車の「半年点検」は必要?点検内容や費用について解説

皆さんは、ディーラーなどで実施している半年点検を受けていますか?また半年点検は必要なことなのでしょうか?本記事では、半年点検の必要性や点検内容、おおよその費用などやメリット、デメリットなどを解説します。

目次

車の半年点検とは?【義務?】

オイルを入れる

車の半年点検とは、そもそも法律で義務つけられた点検なのでしょうか?

12ヶ月点検や24ヶ月点検とは違う!?

自家用車は、法律で12ヶ月点検と24ヶ月点検が義務として定められています。一方半年点検は、義務ではありません。この点が、大きな違いと言えるでしょう。

因みに営業用車には、3か月点検や6ヶ月点検が義務化されている車があります。例えば、営業用バスやトラックです。今回は、自家用乗用車(軽自動車)において、ディーラーで実施されている半年点検について解説します。

義務ではない半年点検は、何が目的なの?

義務化されていない半年点検は、新車時の無料点検が一番多いと感じます。これは、ディーラーが設けている点検制度といえます。

納車した新車が、半年点検の範囲で不具合がないかをチェックしたり、同時にエンジンオイル交換を有償で提案したりする場面であるといえます。

筆者が思う新車の半年点検は、一般的に定期点検は余白で、エンジンオイル交換を進められたり(有償)するという印象です。

なお、多くのディーラーでは新車半年点検後も独自で、半年点検を行っている場合がほとんどです。その場合、都度料金を支払うか、車両購入時や車検時に加入したメンテナンスパックに半年点検が付随されているパターンがあります。

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車の半年点検は、必要なの?【整備内容など】

腕組整備士

車の半年点検は、本当に必要なのでしょうか?まずは、どのような点検が行われているのかを確認してみましょう。

車の半年点検の点検内容とは?

ディーラーでの一般的な半年点検の内容は、どのような整備なのでしょうか?

  • エンジン点検:かかり具合や異音がないかチェック
  • ブレーキ:踏みしろなどが適正範囲かの点検
  • バッテリー:電圧や比重の点検
  • オイル液類:レベルゲージの範囲で適正や汚れを点検
  • 室内点検:シートベルト、ウォーニングランプなどが適正か点検
  • ワイパー:ゴムの劣化や作動を点検
  • ベルト類:張り具合や損傷の点検
  • ライト類:灯火するかしないかの点検
  • タイヤ:亀裂や破損がないかを点検
  • 下廻り:ブレーキ配管損傷やネジのゆるみなどを点検

上記のような点検内容となっています。

12ヶ月点検や24ヶ月点検と何が違うの?

先に半年点検の主な内容を記載していますが、12ヶ月や24ヶ月点検との大きな違いは、分解を行わない範囲の点検であることでしょう。

ある意味ユーザー自身でも行おうと思えば、下廻り点検以外はほとんど可能であると感じます。実際のところ、ディーラーで行われている半年点検は通常使用者が行う必要がある「日常点検」プラス、分解を伴わないプロの目線から見た必要と思われる箇所・日常点検では見ることが難しい下廻りの点検という場合がほとんどです。

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車の半年点検は、必要なことなの?

インプレッサ スポーツ

ユーザー自身でも多くのことが点検できるであろう半年点検は、本当に必要な物なのでしょうか

新車購入での半年点検のメリット

新車を購入したときは、一般的に1000㎞位でオイル交換すると良いとされています。それは、初期のエンジン稼働で多くの鉄粉が発生するからです。いわゆる慣らし運転で鉄粉などが発生するケースです。

1000㎞を越えてくると鉄粉などが少なくなってくることもあり、一回目のエンジンオイル交換は、早めにオイル交換する事が良いと言われています。

半年点検では点検だけではなく、一緒にオイル交換をしてもらうことでユーザーメリットがあるといえます。

またメーカー保証を受けるのに、半年点検が行われていたかを保証適用有無に加えているカーメーカーもあります。新車時は、整備記録簿に記載されている一年以内の点検を受けておくことが良いといえます。

メンテナンスパックでの半年点検のメリット

ロードスターエンジンルーム

ディーラーでは「メンテナンスパック」として、半年点検が付随されている場合が多くあります。その場合のメリットについて見ていきましょう。

一般的なメンテナンスパックの場合

一般的なメンテナンスパックに付随されている半年点検では、メンテナンスパックの料金には点検費用のみが含まれており、点検時に見つかった不具合や交換が必要な消耗品の交換については、別途費用がかかります

そのため、車をプロの目線で定期的に見てもらい安心して乗りたい方や、自分の車の状態を常に把握しておきたい方におすすめです。

しかし、点検時に見つかった不具合や交換が必要な消耗品について、交換を渋る方や定期的にディーラーに通うことが面倒な方にはメリットが少ないと感じます。

リースの場合

社用車や個人ユーザーの方で、リース車のメンテナンスパックに加入している方がいると思います。

これには、半年ごとの点検が無料で組み込まれ、この点検時にオイルやワイパーなどの消耗品を無償交換してくれるというサービスが付帯していることが多いです。

こういった方は、普段から半年点検に出しておく事で、無償で受けられる交換整備が行われるのでメリットと言えるのではないでしょうか。

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この記事を書いた人

北の大地から、車に関する記事執筆をしている40代の1児のパパ。趣味と特技は、車整備とバスケットボール(プレイヤー)を時間の許す限りする事です。
なるべくわかりやすい執筆をするのを心がけております。

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