「新車特約」は必要?「車両保険」とは違うの?

皆さんは、「新車特約」という任意の自動車保険特約を知っているでしょうか?「知っているよ!」・「もちろん加入している」という方もいれば、「それって車両保険?」という方もいるかと思います。本記事では、「新車特約」がどの様な保険で、必要なのかというお話をしていきます。

目次

「新車特約」と「車両保険」の違い【基礎学習編】

車両保険

そもそも新車特約とは、車両保険と何が違うのでしょうか?ここでは、基礎的なお話をしていきます。

車両保険とはどういう商品?

車両保険とは、事故や盗難などによって所有している車に損害が生じたときに補償してくれる保険です。

車両保険は、車の価値によって加入できる保険価額が変化します。車両保険という制度は、車両価額が年を追うごとに下がって行く点が重要です。

新車特約ってどういう保険商品なの?

新車特約の概要

新車特約とは、車両保険で補償される事故によって、全損や新車価格時の50%以上の修理額となった際にとても有効な特約です。

もしものときに、新車を再取得する費用として保険金が支払われるので、通常の車両保険では担保されない時価オーバー分を補填してくれることになります。

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「車両保険」という商品の特性と補償内容

車両保険の特性

ここでは、車両保険の商品特性や補償内容などについて解説します。

「車両保険」は新車から経年数で車両価額が落ちる

車両保険は、消費財物という車の性質上、新車で購入した時から償却が始まります。それは、経年によって車両価額が落ちていく事となります。

例)350万円(新車)→2年目は300万円→3年目は250万円→4年目は200万円→5年目は150万円、10年目は100万円→12年目は→35万円といった風に、加入できる金額が落ちていきます。

車両価額協定(協定保険価額)という特約について

車両保険は、比例てん補制を導入しています。例えば1月1日に車両保険700万円で加入して、1月1日に事故にあって全損の場合は、700万円近くが補償されますが、同年12月31日に全損事故にあった場合は、700万円は補償されないということを指しています。

こういったことから、保険料は700万円分払っているのに、実際の補償は比例てん補制によって700万円支払われないという、ユーザーにとっては解りずらく、トラブルに発展することもあり得ます。

このことから、車両保険には車両価額協定という特約によって、1年間補償額を変えない制度も設けられています。

「新車特約」って?特徴や内容を学ぶ!

新車

先程も解説しましたが、いくつか車両保険の内容でデメリットがあると考えます。これをメリットに変える特約が、新車特約となります

車両保険の比例てん補を解消する特約

新車特約は、車両保険制度によって経年時価ダウンした分を補填して、新車価格を上限に保険金支払いが可能になります。より安心することができる特約です。

運転に心配のある方や高額な新車価格の人にはおススメ

新車購入価格が、非常に高かった人にとって見れば、万が一の事故などで車が全損になってしまった時、次に同じ様な価格の新車に乗り換えできる可能性が高まります。高額な新車購入を検討している方には、とても有難い特約とも言えます。

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「新車特約」でのデメリットってないの?

事故時

新車特約という特約は、車両保険に付帯できる便利な特約です。しかしながら、この特約にも注意点がありそうです

保険会社によって加入可能な新車登録後の年数が違う

新車特約は、文字通り新車と車両保険加入を基準にした特約です。この特約は、新車登録から3年から6年までなど、加入できる期間は保険会社によってマチマチです。加入の際は、新車登録からどのくらい加入できるかチェックするのが良いでしょう。

「新車特約」が使えるケースが限定されている

補償対象となる状況は、車両保険が適用される事故などでさらに下記のような条件が付いている場合がほとんどです。

  • 車が全損となり、走行不可能となったケース
  • 車が破損し、修理費が車両保険の保険金の上限を上回ったケース
  • 車が破損し、新車購入時価格の50%以上の修理費になったケース

こちらも保険会社によって要件が少し変わります。しっかり理解してから加入しましょう。

「新車特約」を使用すると次期保険料は上がる!?

保険は、使用すると次年度の等級がダウンし、保険料アップとなるでしょう。新車特約を使用した後の更新では、3等級ダウン事故になり、さらに事故あり係数が3年になります。3年間は、保険料がかなり高くなることを覚悟する必要があります。

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この記事を書いた人

北の大地から、車に関する記事執筆をしている40代の1児のパパ。趣味と特技は、車整備とバスケットボール(プレイヤー)を時間の許す限りする事です。
なるべくわかりやすい執筆をするのを心がけております。

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