N-BOXを点検してほしいとの連絡がありました。特に調子が悪いというわけではなく、冬前に悪いところがあれば直したいというお話でした。チェックしていくとドライブシャフトブーツが破れてインナー側がドロドロに。本記事では、ドライブシャフトをリビルド品に交換する手順などについて解説します。
N-BOXカスタムのドライブシャフトを交換【リビルトの理由】
ドライブシャフトブーツの交換ではなく、リビルド交換した理由などについて解説していきます。
分割式ブーツでIN・OUTを交換すると
分割式ブーツのパーツ価格は、案外高いと考えます。今回は、インナー側のブーツが破れたのですが、こういったケースではアウターも交換する必要が出てきます。なぜならアウター側の方が本来は破れやすいからです。
上記サイトでもわかるように、イン・アウト両方のパーツを分割式で揃えると、10,000円を超えてしまう可能性が高くなります。また分割式でないブーツは安いのですが、作業時間がかなり増えてしまいます。
純正新品で交換すると?
純正のドライブシャフトアッシーは、軽自動車でも25,000円位掛かるケースが多いと考えます。これは、かなり高価なパーツであると考えます。
リビルドで交換すると!
リビルドパーツをチョイスした場合は、どうでしょうか?純正新品の半額程度で購入できると感じます。また分割式をイン・アウト購入するのと同じくらいではないでしょうか?
作業時間や費用のことを考えると、今回はリビルドドライブシャフトを購入するのが、一番であるという結論になりました。
N-BOXカスタムのドライブシャフトをリビルドDIY交換【手順】
ドライブシャフト交換の手順を解説していきます。
ドライブシャフトを抜くまでの作業手順
N-BOXカスタムのドライブシャフトを抜くためには、
- キャリパーを外し、ローターを外す
- タイロッドエンドを外す
- センターナットを外す
- ショックとナックルを止めている二か所のボルトナットを外す
という工程になります。
上記の作業を行ったら、ドライブシャフトを引き抜きます。ここで、問題発生です。ブーツを固定しているバンドが弱くなっていて、引き抜いたらエンジン側のジョイントだけが残ってしまいました。
仕方ないので、バールなどをエンジンとジョイントに入れて抜き出しました(汗)。
本来ドライブシャフトを抜いたら、エンジン側ジョイントも抜けてくるのですが、ブーツ部分で外れてしまいました。
ドライブシャフトを入れてからの作業手順
リビルドのドライブシャフトを取り付けます。まっすぐ入れてコツンと押し込んであげれば、「カチッと」はまります。
まずは、ショックの取り付けボルトを通して締め付けます(仮締めでも〇)。
センターナットを取り付けます。この部分は、新品パーツを使いましょう。
タイロッドエンドを取り付けます。割ピンがありますので忘れないようにしましょう。
キャリパーを元に戻して、締め付け確認をしたら、リビルドドライブシャフトへの交換は終了です。慣れている方なら30分から45分で終了します。今回はタイロッドエンドを外すなどの作業を行っていますので、交換作業後にサイドスリップやハンドルの中点調整が必要です。
分割式ブーツの交換は、2箇所の作業になると同じくらい時間がかかります。また分割式でないブーツの場合は、筆者の経験で2時間以上はかかります。
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ドライブシャフト交換では?【注意点】
ドライブシャフト交換では、どの様な点に注意したらよいのでしょうか?
オートマフルードが漏れる
FF方式の車では、ドライブシャフトを抜くとオートマフルードが出てきます。とくにN-BOXカスタムの場合は、予想以上に漏れてきました(たぶん800㏄位)。そのためオートマフルードをある程度用意しておきましょう。
インパクトがあると楽なケースがある
ドライブシャフト交換では、19㎜や17㎜のソケット、30㎜のソケットなどが必要になります。そして錆びている部分を回さないといけません。インパクトがあると作業が格段に楽になります。用意しておくと便利なツールだと考えます。