軽自動車の足回りから、「ガコン・ガコン」と段差で異音がする故障が発生しました。一般的には、タイロッドエンドやロアアームボールジョイントのガタという印象です。しかしながら今回の故障原因は、ナックルでした。本記事では、ナックルDIY交換を解説してみます。
ナックルが故障した原因とは?
どうしてナックルが故障するのでしょうか?ここでは、ナックル故障の原因などについて解説します。
ロアアームの故障を放置していた時
ロアアームボールジョイント部の故障を放置してしまうと、相手側であるナックル取り付け部の穴が広がってしまい、ロアアームを交換しても故障が治らないケースがあります。
経年劣化でナックル取り付け部が劣化してしまった
経年年数や走行距離が増えてくると、ナックル鉄部が腐食したりして、劣化してしまい故障に至る可能性があります。
故障している軽自動車のナックルをDIY修理する【取り外し】
DIYでナックルを交換してみます。まずは、ナックルを外す必要があります。
故障したナックルを外す
タイヤを外し、キャリパーを外します。そしてローターをプラスチックハンマーなどで叩いて取り除きます。そしてセンターナットを緩めておきます。
その後スタビライザーリンクやタイロッドエンド、ロアアームボールジョイント部も外します。これで、ナックルは外れてきます。
今回は、ナックル故障のためロアアームも新品に取り替えます。ロアアーム取付ボルトを二か所外します。
緩めたセンターナットを外して、ドライブシャフトブーツを傷つけないようにナックルを外します。
故障したナックルを検査
故障したナックルと、今回購入した中古ナックルを比較してみます。
やはりロアアームボールジョイント部の直径が広がっているのが解りました。さらに故障したナックルの中にあるハブベアリングは、ゴロゴロ鳴って、渋い回転をしていました。
外したロアアームもガタが出るのがわかるくらいすり減っていました。
ロアアームを新品購入しておいて良かったです。
交換する前にロアアームをネット注文していたようです。部品商などから購入すると10,000円くらいかかるので、6,000円(送料込み)であればかなりお安くなっていると感じました。
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故障しているナックルをDIY修理する【取り付け】
ここでは、中古購入したナックルの取付作業をしていきます。
基本は、外した時の逆の手順で取り付け
幸い購入したナックルには、ハブやABSセンサーなども付いていましたので、外した時と逆の手順で取り付けすれば良いことになりました。
ロアアームも新品に交換してあげて、外した時と逆の手順で組み付けて作業は終了です。作業時間は、1時間半くらいでしょうか。
ナックル交換での注意点
中古のナックル交換をする場合には、いくつか注意点があることに気が付きました。ここでは、注意点を記載します。
ABSセンサー付きの中古を購入する
ABSのセンサーは、多くの軽自動車がナックルに直接インストールされています。そしてその取付ボルトは、ほぼ固着して外せない(壊れる)といえます。
中古のナックル関連を購入するときは、ABSやハブなどが一式付いているものを購入するのが良いでしょう。
中古の場合は、ハブベアリングを交換する場合もある
ハブベアリングは、消耗品です。中古購入した場合は、ハブベアリング交換が必要になるケースもあります。今回の中古ナックルは、ハブの故障がなかったのでそのまま使用できました。
時間があるなら優良中古パーツの利用でコストダウンできる
ナックルの新品は、ディーラーに問い合わせをしたら30,000円位しました。もし交換までに時間があるならば、優良中古商品を購入する方が安価で修理ができるのではないでしょうか。中古ナックルは、5,000円位でした。