【トヨタ タンドラ】ブレーキ異常!?緊急事態に応急対応!

トヨタ タンドラといえば、トヨタが製造している大型ピックアップモデルです。主に欧米で販売されているモデルで、日本へは並行輸入して乗っている方が多いと思います。本記事では、タンドラのリアブレーキ診断をして、本修理をすることを前提に応急処置を施しました

目次

トヨタ タンドラのブレーキ異常!?(タンドラって?)

タンドラ

そもそもトヨタ タンドラって、どんな車なのでしょうか?

ほぼトラックにしか見えないトヨタピックアップモデル

タンドラのタイヤ

タンドラは、日本の公道ではかなり大きめの全長6,266mmに、全幅2,029mmというビッグサイズです。ただ筆者在住の豪雪地帯では、比較的欧米的な道が多いので、タンドラみたいなモデルでもなんとか走行できそうです。

広めの道が多い筆者在住地域でも、駐車場などに停める際には、かなり気を使うと思います。二台分を占拠することになるか、トラックコーナーに停めることになるからです。

米国生産されている海外でも人気のピックアップだった

TUNDRA(タンドラ)は、北米トヨタが販売しているフルサイズのピックアップモデルです。現行型で3代目モデルとなります。ご相談を頂いたタンドラは、2007年から2021年まで販売された人気の二代目モデルです。

レギュラーキャブ・ダブルキャブ・クルーマックスの3タイプのボディがあります。日本でも人気が高いのは、クルーマックスというダブルキャブタイプになります。

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トヨタ タンドラのブレーキ異常!?(異常検査作業)

ブレーキに異常

ここでは、タンドラのブレーキ異常を診断していきます。

ブレーキ周りのどこが異常か検査する~その①~

タンドラのブレーキが、引きずっているみたいになり、ホイールがサビサビになってしまうというご連絡を頂きました。とにかくブレーキ異常には、色々な原因が考えられますので一度診断しないとわかりません。

まずは、ブレーキの何に異常があるのかを検査します。ジャッキアップして、タイヤを回してみます。この時点で手でタイヤが回らなければ、引きずりなどの症状が出ていることになります。タイヤは軽く回るので引きずりなどではなさそうです。

タイヤを外して、ブレーキ周りを見ていきます。ブレーキローターは、筋状に錆びてしまっています。引きずりがないのにこの状態になるということは、キャリパーやローター以外に何かトラブルがある可能性が出てきました。

ブレーキ周りのどこが異常か検査する~その②~

ローター検査

一般的に正常なブレーキローターは、上記画像のようになっています。こういう状態が正常なのに対して、異常が出ているリアのブレーキローターは、グルっと一周ひどい錆に覆われています。

キャリパーを持ち上げて、キャリパーのスライドピンが稼働するか確認します。上下ともにスライドピンの稼働は問題なさそうです。

パッド残量なし

そこでパッドを検査していきます。「あら~これが原因かな」という状況でした。ブレーキパッドの残ミリ数が、マイナス・・・となっている気がします。

要するにブレーキパッドのパッド部分ではなく台座の鉄でローターを押し当てているといった印象です。

板になったパッド

パッドを一度取り外して、状態確認していきます。取り外すと、予想通りパッド部分は無くなって、ベースの鉄部分が削られています。異音やサビの原因は、これであると診断しました。

ピストン固着なし

ピストンの固着などがないかも検査していきます。ピストン戻しで綺麗に戻るので、特に問題ないと思います。

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トヨタ タンドラのブレーキ異常!?(応急対応)

パッド加工

ここでは、ブレーキパッドの摩耗使用不可による問題発生から、応急処置を施して走行できる状態にしたことについてお話しします。

タンドラ専用パッドの在庫がない!?(納期最大2週間)

ここで問題です。今回は、診断のみでしたのでパッド等の用意はしていません。念のため、部品商にパッドがないかと問い合わせをしましたが、10日程かかるとの連絡がありました。

そうなんです、並行輸入モデルの部品手配になるので、常時在庫などはされていないというのが現状のようです。しかしながら、この異常パッドを再取り付けするのには、かなり抵抗があります。何より事故の基です。

ランクル100のパッドが近い形状で応急対応

ランクル100のパッド

通常の整備工場などでは、取り換えたパッドは処分すると思います。この工場では、残ミリ数のあるパッドは、「もしかの時に使える可能性がある」ということで、新品の箱に入れて取っておいているそうです。

ランクル100のブレーキパッドの使いかけ在庫がありました。タンドラと比較したら、若干の形状違いはあるのですが、何とか問題なく加工取付できそうです。

新品のパーツに早々に取り替えるというのをユーザーに確認して、応急処置を施していくこととしました

応急処置

キャリパーにランクル100のパッドを合わせて、位置やサイズを確認します。ランクル100のリアブレーキパッドの方が、一回り大きい感じです。

不必要な所をカットしたり削ったりしながら、タンドラのブレーキパッドの形に合わせていきます

診断時間よりも、この削ったりカットしたりする時間が一番かかったような気がします。失敗しても3回までは在庫があります(リアは、4枚分ありました)ので、気長に作業できます。

タンドラのキャリパーに取り付けします。ピッタリ遊びもなく取り付け出来ました。ただあくまでも応急処置です新品が到着したら、早急に取り換えるというのが、ユーザーとお約束させていただいたことです

一度試験走行してもらい、異常音とかがなくなったので、とりあえず新品部品が来るまで乗ってもらうことにしました。今回は、ローターの状況も観察してもらうことにしました。錆が取れずに、残っている場合はローター交換も必要だからです。

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この記事を書いた人

北の大地から、車に関する記事執筆をしている40代の1児のパパ。趣味と特技は、車整備とバスケットボール(プレイヤー)を時間の許す限りする事です。
なるべくわかりやすい執筆をするのを心がけております。

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