筆者は、季節の変わり目で良い思いをしたことがありません。それは、突然車が不調症状を起こす事が多いからです。まさにエンジンがかからないということで、レッカーで突然入庫する車が発生しました。本記事では、プラグって重要ですよ、というお話をしてみます。
「クリッパー」突然エンジンがかからない!?エンジン不調の原因を探る
エンジンがかからないということは、基本的に「火花・空気・燃料」とそれに関連するパーツで不具合が起きていることになります。
セルを回すとエンジンは始動しないが燃料供給はされている
セルを回してみると、エンジン始動しないのですが、生ガスはマフラーから出ているので、最低限の燃料は供給されていると判明しました。
エアクリーナーは綺麗で正常
エアクリーナーは、非常にきれいでスロットル関連も不具合はなさそうです。じつは空気に関する部分は、アイドルから高回転まで制御されています。なのでエンジンがかからないケースでは、掛かるが止まるという症状が多いと推察します。
または、エンジン始動出来ないが、高回転の調子が良いという風にエンジンの調子にむらが出ることが多いケースもあるでしょう。
プラグを外すと・・・
プラグを外してみると、、、アレ?相当ギャップが広いとすぐにわかる状態でした。よくよく見ると中心電極がすり減っている状況でした。
プラグを交換する!
この車(クリッパー)は、プラグがかなり劣化していたので、まずはプラグ交換してみることとしました。クリッパーのプラグは、普通のグリーンプラグです。
費用も安い(700円前後/本)と考えます。
三気筒エンジンなので、3本まとめて交換します。電装品は、基本的に全て新品に交換することが望ましいです。
「クリッパー」突然エンジンがかからない!?プラグって重要
プラグは、エンジン稼働にとって非常に重要なパーツです。じつは、ユーザーの方々は、あまりその重要性に気付いていない人も多いと考えます。
プラグの寿命はどのくらいなの?
プラグの推奨交換サイクルは、ユーザーの考える期間・距離よりも短いケースが多いです。
一般的なスパークプラグは、普通車20000㎞、軽自動車で10000㎞位で交換します。イリジウムタフ系のプラグでは、普通車100000㎞、軽自動車で50000㎞位で交換が必要です。
どうでしょうか!?軽自動車の推奨プラグ交換は、かなり短いと思いませんでしょうか?筆者的には、倍くらいの走行距離は問題ないと思っちゃいますが、それでも一般プラグで50000㎞無交換というのは、かなり厳しいと感じます。
交換しないで放置すると突然エンストへ!
今回のクリッパーは、プラグの固着度合いやギャップなどの状態を考えると、70000㎞以上は無交換で走行していたと考えます。
ユーザー側の普段の整備意識も重要ではないでしょうか。不慮とはいえ、レッカー手配したり、車で待ったりと一日何もできない感じになります。
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「クリッパー」突然エンジンがかからない!?劣化プラグを検証
ここでは、面白い検証ツールがあったので、試しに劣化したプラグを検査してみました。
外したプラグを検証してみた
プラグをある機械にかけて検査してみます。機械には、1000-2000-3000-4000-5000-6000とメモリが表示されています。これは、エンジン回転数となっています。
1000回転といえば、軽自動車でもアイドリング以上の回転数です。この時点で火花が常時飛ばず、さらにしっかりと発光していないのが見て取れます。
新しいプラグだと火花がしっかり飛んでいる
新品のプラグであれば、しっかりと火花が真ん中で発生しており、さらに強力な火花が常時発生しています。プラグの劣化は、エンジン不調に直結するので、定期的な交換をおススメします。