く済むといえます。
前後タイプの場合、カメラが増えることで、どうしても本体価格が高くなります。その分、安心も倍になるともいえるのですが、設置費用などを加味すると、前だけ設置するときよりも数万円高くかかります。
前だけでいい場合は設置時間も短く済む
実は、リアにカメラを設置するという事は、かなりの設置時間がかかることになります。配線などをリアまで持っていかないとならないからです。車のサイズによっては、リアの設置時間がフロントの倍以上掛かることもあります。その分工賃も高くなるといえます。
フロントだけの場合は、1時間程度の作業時間で済む場合が多いのに対して、前後に設置する場合は、2~3時間からな車種によっては半日がかりというケースも一般的です。
【ドライブレコーダー】前だけでいい? ~デメリット~
ドライブレコーダーを前だけにしたときのデメリットには、どのようなものがあるのでしょうか?
実際に事故などが発生した場合は前だけだと不十分なことも
例えば、信号待ちで止まっている際に、後ろから追突されたケースでは自車が停車していることは、前だけのドライブレコーダーでも証明できると言えます。
しかし、お互いに動いている時に、相手車の車線変更ミスなどで接触されたときや、自身が車線変更する際に、後ろから来た車と接触したときなど、お互いに過失が発生する案件では、前だけのドライブレコーダーでは映像に相手車両が写っていない可能性があります。
こういった、相手車が後ろから接近して接触した際では、前だけのドライブレコーダーでは事故状況の立証が難しいケースも出てきます。
リアにカメラがついている場合は、相手車がどこから来たのかなどが撮影されているため、過失見解を決めるための立証がしやすくなるといえます。
いまだにある煽り運転被害では前だけでは心配
煽り運転は、いまだに無くなっていないのが現状です。煽り運転をされるときは、後ろから嫌がらせをされるケースも多いといえます。前しか映していないと、煽りをされている状況がしっかり撮影されておらず、嫌な思いをしたのに解決しないという可能性が高まります。事故や煽り運転などには、前後のカメラがある方がより安心だといえます。
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【ドライブレコーダー】前だけでいい? ~未装着との差~
ドライブレコーダーを未装着な車もまだまだ多く走っています。未装着よりは、前だけでもドライブレコーダーを設置していることが重要だと言う点を解説します。
ドライブレコーダー未装着の車と比べれば前だけでもかなり効果はある
ドライブレコーダーが未装着のケースでは、例えば赤信号で人が飛び出してきて接触したのに、それを証明できず本人が逮捕されるケースも出てきます。これは弱者保護の観点から、どうしても弱い立場の歩行者を保護することが大前提だからです。
また、十字路の信号がある交差点で事故が発生し、両方のドライバーが青を主張(どちらかが虚偽の証言)した場合は、ドライブレコーダーがなければ証明できないこともあります。
こういった事故などの際では、前だけでもドライブレコーダーが付いていればかなりの証拠となります。未装着よりは、かなり安心でしょう。
ドライブレコーダーは、定期的なフォーマットが必要
ドライブレコーダーを装着している方の中には、せっかく装着しているのに必要な時に撮影されていないというケースが多くあります。一般的なドライブレコーダーは、記録した動画データを安定して保存していくために、フォーマットという初期化作業を行うよう取扱説明書などで明記されています。
一般的には、月に一回ほどのフォーマットが推奨され、フォーマットを行うことで、SDカードを長持ちさせる事ができ、月一回はドライブレコーダーの稼働状況を確認できる事にもなります。せっかく前や前後のドライブレコーダーを取り付けても、写っていなければ未装着と同じになってしまいます。しっかりとドライブレコーダーの稼働状況もチェックし、メンテナンスしましょう。
また、面倒なフォーマット作業が不要なタイプのドライブレコーダーも販売されておりますので、定期的な確認が面倒だといった方にはおすすめです。