車用バッテリーが上がってしまったときには、バッテリー回復方法として充電があります。では充電時間は、実際のところどのくらいが良いのでしょうか?本記事では、充電時間の計算方法や注意点などバッテリー充電のアレコレについて解説します。
車用バッテリーの「充電時間」2種類の充電方法!
車用バッテリーには、2種類の充電方法があります。
急速充電とは?
バッテリーが上がってしまい、とにかくエンジン始動を早く行いたいときに用いるのが急速充電になります。
搭載バッテリーと同等未満のアンペア数で、20分から30分の範囲で充電します。同等アンペア数を基本にしていることから、長時間充電は絶対に避けましょう。
また急速充電は、あくまでもエンジン始動を目的にした応急処置で有ることも考慮してください。バッテリーへの負荷もかなり大きいものとなります。
普通充電とは?
普通充電とは、バッテリー本来の性能に近づけるための充電です。バッテリーは、ゆっくり時間をかけて充電する事で負担をかけずに本来の性能に戻っていく性質があります。
基本的に搭載バッテリーのアンペア数の10分の1のアンペア数で充電します。
ただし一度バッテリー上がりしてしまった場合は、新品時の性能を完全に取り戻せないケースが多くなるので、バッテリー上がりが顕著になった時は、バッテリー自体を交換するのが望ましいでしょう。
車用バッテリーの「充電時間」計算方法
ここでは、バッテリーを充電する際にどのくらいの充電時間があれば良いのかについて解説します。
基本的な充電時間の計算方法
普通充電の充電時間=バッテリー容量÷1時間当たりの電流で充電するのが基本です。バッテリーには、メーカーなどの開示情報で5H容量というのがHPなどに記載されています。この5時間容量の1/10の定格出力で充電するのが良いとされています。
ここで解りづらいのがバッテリー容量です。目視では、判断できないのが残容量です。
バッテリー充電器を用いて充電する際には、バッテリー残量が表示されるものがほとんどとなっています。こういったグッズを使うことで、正確なバッテリー充電時間が判明します。
また近年のバッテリー充電器は、過充電を防ぐために電圧を自動調整してくれるものが多くなっています。
計算上は時間算出可能だが・・・
性能ランク | 容量(5HR) | 普通充電 | 急速充電 |
A19 | 21〜24 | 2〜3A | 15〜20A |
B19 | 28〜30 | 3〜4A | 20〜25A |
B24 | 36〜40 | 4〜5A | 25〜30A |
D20 | 40 | 4〜5A | 25〜30A |
D23 | 48〜52 | 5〜6A | 30〜35A |
D26 | 52〜55 | 5〜6A | 30〜40A |
D31 | 60〜72 | 6〜7A | 40〜45A |
表は、バッテリーのサイズによって変わる普通充電や急速充電のアンペア数を示しています。
単純な計算では、バッテリー容量が空っぽになった際は、10時間程の充電が必要になるということを指しています。半分残量の場合は、5時間程度の充電で良い事になります。
筆者は、何回か充電をしたことがあります。ただこの計算方法で充電するのが、「良かったのか?悪かったのか?」悩むことがしばしばあります。
上記画像のように、バッテリー充電器がバッテリー状態を細かくチェックしてくれ、どの様な充電が向いているのかを判定し、充電してくれる機器を使用するのが一番安心だと感じています。
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車用バッテリーの「充電時間」計算方法(注意点)
車用バッテリーの充電時間などでは、どの様な点に注意すれば良いのでしょうか?
急速充電では20分から30分を目安に
急速充電は、あくまでも応急措置であり、なるべく早期にエンジンを始動させるための充電です。そのため比較的高いアンペア数でバッテリーを復活させる仕組みになっています。
充電時間は、最大でも30分が上限であることをしっかり理解して充電しましょう。万が一間違って数時間充電したなどの際には、バッテリーがダメになる可能性が高まります。
バッテリー充電は電流・時間を間違えると破損につながる
バッテリーを充電している際には、化学反応を行い水分が分解され水素が発生します。そのため間違った電流・時間で充電すると、最悪バッテリー内部が破損する可能性も出てきます。
また近年では、MFバッテリーという6つの栓のないバッテリーも多くなっています。このMFバッテリーは、普通充電しかできません。通常の開放型バッテリーの場合はガスが発生するので、必ず栓を取り外してから充電しましょう。