eKワゴンの点検をしていました。前回りが終わり後ろ側の点検を始めました。リアブレーキの点検をしようと、ドラムを外そうとしましたが外れません。本記事では、eKワゴンのリアブレーキ点検をしながら、三菱リアブレーキ構造などについても少し触れてみます。
【eKワゴン】リアブレーキ点検をしてみた!三菱のリアブレーキ構造も解説 ~点検は必要?~
eKワゴンのリアブレーキの点検前に、ブレーキの重要性などについて解説していきます。
ブレーキは故障すると事故に直結するパーツ
ブレーキは、車を制動させるために最も重要なパーツです。このパーツに不具合が起こると、事故などに直結する怖いパーツです。
これは、重要な話なのですが、重要保安部品であるブレーキパーツは、しっかりプロに整備や修理をお願いするのが良いでしょう。
リアブレーキは未整備のままだと固着などで点検できなくなる
ekワゴンだけではないのですが、とくにeKワゴンのリアブレーキは、未整備のまま経過してしまうと固着などで点検が難しくなるケースが多くなります。
例えば、新車で購入して、リアブレーキの点検整備を7年行っていなかったなどの場合です。
【eKワゴン】リアブレーキ点検をしてみた!三菱のリアブレーキ構造も解説 ~点検作業~
ここでは、eKワゴンのリアブレーキ点検手順などについて解説します。
やはり固着でリアブレーキ点検できない状況に
予想はしていたのですが、やはりブレーキドラムが固着して外れません。こうなると、時間がかかる作業になります。
eKワゴンの場合は、割ピンを取り除き、センターナットを外してプラスチックハンマーで叩けば、ドラムが外れます。今回は、全く外れません。
バーナーで真ん中を炙っていきます。しばらく炙ってあげ、固着を解いていきます。
大きめのプーラーを使用し、ドラムを引き抜いていきます。だんだん出てきました。作業から30分後、ようやくドラムが外せました。
ブレーキドラムが外れたら点検清掃して組付けなおす
ドラム各部の稼働などを点検していきます。ブレーキシューも大丈夫そうです。ただ、かなり内部が汚い状態でした。そのため、ブレーキクリーナーなどで汚れを綺麗にし、グリスアップするところにグリスアップしていきます。
eKワゴンの場合は、ドラム側とシャフト側の両方にスプラインが入っています。ここが固着して抜けないという現象が起きます。
スズキやダイハツの軽自動車の場合は、こういう作りではない気がします。eKワゴンは、しっかりした作りに見えますが、整備しないと外れなくなる一因となりますね。ここにもしっかりグリスアップしていきます。
[PR]車検の予約は楽天Car車検!楽天ポイントゲット!
【eKワゴン】リアブレーキ点検をしてみた!三菱のリアブレーキ構造も解説 ~ポイント~
三菱のリアブレーキドラムは、他メーカーと少し違うと感じました。ここでは、三菱車でのポイントなどについて説明します。
三菱eKワゴンのリアブレーキ構造って?
たとえば、スズキのリアドラムですが、ハブとボルトで支えられている感じで、ドライブシャフトなどと連結されていません。外れない場合は、ドラム2箇所の穴にボルトを差し込んで外します。
eKワゴンの場合は、ドラムとドライブシャフトがスプラインで密着している状態です。そのためセンターナットを外す必要があります。そして、固着してドラムが抜けないという状況に陥ります。しっかり整備が必要な構造です。
他メーカーでも外せない現象は起きますので、もちろん定期的な点検・整備は必要です。
リアブレーキの点検を怠ると整備出来なくなる
リアブレーキは、案外後回しにしがちな場所です。特にユーザー車検をしている方などの場合は、点検しないでいる方も多いように思います。
リアブレーキは、構造上内部に汚れが溜まるようになっています。さらに熱が多く加わります。こういったことを何年も繰り返すことによって、各部の固着などが発生し、ドラムが外せないなど、点検できない状況になっていきます。注意しましょう。