ハイエースのエアコンスイッチを押すと、フロア下から異音が発生すると相談がありました。エアコンシーズン前になると、よく起きる症状とも言えます。本記事では、200系ハイエースディーゼルのエアコンコンプレッサー交換手順をなるべく解りやすく解説します。
【200系ハイエースディーゼル】エアコンコンプレッサー交換手順!~外し方~
200系ハイエースには、ガソリンとディーゼルモデルがあります。今回は、ディーゼルモデルでした。まずは、エアコンコンプレッサーの外し方を紹介します。
エアコンガスを抜き取る
まずは、エアコンガスを抜き取ります。エアコンガスは大気放出してはならない事になっていますのでしっかりと回収しましょう。
ハイエースは、ボンネットを開けるとエアコンガス注入用のLとHの端子があります。Lの端子からガスを抜きます。
シートを外しファンベルトを取り外す
ハイエースディーゼルのエアコンコンプレッサーは、運転席側についています。運転席側シートは、簡単に外せる仕組みです。
シートを外すと、パネルが被せてあります。このパネルは、12㎜のボルトで止まっています。パネルを外しましょう。
ファンベルトは、長い一本物です。ファンベルトを外すときは、テンショナープーリーを上記の画像のように押し込むことで外すことになります。
ファンベルトが外れました。
インテークパイプを外してスペース確保
エアコンコンプレッサーを脱着すること自体は、そんなに難しい事ではありません。ただ、スペースを確保しないと作業しづらいと感じます。
ターボにつながるインテークパイプを外すことで作業性がかなり良くなります。インテークパイプは、2本のボルトと、ホースバンド2個を外すだけです。
エアコンコンプレッサーを取り外す
エアコンガス配管を2本外します。10㎜のボルトで止まっています。
上下2本ずつの長いボルトを外せば、エアコンコンプレッサーは外せます。
無事に外すことができました。ここまでの所要時間は、約1時間でした。
【200系ハイエースディーゼル】エアコンコンプレッサー交換手順!~付け方~
今回購入したリビルドエアコンコンプレッサーの取り付ける手順などを解説します。
リビルトのエアコンコンプレッサーを取り付ける
購入したリビルドエアコンコンプレッサーが、同じ形状の商品か確認します。確認後、ハイエースに取り付けていきます。因みにリビルドコンプレッサーは、約45,000円(税別)でした。
リビルドコンプレッサーにはキャップが付いているのですが、このキャップは外さないで付けておきましょう。中のオイルが漏れたりゴミが入るのを防いだりするためです。
インテークパイプを先に取り付ける
外した時と手順は変わるのですが、インテークパイプを取り付けてしまいます。この方が、付けるときは、作業性も良いと思います。
エアコン配管のOリングを交換し取り付ける
最後に、LとHの配管についているOリングを交換して、リビルドに取り付けます。
Oリングは、付属しています。必ず交換するようにしましょう。取り換えないと、高確率でガスが漏れてしまいます。
ファンベルトを再度取り付ける
ファンベルトを元に戻します。筆者は、ファンベルトを外すときは、上記のように必ず作図するようにしています。特に一本物のファンベルトは、かなり複雑です。
全ての作業が終わったところで、エアコンガスを注入し、エンジン稼働、エアコン稼働試験を行います。トラブルが無ければ、作業終了です。
[PR]車検の予約は楽天Car車検!楽天ポイントゲット!
【200系ハイエースディーゼル】エアコンコンプレッサー交換手順!~ポイント~
ここでは、200系ハイエースのエアコンコンプレッサー交換でのポイントを紹介します。
ファンベルトはしっかりプーリーにセットされているかチェック
ファンベルトを取り付けるときは、しっかりベルトがプーリー全てにきっちりはまっているかを確認しましょう。この作業を怠ると、場合によってはベルトやプーリー故障、エンジン故障に繋がります。
エアコンガスは真空引きで注入する必要がある
エアコンガスを一度抜いてしまっているので、新たにガスを注入するときは、真空引きで注入する必要があります。真空引きツールをしっかり用意して作業しましょう。