エンジンを掛けたときやアクセルを踏んだ時に、「キュルキュル」とすごく大きな音がするという連絡が入りました。どうやらファンベルトから異音が発生しているようです。本記事では、ハイゼットのファンベルト交換をしながら、定期交換が大事という話をします。
ハイゼットのファンベルトをDIY交換
まずは、ハイゼットのファンベルトをDIY交換していきます。交換しながら注意点も解説します。
ハイゼットのファンベルトを外していく
このハイゼットのファンベルトは、3本使用されています。2本がリブベルトで1本がVベルトです。異音が発生していることから、ファンベルトを外していきます。
ウォーターポンプ側のファンベルトを外す
ウォーターポンプ側のベルトは、ウォーターポンププーリーの内側に調整ボルトがあります。これを緩めて、ウォーターポンプ下側のボルトを緩めれば外れます。
所要時間は5分くらいです。
エアコンコンデンサー側のファンベルトを外す
エアコンコンデンサーは、車内から作業します。コンデンサー側の調整ボルトを緩めます。
次にフロア下に行き、コンデンサーを固定している2本のボルトを緩めます。これで、ファンベルトが外れます。
所要時間は、約10分です。
オルタネーター側のファンベルトを外す
オルタネーター側は、少しわかりづらいのですが、サイドブレーキ下側に調整ボルトがあります。これを緩めて、オルタネーター本体のボルトを緩めます。
所要時間は、10分くらいです。
無事にファンベルトが外れました。所要時間は、30分くらいでしょうか。工具もラチェットと12㎜・14㎜のソケットで作業できました。
テンションプーリーなども付いていないので、比較的古くからあるファンベルトの方式と感じました(装備品でベルトの張り調整)。
ハイゼットのファンベルトを取り付ける
ハイゼットに新しいベルトを取り付けていきます。
ファンベルト交換では、間違って取り付けないようしましょう。
外す前にベルトのかかり方を記載しておくと良いでしょう。
今回は、3本のファンベルトをそれぞれに設置してから、ベルトを張っていくようにしました。
ベルトの張り調整を終えたら、ミスしているところがないかなどをチェックして、試験稼働します。無事静かになりましたので、作業終了です。
ハイゼットの外したファンベルトの状態
どうしてベルトが鳴ったのでしょうか?ここでは、ハイゼットのファンベルト状態を確認していきます。
リブベルトは異常な状態に!?
現在のリブベルトは、素材の関係でヒビ割れという症状が少なくなっていると思います。しかしながらハイゼットから外したリブベルトは、筆者も久しぶりに見たヒビ割れ状況でした。
Vベルトは欠損している所もある
Vベルトは、外す前に少し気が付いていたのですが、一部欠損しているところがあります。こちらのベルトも内側がヒビ割れもしていました。
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ハイゼット(だけでない)のファンベルト交換では?
ファンベルトは、「定期交換が重要である」というお話をしていきます。
ファンベルトは定期交換が重要
ハイゼットのファンベルトは、装備品ごとにベルトが使用されています。これは、ベルトの負荷が少ないメリットもあります。近年のモデルは、全ての装備を一本のベルトで作動させている車も多いです。
ハイゼットは、一本当たりのベルト負荷は少なくなると考えます。しかしながら、定期交換しないと、上記のような状態まで悪化することもあります。
ベルトが切れると、走行できなくなったり、他のパーツ故障なども起きえます。定期交換することが重要です。
ハイゼットのファンベルト張り調整でサイドブレーキが邪魔に
ハイゼットのファンベルトを外すときは、比較的簡単に外せるのですが、オルタネーター側だけ、張り調整するときにサイドブレーキが邪魔になります。
最初からサイドブレーキを外して作業するのが良いでしょう。10㎜と12㎜のソケットがあれば外せます。