普段乗っていて気づかなかったのに、「アレ?ここのライトが点いていない」と判明すると、気になってしょうがないものですよね。今回は、気になってしょうがない人からお電話を頂きました。本記事では、輸入車のエアコン照明をDIY交換する作業など説明します。
VOLVO V70Rってどんな車?
ここでは、VOLVOという車やV70Rについて少し触れてみます。
VOLVOはスウェーデンの車!
1924年にスウェーデンでの自動車生産計画が打ち立てられました。今から約100年前です。その後1926年にVOLVOが誕生しました。
VOLVOの基本的理念は、「安全であり続ける乗り物である事」です。世界で初めて三点式シートベルトを装備し、さらにその特許を世界のために解禁しています。
現在は、本拠地をスウェーデンに置きつつも、中国資本が多く注入されています。VOLVOは、電動化に向けて新たな一歩を踏み始めています。
VOLVO V70RはV70の中でも特別なモデル
筆者にとっては、久しぶりの輸入車修理でした。しかも珍しいボルボV70Rです。少しこの車を紹介します。
日本には、少し中途半端な2521㏄(3000㏄以下)というエンジンが搭載されています。インタークーラーターボ搭載で最高出力が300psです。乾燥重量が1720㎏であることを考えると、非常にパワフルなモデルであるといえます。
全長×全幅×全高(㎜)=4710×1815×1490という事で、日本の道路事情でも取り回しがしやすいモデルでしょう。
R仕様は、通常モデルとは違う点も多くあります。メーターパネルがブルー仕様であったり、随所にRロゴがあしらわれたりしています。
VOLVO V70Rのエアコン照明をDIY交換
それでは、VOLVO V70Rのエアコン照明切れを修理してきます。
エアコン照明部分まで内装を外していく
所有者が気になっている照明切れは、運転席側のエアコン温度操作パネル部分でした。さすが輸入車です。左右独立して温度設定ができるようになっています。
それにしても日本車とは違い、操作スイッチ間隔や大きさが、絶妙な感じがします。ボルボは、スウェーデンの車です。非常に寒さの厳しい所で乗られているという事です。
運転手が、手袋を付けたままでもスイッチ操作がしやすい様なスイッチ配列や大きさになっているといえます。
まずはシフトゲートを外します。ゲートの意匠カバーは、内装剥がしなどを使用すれば簡単に外れます。破損させないように、しかも大胆に作業するのがコツです。
シフトノブも作業の邪魔になりますので外してしまいます。ボルボは、思いっきり引き抜くことでシフトが外れる仕組みのようです(筆者が一番怖かった部分です)。日本車では余り引き抜くというシフトがないためかなり緊張しました。
これらを無事に外すと、エアコン操作パネル下側にトルクスネジが止まっています。二か所のトルクスネジを外してしまいます。やはり輸入車です。トルクスネジが多用されていそうです。
エアコン照明を交換する
オーディオパネルからエアコンユニットを取り出します。ここもトルクスネジで止まっていました。
安全な場所にナビとエアコン操作パネル一体式を移動させて、切れている照明がどのような球なのかを調べていきます。すると、比較的日本車でも多く使用されているT4.7、T6.5サイズのハロゲン球でした。
所有者様が在庫を持っていてので、切れた部分のハロゲン球を交換してあげます。交換の際は、細いマイナスドライバー1本で可能です。
本来であれば、取り付けする前に点灯確認するのがセオリーなのですが、あまりにも配線数が多いので、所有者了解のもと、取り付け完了させてから試験することとしました。
少し昼間なので見づらいのですが、しっかり点灯しています。じつはこの照明なのですが、どうやら常時点灯しているみたいです。夜だけ点灯するのならば、もう少し長持ちするのではないかなと思いました。
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VOLVO V70Rのエアコン照明交換では?
V70Rのエアコン照明など、輸入車には国産車と違う点が多いです。
輸入車特有のネジが使われているケースが多い
輸入車には、国産車とは違う種類のネジが多く使用されています。トルクスネジもその一つです。
輸入車を所有の方は、上記のようなトルクスネジを回すツールセットを持っておくと便利ではないでしょうか。また最近では、日本車の主要部品でも採用されていることが多くなっています。
VOLVO V70Rのエアコン照明は一式を外して作業するのが良い
ボルボV70(通常モデル)は、トルクスネジを外すとエアコンパネルが外れるようなのですが、R仕様は、シルバーの装飾パーツが付いている(裏側からトルクスネジ止め)ために、一回ナビなども含め一体で外してしまうと作業が楽と考えます。