冬の北海道といえば、スキーやスノーボード、雪景色で温泉など自然の大地を感じられるので有名ですね。さっぽろ雪まつりは、約200万人の来場があり多くが観光客です。本記事では、「慣れない冬の北海道でレンタカーは危ないですよ」というお話しをしてみます。
慣れない「冬の北海道」でレンタカーは危ない? ~道民の冬道~
ここでは、冬の北海道、その中でも道民の冬道事情などについて、道民目線で解説してみます。(北海道住民=道民)
道民は冬道を徐々に体に馴染ませている
北海道だからといって、年中雪が降っているわけではありません。札幌近郊では、11月位から3月位まで降雪があり、そのほかの地方では前後2週間ほど長くなっていると感じます。
道民であっても、雪が降ったらすぐにその道状況に運転を切り替えられるわけではありません。そのため、雪の降り始めや降り終わりなどで北海道内でも事故が多発する現象が起きています。
筆者は「ヒヤッとしながら、毎年馴染んでいます」
- 止まれると思ったら、止まらずヒヤッと
- 青信号上り坂で前に進まず、ヒヤッと
- 他の車が自車にぶつかりそうになり、ヒヤッと
- かまぼこ道路で車が斜めに滑り、ヒヤッと
- ブレーキを踏んだら、左右にハンドルを取られ、ヒヤッと
というヒヤッとなどを経験しながら、冬の北海道に毎年馴染んで慣れているのが現状です。道民は、本格的な雪道になるにつれて、運転をより慎重に、事故や災害に遭わないような運転方法に頭と体を馴染ませながら冬道を過ごしていきます。
冬道に慣れていると言われている道民であっても、事故や災害に遭ってしまうのは、環境が冬に変わっているのに、運転が環境に馴染んでいないことによって起きるケースが多いといえます。
「冬の北海道」を甘く見ていると道民でも生死を分けます
北海道の冬道では、道路が寸断されるほどの降雪や、ホワイトアウトといった先が見えない状況が多く発生します。
また、市内ではブラックアイスバーンなど、道民であっても道状況が分かりづらい所が多く発生します。
昨今の温暖化の影響で、比較的気温が高い札幌周辺や道南地域では、道が雪と氷と雨水でグチャグチャになってしまう現象も起きています。北海道民であっても、冬道を甘く見ていると生死を分けるほどの事故や災害に見舞われる可能性が高い状況です。
慣れない「冬の北海道」でレンタカーは危ない? ~理由~
ここでは、そもそも慣れていない方が、冬の北海道でレンタカーを運転することがどの位危ないことなのかという解説をします。
「冬の北海道」でレンタカーといえば観光客が多い
まず、冬の北海道でレンタカーを借りる人の多くが、観光客の方ではないかと思います。日本人だけでなく、海外の方がレンタカーを借りるケースも多くなっています。
観光客の方の中には、普段から車を運転している方もいれば、車を所有しておらず、旅行の時だけレンタカーを借りる様な方もいると思います。
どちらにしても、冬の北海道でレンタカーを借りて運転するという事は、かなり大変であると思った方が良いでしょう。
理由は?
- 夏に広かった北海道の道が、雪でかなり狭くなる→滑る東京の渋滞に近い
- 乾燥道路とは全く違う道事情→気が付かないブラックアイスバーン
- 昼と夜で道事情が全く変わる→行き帰りでガラッと道状況が変わる
- 高速道路や幹線道路で突然前方視界がゼロ→ホワイトアウト
- ツルツル、ガタガタ道で行きたい方向に曲がらない→都市圏の特殊事情
などがあります。
冬に慣れているという内地(本州)の方でもかなり厳しい道
北海道の雪と本州の雪では、雪の中の水分量が違うと言われています。東北や北陸地方では、比較的湿った雪が多いとされています。
こういった地域に住んでいる方は、もちろんその地域にあった冬道運転をしていると思います。もちろん雪の降らない地域に住んでいる方よりも雪に慣れているでしょう。
しかしながら「いつも地元の冬道で慣れているから、北海道で運転も楽勝!」といった感覚で冬の北海道に来ると、痛い目に遭うかもしれないので注意しましょう。
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慣れない「冬の北海道」でレンタカーは危ない? ~車の問題~
冬の北海道の道事情や北海道の環境事情だけでなく、昨今の車の性質による運転のしづらさも起きていると考えます。
4WDだから安心!という思い込みは事故のもと
確かに冬の北海道では、雪道のことを考えると4WDモデルが向いていると思います。しかしながら下記の動画などに分かるように、上り坂や停車から発進などの際に走りやすいということです。
ブレーキを踏んで停止するときなどでは、制動距離がFFと4WDで大きく変わらないという状況です。4WDだから安心という過信は良くないでしょう。
現在の4WDの多くはモーター駆動式だと思いましょう!
一昔前の4WDといえば、フルタイムで4WDになっているか、切り替え式によって4WDになるかというモデルが多かったと思います。しかも4輪がしっかり地面を捉える方式のモデルが一般的でした。
少し言い過ぎたかもしれませんが、フロントとリアの駆動がプロペラシャフトやトランスファーでつながっていて、リアやフロントにデフが採用されていることによって、4輪が路面をずっと捉えてくれるような仕組みでした。
昨今のモデルでは、4WDであっても電気モーター駆動になっているケースが多くなっています。また2WDと4WDがコンピューター制御で自動に切り替わったり、一定の速度以下でしか4WDにならないモデルなどがあります。
そもそも冬の北海道で慣れない運転なのに、現代の4WDが北海道の道にマッチしているのかという不安が筆者にはあります(ただ道民は、こういった4WDを乗りこなしています)。
冬の北海道でレンタカーを借りるなら!
4WDを過信してはいけないという事を視野に入れてもらったうえで、冬の北海道でレンタカーを借りるとしたら、道民目線ではどのモデルが良いのかというお話をしてみます。
スバルの4WDモデルは、昔ながらの4WDを今でも採用しています。その中で少し最低地上高の高い、クロストレック、アウトランダー、フォレスターなんかが良いと思います。
日産の中ではエクストレイル、トヨタではRAV4なんかが4WD性能も比較的高いので良いのではないでしょうか。