ホイールを止めるナットには、種類があることをご存じでしょうか?メーカーによってネジ系の違いや、純正採用ホイールナットと社外ホイールナットとの違いもあります。またナットには、袋ナットと貫通ナットでも違います。本記事では、ナットのアレコレを説明してみます。
車のホイールナットって色々ある!【メーカーによる規格違い】
メーカーによっても装着できるホイールナットと装着できないナットがあります。
トヨタ、ホンダ、ミツビシ、マツダ、ダイハツのホイールナットサイズ
トヨタ、ホンダ、ミツビシ、マツダ、ダイハツは、M12×P1.5というハブボルトを採用しています。そのためホイールナットもM12×P1.5が適合します。ネジ山とネジ山の距離が1.5㎜と云う事です。
ニッサン・スバル・スズキのホイールナットサイズ
ニッサン、スバル、スズキは、M12×P1.25というハブボルトを採用しています。そのため、ホイールナットは、M12×P1.25が適合です。メーカーによって使用できるホイールナットに違いがあると云う事です。
また特殊なモデル(トヨタ ランドクルーザー、レクサス一部モデルなどでは、M14×P1.5というサイズを採用しているモデルがあります。
車のホイールナットって色々ある!【袋と貫通ナット】
ホイールナットには、大きく分けて袋ナットと貫通ナットの2種類あります。更に、トヨタの純正ナットである平面座ナットのようにメーカー専用ナットもあります。
袋ナットの使用方法などは?
袋ナットは、ハブボルトの頭やネジがむき出しにならないように、囲われているナットのことです。
メリットとしては、ホイールナットがむき出しに見える場合に、化粧ナットととしてハブボルトを隠したりできる点です。また錆びや埃からハブボルトを守ることも可能です。
ただ袋ナットの場合は、ハブボルトが長い場合しっかりホイールを締め付けられない可能性があります。ハブボルトの長さに応じて、ホイールナット長を変更する必要が出てきます。
貫通ナットの使用方法などは?
貫通ナットとは、文字通りですが長いハブボルトでもしっかり締め付けられるように穴の開いているナットです。
鉄チンにホイールキャップなどの場合には、ホイールキャップを被せることから、こういった貫通ナットの方が良いとされています。
袋ナットとは違い化粧ナットの意味合いは薄く、飛び出たハブボルトなどが錆びや砂塵の影響を受けやすいと考えます。
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車のホイールナットって色々ある!【純正専用ナットもある】
ホイールナットには、純正ホイール様に設計された純正専用ナットも存在します。
トヨタ純正ホイール用平座面ホイールナット
トヨタ純正ホイールでは、上記商品のようにテーパーではなく平座面になっているホイールがあります。こういったホイールには、トヨタ専用のホイールナットが必要です。
トヨタの純正ホイールナットは、平座面になっているだけでなく、しっかりとホイールが止まるように設計されているのが特徴です。装着時の安心感は高いと言えるでしょう。
良くある話ですが、トヨタ純正ホイール+夏タイヤと社外ホイール夏タイヤの場合は、ホイールナットが2種類必要になります。
ホンダ純正球面ホイールナット
ホンダ純正ホイールには、球面タイプのナットが使用されています。実は、社外ホイール用ナットと見分けるのが難しいと感じる形状です。詳しくない人が見ると、普通の袋ナットと見分けがつかないことも多いのが球面座のナットです。
ホンダ純正ナットと社外ナットが解らなくならないように、印などを付けておくと良いでしょう。間違ったナットを使用すると、緩んでくる原因となります。
社外ホイールナット
社外ホイールナットは、一般的にテーパー角度が60度となっています。車外ホイールのほとんどがこのホイールナットにあわせて制作されています。
ただし一部の社外ホイールには、75度などの専用ナットが採用されている場合があるので注意してください。