ユーザーから相談がありました。eKワゴンのエンジン始動が余り良くないとのことです。どうやら、プラグ交換を怠っていたことによる不調症状ではないかと思います。本記事では、eKワゴンのプラグ交換をしながら、三菱エンジン3G83についても少し触れてみます。
【eKワゴン】プラグをDIY交換! ~3G83エンジンって~

三菱製造エンジンである「3G83」はどのようなエンジンなのでしょうか?
三菱製造の軽自動車向けエンジン
三菱の軽自動車製造の中では、この3G83というエンジンはかなり幅広いモデルで使用されていたエンジンです。
改良は重ねられていますが、1990年から2013年という約四半世紀ほど生産され、各モデルに搭載されています。三菱の軽自動車といえば、3G83というエンジンといえるでしょう。
かなりのモデルで搭載されていた名器でもある
eKワゴンでは、初代と2代目まで搭載されていました。これは、筆者の初見でありますが、規格的には鉄使用部分が多く、オイルパンも鉄で構成されているので、世代的には「古いなー」と感じるかもしれません。
ただ、軽量化のためにアルミを多く使ったエンジンよりは、オイルリークなどの故障が少ないとも感じます。規格が古いということもあり、タイミングベルト仕様なところが、少し整備する側からすると面倒な点だと感じます。


【eKワゴン】プラグをDIY交換! ~手順~

ここでは、eKワゴンのプラグ交換手順を解説していきます。
エアクリーナーボックスやレゾネーターを外す

エアクリーナーボックス、レゾネーターが邪魔になります。そのため外したり、ずらしたりするのが良いでしょう。
ダイレクトイグニッションコイルを外しプラグ交換する

ダイレクトイグニッションコイルが見えてきます。カプラーを外しイグニッションコイルを引き抜きます。

さてプラグが見えてきました。

交換は、落ち着いて一本ずつ確認しながら作業すると良いでしょう。プラグホールなどの状態もチェックすることも重要です。

外したプラグと新品プラグです。すでに使用期限が過ぎているプラグだとすぐにわかりました。逆にこの状態のプラグで走行できたことが、すごいなと感心しました。
しっかり三本交換したら、エアクリーナーなどを元に戻して作業は終了です。大体30分くらいでしょうか。
エンジン始動を行い、エンジン稼働状況を確認して問題がなければ終了となります。始動性もあがり、吹き上がりも良くなりました。

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【eKワゴン】プラグをDIY交換! ~ポイント~

eKワゴンのプラグ交換の際は、どのようなポイントを押さえておくと良いのでしょうか?
ZFR6F-11は標準プラグなので20,000㎞位での交換が必要
3G83エンジンには、標準グリーンプラグが採用されています。ということは、20,000㎞前後で交換していく必要があるということです。
近年では、イリジウムプラグが採用され、10万キロ無交換などとなっていますが、eKワゴンの場合は、そうではないことの認識が必要です。
ZFR6FIX-11Pというイリジウムタフプラグなら100,000㎞大丈夫
社外のイリジウムプラグの中で、タフタイプのものがeKワゴン用に販売されています。交換が面倒だという方は、こういった商品をチョイスしてあげるのも良いのではないでしょうか。
故障リスクを考えると、定期的にしっかり交換するか、長持ちするプラグに交換するかをしっかり検討すると良いでしょう。
ダイレクトイグニッションコイルには番号を付ける

プラグ交換の際に、ダイレクトイグニッションコイルを3箇所全て外して作業する際は、コイルに番号を付しておくことが良いでしょう。
ダイレクトイグニッションコイルは同じ品番ですが、1番から3番の点火時期によるイグニッションコイルの癖が付いているからです。結構あるのですが、順番を入れ替えると壊れたというのが防げます。