バッテリーは車に重要なパーツであり、日々酷使されているといえます。そんなバッテリーの適正な交換サイクルはどのくらいでしょうか。一般的には3〜4年と言われています。本記事では、比較的珍しくなりつつある並列ダブルバッテリー交換を解説してみます。
エルグランドの並列ダブルバッテリーをDIY交換「並列って?」
並列ダブルバッテリーと直列ダブルバッテリーには、どのような違いがあるのでしょうか?
並列ダブルバッテリーとは?
並列とは、プラスとプラスをつなぎ、マイナスとマイナスをつなぎ独立して接続させる方法です。この方式の場合は、12Vは変わらないことになります。乗用車のダブルバッテリーで多く採用される方式です。
直列ダブルバッテリーとは?
直列ダブルバッテリーの場合は、「+→-→+→-」という接続方法です。この方法の場合は、12Vバッテリーを二つ接続することで24Vになります。トラックやバスなどに多い接続方法になります。
エルグランドの並列ダブルバッテリーをDIY交換「作業に挑戦!」
ここでは、並列ダブルバッテリーの交換手順を解説しながら、注意点にも触れていきます。
並列ダブルバッテリーの交換手順の基本
並列ダブルバッテリーをDIYで交換していきます。並列バッテリーには、メインバッテリーとサブバッテリーがあります。一般的には、メインバッテリーから交換する事が良いでしょう。
まずは、バッテリーを止めているブラケットを撤去します。次にマイナスターミナルを外し、その後プラスターミナルを外します。
ここで重要な話をします。ショートしないようにするために、ターミナルなどは布や軍手などで保護しておきます。筆者は、いつも軍手で保護してます。軍手は筒状になっているので非常に保護しやすいです。
バッテリーは、非常に重たいです。今回のバッテリーも17㎏以上ありました。上記のようなツールを使うことで楽な作業が可能になります。
ターミナルを磨くツールです。今回は使用しないで取り付けたのですが、接点を磨くことで通電がアップすると言われています。
並列バッテリーを実際に交換していく
外した時と逆の手順でプラスからつなぎ、マイナスをつなぎます。そしてバッテリーのブラケットを取り付けして片方が終了します。この作業をサブバッテリーでも行います。
二つのバッテリーを交換したら、エンジンを始動し問題ないかチェックします。緩みやその他がなければ作業は終了です。
エンジンを始動してしばらくすると、14.3V出ていました。バッテリー交換する事で、始動不良や突然のバッテリー切れなどに遭遇しなくて済むと思います。
バッテリーは、一般的には3年から4年で交換するのが良いとされています。定期交換することで、突然の不具合に見舞われないで済むでしょう。
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並列バッテリーを交換するときは?
並列ダブルバッテリー交換でのポイントや注意点などを説明します。
バッテリーは案外高い商品となります
そもそも並列にして搭載するという事は、そのモデルの排気量が大きかったり、寒冷地でもエンジンがかかりやすくするためであったりします。
という事は、バッテリー容量が大きいという事になります。そのためバッテリーの価格も高いことになります。
筆者が交換した車の純正指定は、110D26LとRになっています。このバッテリーの場合、国産だと一個20000円ほどします。二つ買うと40000円です。そのためダウングレードして85D26LとRを敢えて搭載しています。
経験上このサイズでも問題なく使用できることが経験上わかっていたため、こういった処置をしています。ただこのサイズのバッテリーにしても、二個で25000円くらいかかります。海外バッテリーならお安く購入できるでしょう。
海外製品のバッテリーを購入するのも良いと考えます。今回は、部品商からバッテリーを購入したため国産のバッテリーにしましたが、時間があれば海外製品をネットで購入するのも良いと考えます。
110D26L・Rでも海外製品だと上記のような安さで購入できるものもあります。取り換えまでに時間があるようでしたら、上記のような海外製品でも良いのではないでしょうか。
正式な外し方はバッテリー二個とも外してから作業する
バッテリー交換は、一つ間違うとショートさせてしまうこともあり大変危険です。ショートさせないための工夫をしっかりしてから作業していきましょう。ショートさせてしまうと、車側の電装品への影響やバッテリーへの影響が出る可能性があります。
並列バッテリー本来の交換方法は、しっかりとバッテリーの電流を遮断して行うことが良いです。ただこの方法で作業すると、ナビや時計、エンジンスターターなどを再設定しないとなりません。そのため細心の注意を払いながら、一個ずつ交換する手法で今回作業しています。
もし完全にバッテリーを二つとも外して作業する場合は、上記のようなバックアップ電源を使用すると良いでしょう。このツールを使うことで、余計な再設定作業はいらなくなります。