エブリィの足回りから、「ゴー」・「ウォンウォン」という異音が発生してしまったようです。こういった異音の原因は、ハブベアリング不良が多いと考えます。本記事では、ハブベアリングのDIY交換に挑戦し、交換方法や注意点などを解説します。
エブリィのハブベアリングをDIY交換【取り外し】
早速ですが、ハブベアリング交換作業について解説していきます。
エブリィのナックルを外す作業
ハブベアリング交換する際は、ナックルを外す必要があります。まずはナックル取り外し作業をします。
足まわりのボルトは、整備回数が少ない車の場合、かなりサビている可能性があります。潤滑スプレーなどを塗布しておくと良いでしょう。
センターボルトを緩めます。23位の大きなナットで止まっていますので、爪を起こして緩めましょう。
キャリパーを取り外し、ブレーキホースを傷つけないようにワイヤーなどで吊っておきましょう。ブレーキローターを外します。
タイロッドエンド、ロアアームボールジョイント、ショック取付ボルトなどを外します。周辺パーツすべてを外したら、センターナットを外せばナックルは外れてきます。
ナックルとハブを分離する
次にナックルからハブを分離させます。ここで重要なのは、上記のようなプレスツールが必要な点です。DIYで購入するにはちょっとお高いツールなので、所有しているところにお借りするのが良いでしょう。
ナックルからハブベアリングを外す
同じく油圧プレスを使用して、ナックルからハブベアリングを外します。
外したハブベアリングを見てみると、かなり錆が固着している状態でした。
エブリィのハブベアリングをDIY交換【取り付け】
外した時と逆の手順でハブベアリングやハブを取り付けていきます。
ナックルに新ハブベアリングを装着
最初にナックルにハブベアリングを取り付けしていきます。水平になるように圧入しましょう。圧入し終わったら、大きいスナップリングで抜け防止処理を行います。
ナックルにハブを装着
ナックルにハブを圧入していきます。この作業は、圧入するときの向きがあります。注意しましょう。
車体にナックルを取り付けし、元に戻す
圧入が終わったら、回転などをチェックして、外した時と逆の手順で取り付けていきます。
すべてのパーツが取り付け終了したら、試験運行して問題がなければ修理終了です。ここまでの作業時間は、1時間半くらいでした。
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エブリィのDIYハブベアリング交換では?【注意点】
エブリィのハブベアリング交換では、どの様な注意点があるのでしょうか?
油圧プレスがないと作業性が悪い
油圧プレスなしで作業している方もいるようですが、実際に行うとかなり難しい作業(時間もかかる)となりえます。
そのためハブベアリング交換では、油圧プレスがあった方が絶対的に楽な作業となると考えます。
しかしながら購入しても、DIYでは使用頻度が低いと考えます。なので、持っている人から借りて作業するのが一番良いと感じます。
取り付け圧入には向きがある
ハブとナックルを圧入するときには、圧入する向きがあります。これを間違えるとハブベアリングの内側が飛び出してしまい、再度新品に入れ替えないとならなくなります。これはエブリィに限ったことではないのですが、注意したい点です。
上記のように間違った向きで作業してしまうと、新品ハブベアリングでやり直しになります。ハブベアリングは、結構なお値段がします。失敗しないように注意しましょう。