スズキ軽用エンジンには、K6Aというエンジン型式があります。同エンジンは、アルミダイキャストで軽くできていました。約25年製造され、スズキの代用的なエンジンです。本記事では、このK6Aエンジンのオイルとオイルフィルター交換手順などを解説します。
スズキK6Aエンジンのオイル交換手順
ここでは、K6Aエンジンのオイル交換について解説します。
ドレンボルトからオイルを抜く!
K6Aのエンジン、とくにワゴンRやスペーシア、アルトなど乗用タイプのモデルは、ほぼ同じエンジン配置になっています。ほぼ同じ要領で作業できると言えるでしょう。
ちなみにドレンボルトは、リア側に向いています。オイルが抜けやすい(ジャッキで前からあげた際)向きになっていると考えます。
17㎜のメガネを使用し、ドレンボルトを外してオイルを抜いていきます。比較的長めのドレンボルトが付いています。
ドレンボルトを締めてオイルを注入
オイルが抜き切れたら、ドレンボルトを締めなおして、オイルを注入すれば、オイル交換は終了です。K6Aエンジンのオイル交換時のオイル量は、2.7Lとなっています。
オイルエレメント交換もする際は、ドレンボルトからオイルを抜いている最中にオイルエレメント交換も行う事となります。
スズキK6Aエンジンのオイルフィルター交換手順
K6Aエンジンのオイルフィルター交換手順やポイントを解説します。
65㎜のカップがピッタリ!
K6Aエンジンのオイルフィルターは、フロントバンパーの後ろあたりに下向きについています。先代エンジンのF6Aは、エンジン前側横についていて、ナンバープレートを外す必要がありましたが、K6Aは必要ないので、楽な場所についているでしょう。
エンジンオイルフィルターを外す際は、65㎜のカップがピッタリです。購入しておくと良いでしょう。
オイルフィルター交換を行う!
オイルフィルターを外すと、オイルが結構漏れてきます。周りや手などを汚さないように作業しましょう。
オイル交換作業では、上記のようなブレーキクリーナーやウエスは必須のアイテムです。しっかり準備しておくと良いでしょう。
オイルフィルターのパッキン部分には、オイルを塗布して締め付けるようにしましょう。新品オイルフィルターには、ねじれ防止オイルが塗布されているものもありますが、全くされていないものもあります。
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スズキK6Aエンジンのオイルとオイルフィルター交換手順(ポイント)
スズキK6Aエンジンのオイルとオイルフィルター交換でのポイントを紹介します。
オイル管理が悪いとエンジン内部はかなり汚い
K6Aエンジンは、ボア(内径)68.0㎜×ストローク(行程)60.4㎜の容積比になっているので、ショートストロークエンジンです。高回転型エンジンといえます。
街中でチョロチョロ運転を繰り返して、且つエンジンオイル管理が悪いと、エンジン内部がかなり汚れます。またアルミダイキャスト製のエンジンは、鋳鉄製よりも強度的には弱いと感じます。
オイル管理が悪く、内部が汚れているケースでは、フラッシングや添加剤などでエンジン内部を洗浄することも効果的です。
K6Aエンジンのオイルパンはアルミ製!?
K6Aエンジンのオイルパンは、アルミ製で出来ています。そのため鉄製のようにドレンボルトを強く締め付けてしまうと、直ぐにネジ山を舐めてしまいます。
トルクのかけ方には、十分注意しましょう。実は、過去(20年前)に筆者も知らないで作業してしまい、オイルパン交換に進展したことがあります。
オイル交換をするだけなのに、オイルパン交換が必要になってしまうと本末転倒です。