走行しているときに、「ゴトン」・「ガコン」・「ガタガタ」などと異音がしている車があるとします。その異音には、重大な事故などにつながる故障が介在しているかもしれません。本記事では、DIYでロアアーム交換をしながら、ロアアームの役目や重要性などについて触れてみます。
エブリィのロアアームをDIY交換
まずは、故障してしまったロアアームをDIY交換していきます。
故障したロアアームを外す
ロアアーム付け根のゴムブッシュが劣化してしまい、鉄と鉄が接触して異音が発生していました。またロアアームボールジョイント部も少しガタが出ている状況でした。
エブリィのロアアームは、3箇所で止まっています。ボルトネジやロアアームボールジョイントを外して上げることでロアアームは、外せます。
新旧のロアアームを比較して、届いたパーツが適合しているかチェックします。同じパーツで間違いないようです。
新品のロアアームを取り付ける
新しいロアアームを取り付けしていきます。じつは、取り付けするときは、少し「知恵の輪」的な要素があります。またかなりきつく入りづらいので、バールやマイナスドライバーを使用しながら正規の位置に取り付けます。
上記のようなバールがあると、比較的取り付けしやすいと思います。古いパーツは、ゴムブッシュが柔らかくなっていて外しやすいのですが、新品パーツは、かなり固いので作業性が悪くなります。
ロアアームがしっかり設置出来たら、ボルトナットを仮付けし、ボールジョイントも仮付けの状態にします。
その後、ジャッキなどを使用しながら、1G状態を作り上げて、ボルトナットやボールジョイントを規定トルクで本締めしていきます。この作業しないと、足回りから「コトン・コトン」と異音が発生します。
これでエブリィのロアアーム交換は終了です。
足回りの重要性!ロアアームとは?
ロアアームとは、どのくらい重要なパーツなのでしょうか?
ロアアームの役割
ロアアームは、ボディーとサスペンションなどの足回りを接合しながら、サスペンション自体を支える役目があるパーツです。このパーツが破損したり、故障したりすると、走行不能になるような状況になる可能性があります。
ロアアーム以外でも重要なパーツがある
足回りは、唯一路面に設置しているタイヤを支えたり、衝撃を和らげたりするために色々なパーツが使用されています。
- サスペンション
- タイロッドエンド
- ナックル部+ブレーキパーツ
- スタビライザーリンク+スタビライザー
- ロアアームやアッパーアーム
などがあります。その多くにゴムブッシュやボールジョイントが使用されています。稼働回数が多いことから、不具合の出やすい部分でもあります。
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ロアアームの不具合では?
ロアアームに不具合が起こると、どのような事が起きるのでしょうか?
ロアアームに不具合が出ると
エブリィの故障例で話していきます。ロアアーム故障で一番多いのは、ロアアームボールジョイントのガタです。これが起きると、段差で「ガコン」などと異音が発生します。
エブリィの場合は、車体側のゴムブッシュに亀裂が入り、異音が発生していました。比較的珍しい事例といえます。
ロアアームが脱落すると!?
ロアアームボールジョイント部から、ロアアームが脱落すると、車は走行不能になります。走行不能になるだけであれば良いのですが、ドライブシャフトが抜けてしまい、さらにかじ取りが効かなくなるので、重大な事故などにつながります。
重大な事故というのは、自損事故などだけでなく相手に多大な損害を与える加害事故などになり得るという事です。
異音などがしたら、不具合チェックなどをして、早々に故障修理しましょう。