「オイル交換できないんです!?」という相談が入りました。交換できない理由は、よく起こりがちなミスによるものでした。本記事では、タントRSのオイルドレンボルトをなめてしまった際の対処方法を解説しながら、注意点等についても解説していきます。
【タントRS】オイルパンドレンボルトが「なめた」時の対処法 ~原因~
ここでは、ドレンボルトがなめてしまうのがどうしてかというお話をしていきます。
メガネレンチがしっかりボルトの頭にハマっていないまま回したため
ボルトをなめてしまう多くの要因は、メガネレンチがしっかりハマっていない状態で回してしまい、ボルトの頭がなめてしまうことです。今回のタントRSのドレンボルトもこの様なミスからなめてしまったと考えられます。
モンキーやスパナを使用して回したため
本来であれば、メガネでドレンボルトを緩めれば良いのですが、その工具が手元になく、モンキーやスパナなどの口の開いた工具を使用したために、ドレンボルトを舐めてしまうケースです。
サイズ間違いを気付かず使用してなめてしまった
こちらも良く起きる事なのですが、14㎜のドレンボルトに間違って15㎜のメガネレンチを使用してしまい、ボルトの頭を舐めてしまうケースです。これは、単純なヒューマンエラーだと考えます。
【タントRS】オイルパンドレンボルトが「なめた」時の対処法 ~対処方法~
ここでは、タントRSのドレンボルトがなめて緩まなくなった際の対処方法等について解説します。
なめた状態をしっかり見てしっかりしたツールを使用
今回のタントRSユーザーは、自分自身でドレンボルトをなめてしまいました。ただここからがポイントで、自分でどうにかしようとして深みにはまらないで、依頼してくれたことが早期解決につながりました。
今回使用したのは、ナット救出ツールです。ドレンボルトがなめた際でもしっかりボルトの頭を捕まえて、簡単に緩められるソケットを使用して外しました。
一度ボルトをなめてしまうと、同じツール(メガネ)を使用してもなめてしまい続けるケースが多く、だんだん泥沼にはまってしまいます。軽症のうちに、対処できることが早期解決につながります。
緩める時はジワーっと力を加えない
オイルドレンボルトを緩めるときに、ジワーっと力を入れて緩めていませんでしょうか?この方法で緩めている方は、今回のようなボルトのなめを起こしやすい人です。
ジワーっと力を加えることで、だんだんメガネとドレンボルトの頭がズレたりします。それは、腕に余計な力が加わっているからです。
ドレンボルトを緩めるときは、ボルトの頭を抑えながら、メガネを叩くように緩めるのが一般的な方法です。
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【タントRS】オイルパンドレンボルトが「なめた」時の対処法 ~作業ポイント~
本来の目的であるエンジンオイル交換とエレメント交換をしながら、ポイントも紹介します。
タントRSはターボグレード!オイル管理が悪いと
基本的には、古いオイルを抜いて、オイルエレメントを交換し、新しいオイルを注入すれば終わる作業です。車の作業の中では、初歩的な整備だと考えます。
タントRSは、ターボグレードです。ノンターボモデルよりもオイル管理がシビアです。しかしながら、このタントRSのオイル管理はあまり良くなさそうです。フィラーキャップを開けると、オイルの焼け跡がかなり付いていました。
オイル管理が悪いと、ターボモデルはターボ故障などにも直結します。注意したいところです。
エレメントの締め付け方も重要な要素
タントRSのユーザーは、いままでスタンドでオイル交換などをしていたようです。久しぶりに自分で作業したらこのような事態に発展したと話してました。
今回オイルエレメントも交換したのですが、このオイルエレメントが異常に固く締まっていました。
オイルエレメントの締め付けトルクは、そんなにきつく在りません。イメージとしては、手で締められる分だけ回して、その後ツールで1/4から1/2の範囲で締め付けるのが一般的です。目いっぱい締め付けるのは良くないです。注意しましょう。