エンジンオイル交換では、「上抜き」と「下抜き」という方法が存在するのをご存じでしょうか?では「上抜き」オイル交換とは、一体どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。本記事では、「上抜き」オイル交換においてのメリットやデメリットを解説してみます。
「上抜き」オイル交換のメリット
「上抜き」オイル交換をした際のメリットとは、どのようなものがあるのでしょうか。
「下抜き」オイル交換とは?
皆さんが一般的にオイル交換と聞くと、「下抜き」オイル交換を思い浮かべるかもしれません。エンジン下に潜り込み、ドレンボルトを緩めてオイルを抜き、フィラーから新オイルを入れる交換方法です。
「上抜き」オイル交換のメリット~下抜きより楽な点~
「上抜き」オイル交換は、オイルレベルゲージに専用のチューブを奥まで差し、機械的にオイルを抽出する方法です。この「上抜き」オイル交換では、どのようなメリットがあるのでしょうか。
リフトアップやジャッキアップが要らない「時短・楽」
まず「下抜き」とはちがい、リフトアップやジャッキアップがいらないという点です。そのため工具が少なく済みますし、作業時間も時短できます。
下抜きよりも多く抜ける車種がある
これは、車種によって大きく異なる部分ですが、「上抜き」オイル交換のほうが多く抜けるケースがあります。例えばドレンボルトが、オイルの抜けづらいところに付いていたケースなどです。
アンダーカバーを外す必要もなくなる
最近の車は、車の下周りにアンダーカバーを装備している車も多くなっています。場合によっては、アンダーカバーを外さないとオイル交換作業できないモデルもあります。「上抜き」オイル交換では、こういったカバーを外す必要は有りません。
「上抜き」オイル交換のデメリット
「上抜き」オイル交換でのデメリットはないのでしょうか?
「上抜き」オイル交換できない車種がある
モデルの構造の問題で、そもそも「上抜き」オイル交換ができない(不向き)な車があります。こういったモデルは、「下抜き」一択となります。
「上抜き」するための専用機械が必要
「上抜き」オイル交換する場合は、上抜き用の機械を購入する必要があります。またチューブ直径は、6㎜〜10㎜程となっているので、その車にあったチューブを選択する必要も出てきます。
車種によっては、チューブが引っ掛かり抜けなくなる
車種によっては、オイルレベルゲージに角度がついていたり、引っかかる場所があったりして、チューブが引っ掛かってしまい、抜けなくなってしまうモデルがあります。最悪のケースでは、オイルパンを外して修理する必要も出てきます。
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「上抜き」オイル交換するときは?
「上抜き」オイル交換する場合には、どのような点に注意すれば良いのでしょうか?
まず上抜きが向いているか確かめる!
最初に行わなければならないのは、所有の車が「上抜き」オイル交換に向いているのかという事です。こういったときは、オイル交換に詳しい大手カー量販店に聞くのもありと思います。
もう一つの方法としては、「下抜き」で抜いたオイル量と「上抜き」で抜いたオイル量を比較することです。
抜けづらいときは、暖気してから行うと良い
エンジンオイルは、車に使用されているオイルの中では、比較的粘度の低いオイルです。ただ細いチューブでオイルを抽出するので、オイルを抽出しづらい時は、10分程度アイドリングしてオイルを暖めてから抽出作業するのも良いでしょう。