皆さんは、スタッドレスタイヤを点検するときに、どの様にしているでしょうか?目視で確認できる部分と、目視では確認しづらい部分があると思います。本記事では、「あなたのスタッドレスタイヤは大丈夫?」という観点から、スタッドレスタイヤの点検方法などを解説します。
あなたのスタッドレスタイヤは大丈夫?【目視で確認できる事】
スタッドレスタイヤは、目視で確認できる事が夏タイヤより多くあります。
タイヤの減り具合
夏タイヤは、1.6㎜になると仕様限界となる為にスリップサインが設けられています。一方スタッドレスタイヤには、スタッドレスタイヤの使用期限となるプラットフォームが設置されていて、50%の使用でスタッドレスとしては使用できない事となります。
スタッドレスタイヤには、1.6㎜のスリップサインもついていますので、夏タイヤとして使用することは可能になっています。
タイヤの空気圧
タイヤの空気圧は、タイヤの劣化を急速に進めてしまったり、劣化状況を把握できるバロメーターです。
現在、すでにタイヤ交換を行ってスタッドレスタイヤが装着されている車で空気圧を計ってみました。
この車のスタッドレスタイヤの空気圧は、153kpaと基準よりも低い状態になっていました。
原因としては、
- 脱着したときに、適正空気圧にしていない
- スタッドレスタイヤとホイールの間から空気が漏れている
- スタッドレスタイヤのヒビなどから空気が漏れている
- ホイールバルブから空気が漏れている
- スタッドレスタイヤが外部要因でパンクしている
などがあります。
こちらの車の空気圧は、194kpaですので、適正な空気圧といえます。車の指定空気圧は、運転席Bピラー(扉を開けた時に見える支柱部分)などに表示されています。空気圧を管理するのは、タイヤ管理にとって重要です。
タイヤのヒビ具合
タイヤのヒビは、目視確認できる部分です。本来であれば、車に装着前のタイヤ単体時にチェックするのが、一番解りやすいといえます。
- トレッドでのヒビや亀裂、トレッドのカケ
- サイドウォールのヒビや亀裂、カケ
筆者が結構見かけるのは、サイドウォール(メーカー名などが書いてあるタイヤ横の部分)がコブのように膨らんでいるタイヤです。これは、ピンチカットと呼びます。サイドウォールのワイヤーが切れたことで、切れた部分に内圧がかかり膨らみます。タイヤ交換が必須の事象です。
あなたのスタッドレスタイヤは大丈夫?【目視で確認できない事】
スタッドレスタイヤの使用に関して、目視できない・しづらい事もあります。
タイヤの硬度とは?
スタッドレスタイヤは、雪上などを走行する性質上、トレッド面(タイヤの地面と接地する部分)の柔らかさも重要になってきます。固くなってしまったスタッドレスは、新旧問わず雪上での性能を発揮できなくなります。
目視や手で触っても、すごくわかりづらい部分でもあります。そういったことから、計測できるツールが販売されています。
タイヤの硬度を計測してみる!
今回は、国内有名メーカーのタイヤをいくつか計測してみました。
ブリヂストン編!
2019年製造のブリヂストンスタッドレスタイヤです。目視上では、特に使用問題はなさそうです。
硬度計で計測してみると、非常に柔らかい数値を指していました。硬度計には、緑・黄・赤の範囲があります。緑部分であれば、スタッドレスタイヤとして使用できることになります。
ダンロップ編!
ダンロップ製のスタッドレスは、2021年製造です。こちらもチェックした限りでは特に問題ないタイヤのようです。
ブリヂストンよりも新しいタイヤですが、硬度計では少し硬めの表示が出ています。ただし緑の範囲内に入っているので、スタッドレスとしてしっかり仕事をしてくれそうです。
トーヨー編!
トーヨータイヤは、2018年のタイヤでした。すでに4年が経過しているといえます。若干トレッド面溝が、広いかなという感じです。
硬度計で計測すると、緑の範囲ですが比較的高めの数字になっています。
今回3つのタイヤメーカーのスタッドレスタイヤの硬度を計測してみました。タイヤメーカーによっても新品時の硬度はかなり違うと考えます。
例えば、ブリヂストンの場合は、新品時からかなり柔らかいと考えます。一方ダンロップは、ロングライフも特徴としていることから、新品時から少し硬めであるといえます。新品時の硬度を知っておくことも重要であると感じます。
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スタッドレスタイヤを管理するには!【ポイント】
スタッドレスタイヤを管理するには、目視や硬度計点検するだけではなく、他にも大切なことがありそうです。
保管場所などによって劣化速度も違う
タイヤは、直射日光の当たらない涼しい所に置くことが良いとされています。そのため外に置いている場合は、車庫保管よりもかなり早く劣化します。
また数か月以上車に装着しないで保管する場合は、車の空気圧を指定空気圧より下げて保管する方が、タイヤにとってのストレスは少ないとされています。
目視できる物と目視できないものがあることを理解
スタッドレスタイヤは、雪上・氷上・ブラックアイスバーンなどでも性能が発揮できるように作られています。目視で点検できるものは日頃より行い、目視で難しい硬度は、硬度計を用いてチェックしていくと良いでしょう。