エンジンをかけると、ずっと「キュルキュル」・「キュンキュン」と異音がしている軽自動車がありました。こういった異音の場合は、ファンベルトやプーリーなどの異常が考えられます。本記事では、ファンベルトとテンショナープーリーをDIY交換してみます。
【軽自動車】ファンベルトやテンショナープーリーが故障すると?
ファンベルトやテンショナープーリーに故障や異常が発生すると、どの様なトラブルが発生するのでしょうか?
ベルトが破断すると走行できなくなることも
「キュルキュル」・「キーキー」・「キュンキュン」などと異音がしているうちは、まだよいのです。その音がしなくなり「バチン」・「ガコン」などの異音がしたあと、走行不能になったというケースが多いです。
テンショナープーリーが故障・異常になると
テンショナープーリー(プーリー)が故障・異常になると、まずは異音が発生します。ただしこの異音は、「ガラガラ」という濁音が発生する場合以外は、ファンベルトの異音と同じ様な異音になります。
こういったプーリー類が、故障すると最終的にプーリー脱落を起こす可能性があります。またテンショナープーリーに異常が発生すると、種類によってはテンションがかからなくなり、ベルトが外れてしまいます。こうなると走行不能になります。
【軽自動車】のファンベルトとテンショナープーリーをDIY交換
軽自動車のファンベルトとテンショナープーリーを実際に交換していきます。
テンショナープーリーを緩めてファンベルトを外す
この軽自動車は、エンジンをかけるとずっと「キュルキュル」・「キュンキュン」と異音が発生していました。
ファンベルト&テンショナープーリーを外します。まずは、テンショナープーリーを緩めてファンベルトを外します。テンショナープーリーを緩める方法を、図にしてみました。
テンショナープーリーを外す
テンショナープーリーは、緩めた状態の2つのボルトを外すことで取り除けます。
新しいファンベルトを仮付けする
まずは、ファンベルトを仮付けします。仮付けする前に、プーリー類の異常摩耗などがないかチェックすると良いでしょう。
テンショナープーリーを取り付けてテンションをかける
上記が新品のテンショナープーリーです。外したテンショナープーリーは、かなり錆が酷くなっていました。まわしてみるとゴロゴロと中のベアリングから変な振動と音が出ていました。ベルトの異音の原因は、このテンショナープーリーのような気がします。
このテンショナープーリーは、スライド側のボルトを緩めた状態で、下側に10㎜の六角を入れて、ベルトのテンションを張ります。スライド側のボルトを締めます。6角を入れた側もボルトで締めて終了です。
エンジン試験稼働
エンジンを始動してみます。「静か!」というユーザーの声が聞こえてきました。異音の修理は完了しました。
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【軽自動車】ファンベルトやテンショナープーリー交換では
ファンベルトやテンショナープーリー交換では、どの様な点に注意が必要なのでしょうか。
ファンベルト交換時にはテンショナープーリーも交換する
ファンベルトは、大体40,000㎞位で交換すると思います。
交換の際には、テンショナープーリーも一緒に交換すると良いでしょう
ファンベルトの張りすぎに注意する
ファンベルトの張り具合は、取扱説明書に記載しています。これは、プロが交換したのを見ても思うのですが、張りすぎという事象をよく見かけます。張りすぎは、かえってプーリー故障や異音を招きます。注意しましょう。