SAI AZK10(以下SAI)は、プリウスの発売後2車種目のハイブリッド専用モデルです。同モデルは、セダンモデルとして登場しました。SAIの補機バッテリーは、どのように交換したらよいのでしょうか?本記事では、SAIのバッテリー交換方法や注意点を説明します。
【SAI AZK10】「バッテリー」交換方法・注意点 ~おすすめバッテリー~
まずは、SAIの適合バッテリー規格やおすすめバッテリーを紹介します。
【SAI AZK10】の適合バッテリーは?
車種名・型式・駆動 | 標準 | 寒冷地 |
SAI・DAA-AZK10・FF | S55D23R | S55D23R |
SAIは、ハイブリッド車です。そのため、ハイブリッド専用バッテリーが採用されています。
【SAI AZK10】のおすすめバッテリーは?
SAI発売時では、ハイブリッドといえばトヨタと言われていた時代でもありました。そのためバッテリーメーカーは、トヨタハイブリッド専用モデルをラインアップしています。
筆者は、日本メーカーのバッテリーを購入するのが良いと考えます。
多くの車内設置の補機バッテリー採用車種には、バッテリーから発生するガスのガス抜き用のホースが付いているのですが、海外製の場合取付位置が微妙に合わない事などがあるからです。
【SAI AZK10】「バッテリー」交換方法・注意点 ~交換方法~
ここでは、SAIのバッテリー交換方法などについて解説します。
【SAI AZK10】のバッテリー搭載場所は?
SAIの補機バッテリーは、エンジンルームにありません。SAIの補機バッテリーは、リアトランクルームの運転席側奥にインストールされています。
リアシートとトランクルームの間にあると考えれば解りやすいでしょう。
【SAI AZK10】のバッテリー交換ではメモリーバックアップが必要
SAIの場合は、メモリーバックアップ電源を取得しないと、バッテリー交換後にオートアラームが作動してしまい、ドアがロックされてしまう事があります。大切なのは、キーを車内に入れた状態でオートアラーム機能が働くとインロックすることです。
また、モニター上に「システム初期化中」と表示された場合は、ステアリングセンサ舵角中立点を記録する必要が出てきます。
バッテリー交換時には、メモリーバックアップ電源を取得することが重要です。SAIのOBDⅡは、アクセルペダルの上方に設置されています。
【SAI AZK10】のバッテリー交換方法
SAIのバッテリー固定ステーは、片側が10㎜ナットで止まっていて、もう片方は、ステーが引っかけで固定されています。
10㎜側は、シャフトが長く出ています。
ディープソケット+ラチェットで作業すると良いでしょう。
シャフトが長いため、ディープソケットでなければ届きません。
マイナスは、10㎜のメガネレンチで作業できます。
プラス側も10㎜メガネレンチでできるのですが、ショートが怖い位置関係になっています。こういった場合は、下記のような絶縁メガネレンチを使用すると安心でしょう。
新しいバッテリーに交換したら、逆の手順で作業すれば交換終了です。
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【SAI AZK10】「バッテリー」交換方法・注意点 ~注意点~
ここでは、SAIのバッテリー交換で注意するべきポイントを解説します。
【SAI AZK10】のバッテリーはトランクの奥に搭載されている
SAIは、セダンモデルです。その為トランクスペースは比較的奥行きがあります。さらにその奥にバッテリーが縦に設置されています。
一番怖いのは、プラス端子側でショートすることです。ショートさせないように工夫することが大切です。
【SAI AZK10】のバッテリーが上がった時は?
接続方法は、上記の画像でご確認頂ければ分かります。
ジャンプスタートする際は、救援車のエンジンを始動して5分ほど待つことが大事です。SAIの補機バッテリーに少し充電することで、ハイブリッド車のジャンプスタートを易くしています。
SAIを一旦オンモードにして、ハイブリッドシステムが稼働するか確認後、エンジンを始動します。
【SAI AZK10】のバッテリー交換で必要な工具は?
SAIのバッテリー交換では
- メモリーバックアップ電源ツール
- 10㎜のディープソケット+ラチェット
- 10㎜のメガネレンチ(ショートが怖い方は絶縁タイプを使用)
SAIのバッテリー交換では、手狭で奥にあることを考えながら作業すると、失敗が少ないでしょう。SAIで一番重要なのは、ショートさせないで作業する点です。
特に奥まっているので板ラチェットがあると便利です。