新車を購入し納車されたときは、嬉しくて嬉しくてそれが運転に現れる人もいますね。また初めての運転でドキドキしてしまう方も居られます。では、新車「慣らし運転」は車にとって必要なのでしょうか?本記事では、慣らし運転のやり方や必要性等の解説をしていきます。
新車「慣らし運転」のやり方とは? ~基本理念~
新車の慣らし運転とは、実際にどう行うと良いのでしょうか。
車のエンジン回転数に上限を設けて一定期間制限付き走行すること
新車時は、製造工程で組まれた状態で納車されることになります。エンジン、サスペンション、その他駆動部などが初めて本格稼働する事になります。
稼働時に不具合が出る可能性があります。例えばネジの緩みや金属部分のアタリなどです。
こういったことから、エンジン回転数制限としばらくの間(走行距離1000㎞)などの条件を付加して、その間は車になるべく負担のかからない運転(急のつかない運転)を心がけることが、車にとっての慣らし運転といえます。
現代の多くのメーカーは慣らし運転を普段の走行で行うとしている
現代の車メーカーの多くは、「慣らし運転は必要ありません」とうたわれていることが多いかもしれません。それは、新車を運転するにあたって、人もその車の装備や運転のクセなどを身につける期間と定めているからです。
「新車だから、しばらく運転に慣れるまで安全運転してください」となっていると思います。それは、慣らし運転とほぼ同じことを言っているとも感じます。
新車「慣らし運転」のやり方 ~必要!?~
先述しましたが、そもそも「慣らし運転」は、大切なのでしょうか?
現代の新車は慣らし運転という制限走行を必要としないメーカーが増加
20年前ほどとは違い、現在の新車の取扱説明書には慣らし運転の必要性を記載しないメーカーが多くなっていると思います。
取扱説明書では、慣らし運転をおこない車を保護する文言ではなく、「人が新車の運転になれるまで安全運転により一層心がけて下さい」、「車の慣らし運転にもなります」みたいな文面になっている場合が多いようです。
国産各メーカーや輸入車メーカーの推奨を調査してみた
では、実際に各国産メーカーは「慣らし運転」をどう捉えているのでしょうか?
トヨタ・ダイハツ・スズキ・三菱・マツダ・ダイハツ
慣らし運転は必要ないという考えです。安全運転を心がけていれば、各部の慣らしが運転完了すると捉えています。トヨタでは、車両搭載前にかなり試験稼働させているとお聞きしています。
ホンダ
一般的には、慣らし運転は不必要と捉えてます。しかし、「ただし」という文面が付いてきます。慣らし運転が指定記載されている車は、急発進・急加速などは避けてくださいと記載されています。
日産
1600㎞までは適度なエンジン回転数で無理のない慣らし運転をしてくださいと説明されています。そして、別途記載のあるものはそれに準ずるとされています。
スバル
1000㎞まで4000回転以下で運転してくださいとされています。スバル・日産以外は、ほぼ新車の「慣らし運転」の必要性を唱えてなく、人の「慣らし運転」とイコールであるという考え方のようです。
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新車「慣らし運転」のやり方 ~注意すべき点~
新車「慣らし運転」で注意すべき点はないのでしょうか?
新車の「慣らし運転」は要らないと書いてあるが・・・
一般的には新車の「慣らし運転」は要らないと書いてあるのですが、後の文面で車をより良いコンディションに保つために、急の付く運転は避け、安全運転してくださいと記載しています。より安全運転とは、要するに慣らし運転と同じことといえます。
運転のクセは人それぞれだから敢えて慣らし運転を推奨
実際のところ人の運転は、千差万別・十人十色だと思います。新車で購入して数年経過しても、「ゆ~くり」走行する人もいれば、新車が来た瞬間から高速道路を走行するという方もいらっしゃいます。
色々な方がいるから、筆者は敢えて車になれる1カ月くらいは、新車に対して慎重な運転を心がけ、それを慣らし運転にするという気持ちが大事ではないかと提案します。