皆さんは、新車購入後の1か月点検をしっかり受けていますか？その時にディーラー営業マンからオイル交換を薦められましたか？本記事では、「1か月点検でオイル交換は必要なのか？」という点を必要性や理由、さらにオイル交換の推奨時期などを話してみます。
新車「1ヶ月点検」でオイル交換？ ～実際のところは？～
新車の「1カ月点検」でオイル交換は必要なものなのでしょうか？
昔の車はパーツ精度の関係でアタリが出るまで鉄粉が多く発生
今から20年前くらいまでの新車は、エンジンパーツの精度やエンジン自体の構造等によって、金属パーツの各部にアタリが出るまで少し走行距離が必要でした。
このアタリが出るというのは、各部のクリアランスが新車毎に少し違うため（製造精度問題）、鉄と鉄が擦れあい馴染む期間ということです。新車時は、こういった経緯から初期走行時に鉄粉などの異物がオイル中に混入しやすくなっていました。
さらに20年前のエンジンオイルは、API規格でSLほどのグレードが一般的であったと思います。現代では、SP規格まで進化しています。オイルのグレードが低かったという点も1か月点検でオイル交換していた理由でしょう。
現代の新車はそこまで鉄粉が付かないが・・・
現代の新車は、技術の進化などによってエンジンパーツやエンジン構造の精度もかなり高くなりました。そしてエンジンオイルもかなりアップデートされています。
20年前と比べ、鉄粉などの異物がエンジン内部を循環する量が大きく減ったと考えます。またエンジン自体も故障しづらいように設計・製造されています。
しかしながら、全く鉄粉などが出ないというわけではありません。アタリの期間は、今の新車でも必要という事です。
新車「1ヶ月点検」でオイル交換？ ～交換する理由～
新車「1か月点検」でオイル交換する理由はどの様な時でしょうか？
営業用途など新車から過酷な走行条件の車は1か月でオイル交換も吉
シビアコンディションという言葉を聞いたことがあるでしょうか？シビアコンディションとは、
- 悪路（デコボコ道、砂利道、未舗装路）走行
- 雪道での走行
- 走行距離が年間20000㎞以上
- 山道、登降坂路での走行でブレーキなどを多用する
- 短距離の繰返し短距離走行が多い
- 外気温が氷点下での繰り返し走行が約半年ほどある
- 30㎞/h未満の低速走行が多い
- 30分以上のアイドリング状態が多い
などです。こういった車は、1か月点検時にエンジンオイルを交換する事は良いと考えます。一般的な使用の方よりもエンジン負荷が一気にかかるからです。
オイルの性能アップやエンジンパーツ精度アップはしているが・・・
先程もお話しましたが、現在の新車のエンジンは、かなり精度や性能がアップしています。例えば新車購入して、10000㎞までエンジンオイルを交換しなくても、故障する可能性は少ないでしょう。
しかしながら、車を長持ちさせたいと思う方は新車購入して1か月で1000〜2000㎞走ったのであれば、交換する事も良いと思います。
一方、1か月点検時に500㎞未満なのにオイル交換しても、まだエンジンにアタリが出ていないと考えます。期間と走行距離、点検などを考えて、オイル交換するのが望ましいでしょう。
新車「1ヶ月点検」でオイル交換？ ～推奨交換時期など～
では、いったいどの位でエンジンオイル交換すると新車時は良いのでしょうか？
現代の新車は5000㎞または半年で交換すると良い
多くのメーカーでは、5000㎞または半年で交換すると良いとされています。これは、どちらか早い方で交換という意味です。
パーツ精度などが上がった分、昔とは違い鉄粉なども出づらくなり、故障も少なくなったからといえます。
ただアタリが出た後は、鉄粉などの不純物は多く出てきません。そのためアタリが出始める1000㎞から2000㎞で交換すること自体は問題ないでしょう。
オイル交換するだけでなくお家うフィルター交換もするとベター
新車時は、今の車であってもアタリが出るまで鉄粉などが発生すると話しました。こういった異物は、オイルフィルターで濾過されています。折角オイル交換するのであれば、オイルフィルターもしっかり交換すると良いでしょう。
